芦屋市議会 > 2012-09-12 >
09月12日-02号

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  1. 芦屋市議会 2012-09-12
    09月12日-02号


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    平成24年  9月 定例会(第3回)    芦屋市議会第3回定例会を平成24年9月12日午前9時59分に開議---------------------------------------◯出席議員(21名)     1番   長谷基弘      13番   木野下 章     2番   寺前尊文      14番   畑中俊彦     3番   前田辰一      15番   中島健一     4番   山口みさえ     16番   重村啓二郎     5番   いとうまい     17番   松木義昭     6番   徳重光彦      18番   中島かおり     7番   青山 暁      19番   徳田直彦     8番   福井美奈子     20番   帰山和也     9番   都筑省三      21番   田原俊彦    10番   長野良三      22番   森 しずか    12番   平野貞雄     ------------------------------◯欠席議員    11番   山村悦三     ------------------------------◯会議に出席した吏員及び委員   市長          山中 健   副市長         岡本 威   総務部長        佐藤徳治   行政経営担当部長    青田悟朗   財務担当部長      山本靖博   市民生活部長      北川加津美   保健福祉部長      寺本慎児   こども・高齢者・健康担当部長               津村直行   技監          井上尊詩   都市環境部長      北田恵三   下水道事業担当部長  (安田 孝)   都市計画担当部長    林 茂晴   会計管理者       高山栄昭   病院事務局長      古田晴人   水道部長        安田 孝   消防長         樋口文夫   教育委員        白川蓉子   教育長         福岡憲助   管理部長        山口謙次   学校教育部長      丹下秀夫   社会教育部長      西本賢史   行政担当課長      寺川貴嗣   秘書課長        今石佳太   行政経営課長      岸田 太   広報課長        阪元靖司     ------------------------------◯会議に職務のため出席した事務局職員   局長          和泉健之   議事調査課長      田中 徹   議事調査課課長補佐   森高和美   主査          湯本俊哉   主査          坂手克好     ------------------------------ ○議長(長野良三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 日程に先立ち諸般報告をいたします。 監査委員から、9月6日付、芦監報第11号をもって、例月現金出納検査の結果報告がありましたので、各位の連絡箱に配付いたしました。 また、本日、市長から芦総財第366号をもって、財政健全化法の規定に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告がありましたので、各位のお手元に配付いたしております。御清覧願います。    --------------------- ○議長(長野良三君) では、日程に入ります。 日程第1。通告による一般質問をお許しいたします。 初めに、高齢者の見守りについて、病児・病後児保育について、以上2件について、福井美奈子議員の発言をお許しいたします。 本質問は、一問一答方式により行われます。 8番、福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) =登壇=傍聴の皆様、そしてインターネット中継をごらんの皆様、おはようございます。 ようこそ芦屋市議会にお越しくださいました。イーブンあしやの福井美奈子です。一般質問も今回で5回目となり、トップバッターを務めさせていただきます。 通告に従い、二つの項目について、張り切って質問をいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 まず初めに、間もなく敬老の日を迎えますが、高齢になっていつまでも安心して住み続けることができるよう、環境整備の観点より、高齢者の見守りについてです。 近年、少子高齢化が加速しており、2012年7月31日現在、芦屋市の総人口に対する65歳以上の高齢者人口は23.81%に達しております。 また、65歳以上の高齢者単身世帯は、ことし8月末の住民基本台帳によると6,914名とふえ続けております。 高齢者単身世帯や高齢者のみの世帯においては、外出の機会の減少や身体の衰えなど、さまざまな要因により高齢者が社会から孤立し、その結果、知らぬ間に病気で倒れ亡くなっていたり、認知症の症状が進行したりするという例が後を絶ちません。 特にひとり暮らしの高齢者については、訪問などで声かけをするなどしないと状況がわからないのが現状であると思います。 高齢者数のみならず、高齢者に占めるひとり暮らしの数も大幅に増加が予想される中において、高齢者の見守りは大きな問題となっています。関係機関と地域住民ネットワークを構築し、増加するひとり暮らしの高齢者の見守り体制を一層強化することが急務であると言えます。 これまで芦屋市におきましては、ケアマネジャーや高齢者生活支援センターが主体となり支援を実施しているほか、緊急通報システムや生活援助員、高齢世帯生活援助員による高齢者の安否確認や不安解消、また民生委員・児童委員による見守り活動が実施されていますが、1点目の質問として、高齢者見守り事業の成果と課題についてお尋ねいたします。 昨年7月に高齢者福祉を考えるワークショップが開催されましたが、その中でも、閉じこもり状態を防止するための対策が早急の課題として取り上げられました。この全国的な課題には、地域の生活環境や住民意識が大きくかかわると考えられますが、2点目の質問として、芦屋市では、現在、この課題解決に向けて具体的にどのような対策が取られているのかをお尋ねいたします。 次に、新たな見守りネットワークの体制についてです。現在、多くの自治体において、地域で見守り合い、支え合う体制づくりに向けて民間事業所との協定締結による取り組みが始まっております。 宝塚市においては、ことし3月末日現在、生活協同組合コープこうべ、乳酸飲料販売店、新聞店、そして郵便局などと提携し、「たからづか地域見守り隊」をスタートさせており、隣の西宮市においても、ことし4月に生活協同組合コープこうべとの協定締結を行い、既に高齢者見守り事業が始まっております。 その具体的な形態の一例といたしましては、民間事業者の通常業務において配達先で気になる高齢者を見かけた場合、地域包括支援センターへ報告していただくという形があります。そうすることにより、安否確認や見守りが必要な高齢者をより早く発見し、地域での見守りにつなげていくというものです。 私は、昨年、初めての一般質問の場におきましても孤独死についてお尋ねいたしましたが、高齢化社会の加速に伴い孤独死が大きな社会問題となっております。 高齢者のセーフティーネットの整備に当たり、さまざまな側面からの支援体制を創造するには、高齢者の皆様の御理解のもと、できるだけ多くの情報収集が重要となりますが、実際には個人情報保護に敏感になり、それが障壁となっております。 今後は、高齢者の見守り体制に地域の方々のみならず民間事業所にも加わってもらうことにより、見守りの輪をさらに拡大させていくことも検討すべきではないでしょうか。 3点目の質問は、地域社会における共助の機能を高める事業としての民間事業所による高齢者見守り事業について、芦屋市としての今後の展開をお尋ねいたします。 二つ目の項目は、6月議会にも質問させていただきました病児・病後児保育に関しての質問です。仕事と子育ての両立の推進、保育サービスの観点から、前回よりもう一歩踏み込んで質問をさせていただきたいと思います。 前回の質問では、病後児保育の拡充に関して、そして、病児保育の必要性について伺いましたが、いずれも前向きに協議を進めていくとの答弁でありました。 病児保育は厳密に言うと、病児保育と病後児保育に分けられます。病児保育はそのほとんどが医療機関に併設されているので、医師が常にいることから、急性期の病気から回復期の病気、つまりはほとんどの病気の子供を預かります。それに対して、病後児保育は保育園などに併設されており、医師は常時いるわけではないため、利用できるのは回復期の病気の子供だけに限られます。 芦屋市では平成22年度から、市立芦屋病院の敷地内に保育スペースを設け、病後児保育をスタートさせております。このたびは、前者の病児保育についてお尋ねいたします。 全国病児保育協議会発行の新病児保育マニュアルによると、病児保育は「基本的には母親の就労の有無に関わらず、子どもの自宅療養はもとより、病児保育室におけるケア、そして入院治療を受けている子ども達の生活援助の総てを対象として考えるべきであるが、一般的に病児保育というと、母親が就労等のために、保育所に通っている子どもが病気をした際に、親の就労の継続性を確保するために、一時的に病児の世話をする狭義の保育を意味しているのが現状です。」とあります。 病児保育は、風邪や発熱など軽度の突発的な状況で子供を預かるケアとされていますが、保育領域の中で最も社会的に取り組みがおくれている領域であるともいえます。 20歳から49歳の子育てをしている女性を対象にした政府の調査結果によると、近年長引く景気低迷で、賃金水準低下やリストラ等の雇用の不安が増す中、就労規模が86%となり、共働きの志向が顕著となりました。また、少子化対策に関する子育て女性の意識調査によると、望ましい保育サービスの拡充としての待機児童の解消が64.9%、それに次いで病児・病後児保育の充実が54.7%であり、そのニーズの高さがうかがえます。 前回も申し上げましたが、阪神間では既に西宮市や神戸市においては病児保育を実施しております。全国的にもニーズが高まっている中、病児保育は子育て社会のセーフティーネットの一つとしてその役割を果たしていくべきであると私は考えます。芦屋市では、病後児保育をスタートしてまだ2年目であり、その定着を図ることが先決であると考えますが、この春に市立芦屋病院の小児科の医師も増員されたと聞いております。 1点目の質問は、病児保育の実現の可能性についてです。前回の答弁では、小児科の医師の増員という、その優位性を生かし、病後児保育に加えて病児保育の実現をもお願いしたところ、感染症も含めた医療の負担増につながるとのことでした。病児保育の実現は、可能性としてゼロであるのか、また、今後検討される余地はあるのかを改めて見解をお伺いいたします。 現在、市立芦屋病院においての病後児保育は初年度に比べて徐々に利用者が増加しているものの、利用状況が延べ人数でわずか6%と、まだまだ低い状況にあるため、継続してPR強化に努めてほしいと要望いたします。 病児保育に関しては、病後児保育のスタート時にも検討はされてきたとのことですが、医療機関併設の病児対応型の問題点として、次の主な2点の問題点が挙げられます。 まず一つ目は、この事業が児童福祉法で福祉事業とされているにもかかわらず、医療機関は福祉施設と認められないため、税制面での不利をこうむるという点、そして、二つ目は補助金額が少なく、多くの施設が赤字経営を強いられているということに関する懸念があるということです。 特に、平成21年から国庫補助基準額が実績ベース、つまり出来高制となり、小規模施設では人員確保に支障を来しているといわれています。出来高制に変わることにより年間利用者数600人以下では実質前年から減額となり、特に200人未満では人件費も捻出できず、事業を取りやめたとの例も耳にしました。 これらの問題点の抽出により、改めて病児保育事業実施に向けてのハードルの高さがうかがえます。しかしながら、今すぐには困難であるにしても、病児保育は究極の育児支援であるという理念のもと、他市の取り組みを参考の上、芦屋市においてもこの事業の発展を望みます。 そこで、2点目の質問ですが、事業のあり方の一つとして、病児保育のニーズを把握した上で、他市の病児保育施設との広域的な契約締結を提案しますが、その見解をお尋ねいたします。 以上、檀上からの質問とさせていただきます。わかりやすい答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(長野良三君) 答弁を求めます。 山中市長。 ◎市長(山中健君) =登壇=おはようございます。福井美奈子議員の御質問にお答えいたします。 初めに、高齢者見守り事業の成果と課題につきましては、高齢者の緊急時の対応と日々の不安解消を図るための緊急通報システム貸与事業や、陽光町・大東町の公営住宅や災害復興公営住宅にお住まいの方に対しては、生活援助員(LSA)や高齢者世帯支援員(SCS)を配置して、日常的な見守りとともに、定期的に地域の交流事業を実施し、高齢者の安否確認を行うことで一定の孤独死の防止が図られていると考えております。 また、地域における見守り体制の構築のため、高齢者生活支援センターを中心として、老人クラブや民生委員・児童委員などの地域住民や地域団体等の協力を得て、見守り活動や支援が必要な高齢者の実態把握を行っておりますので、それらの取り組みにより支援が必要な高齢者等の早期発見が可能となり、個別的に生活支援の提供につながっていると考えています。 今後とも、行政と福祉関係者や関係機関、地域の皆様との連携を図りながら、見守り事業の充実に努めてまいりたいと考えております。 また、こうした取り組みを進める上で課題となっておりますのは、近隣住民同士の関係が希薄化している中、高齢者の見守りや安否確認の際、地域とのかかわりを望まない方や閉じこもりがちな方へのアプローチが難しいこと、個々のプライバシーに立ち入ることには限界があるとともに、個人情報保護の観点から、地域住民との情報共有ができないことなどがございます。 次に、閉じこもりがちな高齢者の方への対策といたしましては、根本的な解決策は考えられませんが、閉じこもりになることを未然に防ぐよう、現在実施している高齢者の集いやスポーツ大会への参加をきっかけとして、地域住民との新たなつながりや介護予防教室への参加を促すことにより、閉じこもりの予防につながるものと考えております。 しかしながら、既に高齢者御本人がかかわりを拒否している場合には、対人援助において高い技術を持つ福祉専門職と市のケースワーカーが地域の方の協力を得て地道に訪問を続けて、コミュニケーションが取れるよう粘り強く支援を行っております。 次に、民間事業者による高齢者見守り事業につきましては、さまざまな側面からの支援体制の整備が必要であり、事業の充実を図るためにはより多様な見守り活動を推進する必要があることから、現在、市と社会福祉協議会、生活協同組合コープこうべとの三者による「高齢者見守り事業」の協定締結に向けて協議を行っているところです。 今後とも、民間事業者も含めた幅広い支援者や団体が協力し、高齢者見守り体制の機能強化と充実を図ってまいります。 次に、病児保育事業につきましては、子育て社会のセーフティーネットの一つとして必要な事業と考えておりますので、市立芦屋病院での実施に向け、本年8月から協議を始めたところです。 今後、課題の解決に取り組み、早期の実現に向け協議を重ねてまいりたいと考えております。 なお、病後児保育事業のPRにつきましては、効果的な方法を考えながら、今後とも周知に努めてまいります。 また、他市の病児保育施設との広域的な契約締結につきましては、病児保育事業の導入に向け検討する中で、近隣市に提携について照会しましたが、各市とも「市内に居住する就学前児童、または市内の保育所・園、幼稚園、小学校に通う小学校3年生までの児童」を利用対象児童としていることから、契約締結は難しいと考えています。 なお、病児保育のニーズにつきましては、今後策定を予定している新たな子育て支援計画で把握する予定です。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) 答弁をありがとうございます。 芦屋市の高齢者の見守り支援におきましては、御答弁の中にあったように、高齢者生活支援センターを中心とした高齢者の把握であったり、各地域における老人クラブ、また民生委員や児童委員さんによる地域住民や団体による訪問とかによって御尽力いただいているということには本当に心から感謝をしたいというふうに思っております。 しかし、今後さらにひとり暮らしの高齢者が増加していく中で、地域とのかかわりを拒否して孤立していく方への対応ということ、今の御答弁にもありましたが、大変苦慮しているというのは私も存じております。 そういった方たちに対して今後どのように緩やかな見守りを行っていくかというのは全国的な問題であることは認識しておりますが、そこで、平成21年度から3年間、厚生労働省のモデル事業として取り組まれた安心生活創造事業についても関連する部分がありますため、幾つかその点もあわせてお尋ねしたいとは思うんですけれども、ひとり暮らしの高齢者の方には日常的にコンタクトを取りながらつながりをつくっていくという中におきまして、現在ですが、見守りや買い物の支援基盤を必要とする方の具体的な数というのは把握されてらっしゃるのか、そのあたりを教えてください。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 全体的な具体的な数までは把握には至っておりません。 これまでの事業計画、高齢者の支援の事業計画を策定する中では、一定の率というのは把握はできてると考えておりますけれども、個別具体の数値までは把握していない状況でございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) まだ不確かというか、はっきりしないという御答弁ですが、支援基盤を必要とするひとり暮らしの高齢者の把握については、調査段階というふうに理解してよろしいんでしょうか。また、これからも把握に向けてやはり人数というのはある程度把握した上でというのが一番最初のステップになるかなというふうにも思うんですけれども、そのあたりはどうでしょうか。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) ひとり暮らし世帯数というのは把握できておりますけれども、今、議員御質問の支援を要するということになりますと、ひとり暮らしだけではなく、これは高齢者世帯である方でございますとか、障がいをお持ちの方でありますとか、種々多岐にわたることから、そこまでは把握してないと申し上げたものでございます。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) わかりました。 見守りや買い物の基盤支援が必要であると把握された方々が漏れなくカバーされる地域の支援体制づくりというのが挙げられておるんですけれども、その支援体制には住民さんや民生委員さんの活動による見守りもあれば、サークル参加による見守りであったりとか、人によって、それぞれによってだと思うんですけれども、そこで大きな課題となるのは、情報をいかにして共有をするかということだというふうに考えております。 例えば、その方がどのような状況でどの支援体制による見守りを受けているのかとか、あと個々の支援体制の情報の充実についてですが、そういった管理状況というのがどの程度把握されてるのかなというのが本当に素朴に疑問に思うんですけれども、そのあたりもあわせて教えていただけたらと思います。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) まず、高齢者の中で基本的に非常に大きな介護を要するような方がいらっしゃいます。 これは介護保険制度の中で既に介護認定を受けておられますので、この数はおおむね4,000人程度というふうに御理解をいただければ結構かと思います。 そういう方たちにつきましては、ほぼサービス提供している場合についてはケアマネジャー等がついておりますので、個別具体のことまで把握はできているものと思っております。 それから、先ほどの御質問の中でございましたように、基本的に、例えば本年8月末時点でいいますと、独居高齢者の世帯というのが大体6,914世帯という数字でございます。高齢者のみの世帯が4,748世帯ということになっておりますから、それら全ての状態を把握ができているのかということになりますと、これはこの場で全て把握しているとは申し上げられません。 しかしながら、先ほど議員御指摘をいただきましたように、地域において民生委員さんをはじめとした多くの方の情報をそれぞれの、私ども行政でございますとか、それから高齢者生活支援センターで把握しながら事業を進めているというのが現状でございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) わかりました。 今後、高齢者が積極的に地域に出向く体制づくりというのが先ほどからも出てるように大切であるということなんですけれども、そういった閉じこもりの方に対しての態勢についてなんですが、これ一つ、アウトリーチ事業というのが求められてくるのかなというふうにも考えております。 言葉のとおり、アウトリーチというのは直接出向いて必要とされる支援に取り組むことというふうに定義づけられておりますけれども、この事業に関しては東京都の豊島区で一つの事業として展開されていて、活発に進められてるというふうにも聞いております。 芦屋市においても、例えば民生委員の方々、またほかのさまざまな方々が個々の相談を受けていくということでの見守りというのはされていらっしゃるとのことですが、どこにどういう方がいらっしゃって、状況把握ができた後に、その次のステップとして、この方についてはこういった見守りをしていこう、また、この方についてはこちらでの見守りをといったことを一歩進んで今後コーディネートしていくことによって、一人の人たちがだんだん守られていくというような体制づくりというのが必要になってくるかなと思います。 また、そういったことを一歩進んで状況把握のほかにもう一歩進んで、この方はこういった見守りがあるといったことをコーディネートしていくことが、やはり地域包括支援センターでの役割にもなっていくのかなというふうに考えております。 私は、このアウトリーチという言葉、今まで余り耳にしなかったんですけれども、この事業については芦屋市としても一つの事業として展開ということも考えていくべきではないかというふうに思うんですけれども、そのあたりの見解についても教えていただけたらと思います。
    ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 今、議員御指摘のとおりでございまして、今後非常に大きな課題であろうというふうに思っております。 そうした大きな流れと申しますのは、今回、本年の4月に改正された介護保険の中でもある意味では取り入れられている一つのサービスにもございます。 それは、一つは在宅を支援するという意味で24時間の定期巡回型サービスが導入されることとなったり、また、一般的には在宅医療も含めた保険医療の連携もその中では具体の制度として確立されてまいりました。 しかしながら、このサービスを一つとっても、現段階で、今後芦屋市としてのサービス基盤をつくっていくということになります。 それから、今、全体的なお話の中で申し上げますと、そうした地域の中での見守り体制の確立と申しますのは、本市におきましてはすこやか長寿プランを計画する中で、かねてから地域発信型のネットワークづくりということを目標にしてそれぞれの生活圏域、今でいう生活圏域という表現になりますが、一つは小学校単位を含めた地域におけるそうした仕組みづくりに取り組んできているところでございますので、今後ともその部分を含めまして両輪として力を入れていきたいという部分でございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) 三つ目の質問で申し上げました高齢者の見守り体制の範囲を広げる取り組みとして、民間事業所との連携に関することを提案させていただいておりましたが、これは本当に早速に大変前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございます。 事業所の選定に当たりまして、数多い事業所の中からそちらの事業所を選ばれたといったことなんですが、そのあたり、経緯についてもお教えください。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 先ほど、市長から御答弁をさせていただきましたコープこうべさんにつきましては、既に議員からもお話がございましたように、他市でそうした活動を既に導入されているということがまず1点。 私どもと協議をするに至った経緯につきましては、コープこうべさんのほうから芦屋市においても非常に加入率の高い地域ということを聞いてございますので、私どもとしましては、そうした御協力をいただけるということにつきましては、先ほどから申し上げておりますように、より重層的な見守り体制の構築の中の一つというふうに位置づけてございます。 あわせて、今後ともそうした事業所が数多くできていくことが見守り事業の充実が図れるものというふうに考えております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) この取り組みについては、阪神間の多くの市からも着々と取り組みが進んでいて、芦屋市だけがおくれをとるのかなというふうに懸念しておりましたので、大変ほっとしております。 安否確認や見守りが必要な高齢者を早期に発見して、そして地域での見守りにつなげていくということに大いに期待をしたいと思います。 これはコープさんのほうからのお申し出ということだったんですが、それまでは、市としてこういった検討をされる、言われるまで待っててのスタンスだったのかなというふうにも考えるんですけれども、やはりもっともっと拡大に向けて取り組みというのを促進されることを願いたいというふうに思いますが、今後の取り組みとして事業所を広げていかれるというようなお話で理解してよろしいでしょうか。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) まず1点目は、拡大をしていきたいというふうに考えております。 それから、私ども、今まで何もしてこなかったということではございませんで、新聞販売店のほうにもお願いにあがったり、地域のケア会議等の中で各種の事業の方にお願いをしてきたという経緯はございました。 しかしながら、具体的に協定に至らなかったということはございますけれども、そうした取り組みはかねてから進めているところでございます。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) 私のちょっと言い方が何もしてこなかったかというふうにお取りになられたようですけれども、やはり、言われるのを待ってというようなところにちょっと疑問を持ったものですので、あえて言わせていただきました。 このたびは高齢者の見守りについて質問をさせていただく中で、最近、セルフネグレクトという言葉をたびたび耳にするようになりまして、セルフネグレクトというのは通常の生活を行う意欲や能力を喪失して、自己の健康、安全を損なうというふうにされてます。必要な食事もとらずに医療を拒否して、そうして不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲からも孤立して、そして、その結果として孤独死を招いてしまうというようなことが言われておりますが、これも日本の大きな問題であるということで、社会問題としてしばしば取り上げられております。 この防止については、地域社会による見守りなどの取り組みが大きな力を発揮するのではないかなというふうに考えております。無縁社会の中における孤独死にはこのセルフネグレクト問題が大きく関与されておりまして、社会問題としては広く、もっともっと認識されるべきでないかなというふうに思うのと、予防という観点からも地域社会による見守り支援は安心して暮らしていくための不可欠な支援であるというふうに改めて思っております。 高齢社会が進む中、民間の力を借りて見守りを強化して市民生活の安心感を高めること、そしてよりきめの細かい重層的な見守り体制を構築することに、やはり邁進していくべきだというふうに思っておりますので、1社のみならず、この民間事業所というのももっともっと幅を広げて、そして、この見守りの側面をもっともっとつくって漏れのないようにみんなで見守っていくんだよということで、積極的に働きかけをしていただきたいなというふうに要望いたしまして、次の質問に移りたいと思います。 次に、病児・病後児保育についてです。市立芦屋病院において病児保育実施計画の推進については前回の6月議会でも取り上げており、今後も協議を進めさせていただくというふうな御答弁をいただいております。 病児保育の形態については、医療機関併設型、保育園併設型などが挙げられますけれども、既に病後児保育を行っている芦屋病院に併設が大変自然な形ではないのかなというふうには思っております。 この春から市立芦屋病院の小児科の医師が増員されたということですし、その優位性を生かして何とか病院においての病児保育の実施ができないものか御検討をお願いしたいというふうに重ねて申し上げたいと思います。 確かに、病児保育ということになりますと、感染症に罹患して感染力のある状態の子供を受け入れるということについては専用の保育室のほか、隔離機能のある安静室などの設置も必要となりまして、また医療に係る負担というのも大変大きくなるということは存じております。 そこでお尋ねしたいんですが、前回、6月議会の一般質問の中での議事録で、市立芦屋病院にて病後児保育をスタートさせるに当たり、病児保育についても同時に検討されたとありまして、その際にどのぐらいの予算が必要になるかといったところまでは検討がされたのか、その辺をお尋ねしたいと思います。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 具体的な予算についてまでは詰めた話はしておりません。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) この病児保育事業のあり方について、二つ目の質問として挙げさせていただいたんですが、他市の病児保育施設との広域的な契約締結ということを私が提案させていただいたことについては、大変唐突にお感じになられたのではないかなというふうに思っております。 これは、事業のあり方の一つとして提案するものでありまして、基本的には私の思いとしては、芦屋市において病児保育をスタートさせるということにあります。 しかしながら、この提案の背景には芦屋市民、つまりは保護者が実際に神戸市の病児保育施設を利用しているという実態があるからなんですね。 私が独自に神戸市東灘区、そして灘区、中央区にある四つの病児保育施設を調査したところ、4施設合わせた芦屋市在住者の登録者数合計は、平成23年度現在で80名ということでした。 その中でも、灘区にある一施設においては芦屋市の登録者数は現在70名であり、そのうち、今までに実際にその施設を利用した数というのは36名であるというふうに言われてます。4施設調べた中で、ほかの3施設に関しては登録者数のみの情報提供でしたために、実際の芦屋市民の利用者数というのはちょっと提示をしていただけなかったんですけれども、これだけの数字が挙がっております。 使用料については、神戸市民より1,000円割高である1日3,000円ということで、神戸市の事業ゆえに市外在住者は割高になるわけなんですけれども、それでも芦屋から灘区まで病気のお子さんを連れていかれて、そして神戸の病児施設を利用しているという実態を初めて知りまして、大変私はショックを受けました。 神戸市以外に関しましては、西宮市の病児保育は市民以外に受け入れをしないということを明記されてますので、こちらは対象外としております。 また、大阪市については、市内だけで27カ所の病児施設があり、特定するのが困難でしたために、登録者の有無や利用状況の調査はいたしておりません。 しかしながら、多くの保護者の方々が子供の突発的な病気時の病児保育に備えて、他市の施設に登録しているという、この現状を重く受けとめていただくべきであるというふうに思います。 この問題は待機児童の問題同様に待ったなしの状況に来てるのではないかなというふうに思うところなんですけれども、これまでこういった他市に芦屋の方が行ったことで考えて、他市のほうで利用されてるんであろうか、その辺の調査はされてこられたということはありますでしょうか、お尋ねいたします。 また、この数を受けて、この結果をどのように受けとめられるかというのも率直にお尋ねしたいと思います。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) まず最初に、他市との提携が可能かどうかにつきましては、病児・病後児保育の導入の際に他市に紹介をしたというケースはございます。 その内容につきましては、先ほど市長からお答えをさせていただきましたように、神戸市さんの場合であれば「市内に居住する就学前児童または市内の保育所・園、幼稚園、小学校に通う小学校3年生までの児童」ということでございますので、そうした条件に合わない方を受け入れる契約はできないというのが神戸市のお答えでございました。 それから、まず議員御指摘のその80名という数字ですが、私どもとして調査した数値は持ち合わせておりません。しかしながら、この条件を考えますと、一つは、まず保育所において待機児童の解消と、それから利用者の利便性を高めるということもあって、可能な範囲ということになるわけですけども、他市と相互に受託をし、委託をするという取り組みをしております。 そうしますと、本市が受け入れている保育所だけで言いますと、現時点で受け入れている児童は8名、委託をしておりますのが18名ございます。この方たちについては、それぞれの市、神戸市で言いますと10名だけですけども、ここに挙がってくる条件に合う方になります。 それから、民間の運営をされる幼稚園でございますとか、合わせて小学校ということになりますと、私立の小学校等へお通いになってる方というのは非常に芦屋は高いということから考えますと、全体としてそういう数字が出てくるということも一定あるのではないかなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) 今の説明も納得はするところではあるんですけれども、実際問題として、芦屋市において提供できないサービスを求めて他市まで足を運ぶというのは本当にこれは現実なんですね。 そういった保護者のためにも私が2番目に取り上げた広域的な契約締結といったことに関して言えば、これは基本的には芦屋市で病児保育やってほしい、だけれども、ここまでの数というのが結果としてあらわてる今、やはり単年度とは言いませんが、とりあえずというような言い方というのはちょっと適切かどうかわからないんですが、利用額を軽減させるようなシステムを実現したり、まず助成金を導入したり、また年度だけでもいいのでそのような方法というか、とりあえずは何か手当をしていただかなければならないところかなと思いまして、強くこの辺は要望させていただこうかなとは思うんですけれども、今後、本当に保護者の意見ということにも耳を傾けるというのは大切になってくるかと思うんです。 病児保育のあり方を検討すべきであるということでありまして、十分にそういった意向調査などもこれから行っていく必要があるのではないかと思いますが、その辺もあわせてお願いしたいと思いますが、実施していただけますでしょうか。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) まず1点目ですが、私ども、できる限り、先ほど市長からも御答弁させていただきましたように、早期に実現を図りたい。 具体的には8月から芦屋病院と協議をスタートさせました。これについては、双方が実施をするという方向での協議をさせていただいているところでございます。 しかしながら、議員も御存じのように、そこに至るまでに課題があることも御理解を賜りたいというふうに思っております。 先ほど、保育所における受託・委託のお話をさせていただいたところですが、当然、芦屋市にそうした病児保育の施設ができ得れば、相互のということを各市とお話をさせていただくことになるんではないかなと思います。これは、相手があることでございますので、実現するかどうかについては、これはまた別問題でございますが、そうした取り組みについては進めていきたいというふうに思っております。 それから、ニーズ調査でございますが、これについても、いわゆる子育て支援にかかわる新たな法の改正がございまして、それを導入する平成28年を目指してそうした取り組みを今後進めていくわけですけれども、その中でそうしたニーズ調査を行っていきたい。 本市においても、現在ある次世代の計画の中でも平成20年12月にアンケート調査を行っておりまして、その際の病児保育に係る要望の数値についても把握はしております。しかしながら、現時点でまたその数値も当然変わってくると思いますので、そうしたサービスに係るニーズ把握はその計画策定における調査等の中の一環として行ってまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 福井議員。 ◆8番(福井美奈子君) これから協議をして一歩ずつ進めていただけるのではないかなということで期待を持ってまた見届けをさせていただきたいというふうに思っております。 病児・病後児保育、2回にわたっての質問となりましたけれども、これ自体は子供が病気の際には保護者が必ず付き添いをして、そして看病すべきであるとか、労働力の確保のためにこの事業が存在するんじゃないかというようなネガティブな意見もたまには耳にすることもあるんですけれども、確かにそれらは正論でありまして率直に受けとめていきたいなというふうに思いますが、仕事を持たれるお母様たちにとっては、長期に休みが取れないというのが実際の雇用状況にあります。 ですので、病児保育を促進していくということに関して言えば、これは私の考えですけれども、行政だけを後押しすればそれで済むという問題でないというのも重々わかっております。ですので、何よりも日本におけるそういう社会体制の問題というのも絡んでくるんではないかなというふうに認識するところなんですけれども、子供たち、何よりも子供たちが社会体制のそういった不備による犠牲者とならないようにしっかりと守っていくべきであるというふうに私は考えております。 孤独な子育てという言葉もよく出てまいりますけれども、そういった意味においても行政がしっかりと応援をしていかなければならない点であるというふうに考えるところです。 今回は何より、未来を背負っていく芦屋の子供たちが他市の事業で行ってる病児保育の施設にこんなに流れていくといったところだけを見ますと本当に目を疑ったんですね、最初、リストを見せられたときには。大変私自身もショックを受けたことなんですけれども、子供たちを他市のこういった事業に任せて、芦屋市としての方向性はないのかといったところなんですね。このようなことで、本当によいのかなというふうにも思いましたので、今回、続けて問題提起をさせていただきました。 市長は常々子供ファーストおっしゃってますけれども、芦屋の子供たちを他市の病児保育に任せて何をもっての子供ファーストなのか疑問に思うところです。病児保育実施計画の推進に当たってはこのような事実を踏まえて、今後、さまざまな角度からの可能性を探っていただきまして、そして実現に向けて進めていただきたいというふうに強く要望して、私の質問を終わらせていただきます。(「そのとおり」の声おこる)ありがとうございます。 ○議長(長野良三君) 以上で、福井議員の一般質問を終了いたします。 次に、芦屋市の福祉行政について、本件について、長谷基弘議員の発言をお許しいたします。 本質問は、一問一答方式により行われます。 1番、長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) =登壇=おはようございます。 あしや新風会の一番手として、本日は芦屋市の福祉行政についてということで質問通告をさせていただきました。 今回、一問一答ということで私、初めてでございます。あれやこれやと考えてるうちに項目が非常に多くなりましたが、1回目につきましては通告の中身を絞ったとこだけを質問させていただきたいと思います。 過去も今も変わらないのは、この本会議場は市長サイド、そして私たちと政策論争の場にしたいということは、例えどんな質問方式になっても変わりませんので、いい議論になればなというふうに思っております。 まずは、全体的な福祉行政の事務についてお伺いをしておきます。 福祉行政全般において、これは全庁的、横わたり、組織的、横断的に取り組まなければ、その施策の実施においては大変大きな弊害が出ます。 さらに、行政運営においては福祉行政というのは最も重要な部分をなすものだと私は思っております。それを困難にするような状況をつくってはならない、その一例として今回については障がい者の自動車の優先使用を明確にするパーキングパーミットという制度において一連の行政の進め方はミスリードではないかということを検証しながら、その例を挙げて具体的に議論をしていきたいというふうに思います。そのほかにも、この際ですから福祉行政について何点か質問をさせていただきます。 さて、パーキングパーミットなんですが、実は皆さんこれを初めて見られるかもしれません。     〔資料提示〕 これは一体何だというと、兵庫ゆずりあい駐車場制度利用証ということで、これをちゃんと発行してもらうんですね。これをどうするかと言うと、ルームミラーのとこにひっかけておくと、これは指定された人ですよという証明だそうです。 もう一つ、これ私のやつなんですけど、駐車禁止等除外標章というのがあります。     〔資料提示〕 これは何かというと、駐車禁止の部分だけについては除外しますよということなんです。この発行は兵庫県公安委員会、つまり警察なんですね。 よく似てるようですが、実は全然中身の違うものなんです。除外標章は駐車禁止場所に置くもの。新しく兵庫県でつくられたのは、利用証をつけて、こういうパイロンがあるんですけど、そこにあった場合は利用証をつけとかなければとめてはだめよと、法的なペナルティーはありませんが、そういうものであります。このことをまず一応御紹介をしておきたいと思います。 兵庫県の福祉行政との連携について、サービスを受けるのは平等であって、これは同じであるはずなんですね。これが公正と公平、基本姿勢です。市民に不利益になってる状況に、今まさにあると言っても過言ではありませんというふうに申し上げておきます。 広報あしや平成24年3月号、第1079号でしたか、この兵庫ゆずりあい駐車場のパーキングパーミットの案内がされてます。これは兵庫県からのお知らせとして案内をされました。この問い合わせ先には芦屋市の所管課はありません。なぜなんでしょう。これは、県のやる仕事であって、芦屋市は関係がありませんというような、それに等しいような記事でした。 障がい者がまちで生活して社会参加するには、やっぱり住んでるまちが主体なんです。活動拠点はやっぱり住んでるまちなんですね。遠方に行くということはなかなか難しい状況もあります。しかし、こういった自動車なんかを使いながら広く社会参加をしていくという意味でも、駐車場のこういうものが日本全国に波及しつつあります。 このパーキングパーミットの件について、県のホームページで申請は兵庫県の保健所、つまり、芦屋市の場合は芦屋健康福祉事務所なんです。芦屋市の市の窓口に行っても、この受給をしてもらう手続はできません。 しかも、この申請書類はインターネットからダウンロードするようになってます。保健所の窓口でもらうしか方法がなくて、この申請情報についてもよほどのことがない限り気づくことはありません。実際、私個人のことで申し上げても、兵庫県や芦屋市から案内はございませんでした。 実は、これが市民目線で見た芦屋市の福祉の実態ではないかと。なぜこんな不親切なことをするんでしょうか。県の事業で芦屋市は関係ないのか。それとも、芦屋市も関係して、この事業拡大、普及をやるおつもりがあったのか、明確に責任ある御答弁をお願いをしたいと思います。 そういうことで、県の保健所というところに行ったんですが、ここで一般的な素朴な疑問にお答えをいただいておきたいと思います。芦屋市健康福祉事務所と保健福祉部の役割や、職務遂行において、健康福祉事務所と芦屋市の保健福祉部がその機能を十分に果たしているのか、あるいは、具体的には違いはないんでしょうか。 また、兵庫県健康福祉事務所の役割についても明確に御説明をいただいておきたいと思います。 そもそも、先ほど紹介した例ですが、芦屋市の福祉のやり方では、この例でいうと県は県、市は市、分業になっているのは非常に不整合です。 また、芦屋市には福祉事務所があり保健福祉部もあります。健康福祉事務所など福祉と名がついてますが、その実態は市民にとっては非常にわかりにくく、利用者にあっては不便きわまりない存在になっていたということをこの機会ですのでお答えをいただきたいというふうに思います。 毎回よく聞くことなんですが、福祉行政を行うに当たり重要視すべき点は一体何なのか。助けが要るときは助けてください。それ以上の助けは要りません。スウェーデンの福祉法のことをよく紹介してますが、利用者の立場、目線がなくては福祉は全く意味をなすものでありません。全く意味がないんです。私の考え方と芦屋市は違うんでしょうか、御答弁をいただいておきたいと思います。 さて、パーキングパーミットの制度と駐車場の問題、話はパーキングパーミットのほうに戻しますけれども、現在、利用証を使って置く場所、設置されてる施設数や施設状況、制度の利用証の発行数などを教えていただきたいと思います。その割合はいかがでしょうか。 この指定除外車と利用証との大きな違いは、除外標章は障がい者に対して交付をされてるんですね。利用証については移動困難者であればということで今回難病の方であったり、妊婦さんであったり、けがをされてる方、いろんな方に利用証を利用してもらえるように、これは私の理想なんですね。そういうふうな方たちにも利用証を発行される。ですから、その場合においての現在の数をぜひお伺いをしておきたいので、通告してありますんでお答えをいただきたいと思います。 それと、この制度を--芦屋市としての取り組み方に問題はなかったんでしょうか。告知や広報は利用者や駐車場設置者、つまりこれを利用する我々のような人間、それから、駐車場を持ってらっしゃる方の施設者のほう、何よりも一番大事なのは市民全体に対する認知なんですね。 利用者証をぱっと見て、これこんなものやとわかる方、かなり専門的なんです。民間の駐車場で、私見たのは、芦屋ではありませんでした。西宮に新しくできた何とかずしというのがありまして、そこには利用者証をかけるようになりました。芦屋の民間施設はまだ1件も見たことがありません。 ですから、利用者証はこういう人たちのための駐車場だよということを利用者とか施設者がわかるんではなくて、市民全体に認知をしてもらわなくては全く意味がありません。そこで、市民全体の啓蒙活動はできていたのかなどを具体的にお答えをいただきたいと思います。 さて、方向を変えまして、次に、幼稚園、保育所のバリアフリーの現状と対応策についてお尋ねをしておきます。幼稚園、保育所のバリアフリーについて、現在の状況と今後の課題は一体何なのかお尋ねをします。 幼稚園、保育所、主な利用者はお子さんです。ですから、移動にはある程度不便があっても人的なマンパワーでリカバーできることがあるんかもしれませんが、保護者でも利用する場合、施設的にバリアフリーになっていないものがやっぱりあります。実際、2階が遊戯室で幼稚園などでは遊戯室を見学することすらなかなかできません。 そこで、幼稚園、保育所バリアフリー化の現状と今後の対応策についてお尋ねをしておきますので、お答えを願いたいと思います。 具体的な一例としては、エレベーターの設置は必要ではないかということです。このままでいいのか、改善する必要があるのか、現状での対応策があればお答えをいただいておきたいと思います。 現在、計画中の宮川幼稚園の今後の計画は、3階部分は今コミュニティスクールが使用されておりますが、急な階段で高齢者のグループがコミスク室の使用を結局できずにほかの場所に活動の場所を求められたりとか、実際、私はあの3階に行くことはもう不可能です。 プールの建てかえのときにこの3階部分のコミスク室をプール側に新築されるというふうにお聞きをしておりますが、現在のところどこまで進んでいるのか計画の内容、それから幼稚園3階部分、コミスク室は今後どうなるのか、この際ですからお尋ねをしておきたいと思います。 また、コミスク室とプールを一緒に建てようということですから、施設的にどちらかを2階にして1階にしなくてはいけないんですね。プールを2階にするのか、プールを1階にするのか、エレベーターを設置してコミスク室を2階にするのか、現状のお考えをお示しいただいておきたいと思います。 それから、障害者医療費助成制度とそのトラブルの解消法について通告をしております。 芦屋市障害者医療費助成制度は、県基準では身体障害者2級までなんですが、芦屋市は3級までを対象にしています。宝塚市は4級なんですが。この制度を請求者側、つまり医療機関側に周知させているのかどうかということです。 実は、これ、市町村で随分とばらつきがあるんですね。県で一括にすればいいんですけど、各自治体によって横出しでいって、芦屋市のように3級まで、宝塚市のように4級までやってるとこもありますけども、しかし、その方々が医療機関に行った場合、その医療機関側はどうやって対応しているのか、この保険証の扱いはどうしたらいいんですかというような問い合わせを芦屋市の側にするのか、医療機関側とのトラブルが予想されてるし、実際1件、私は目にしましたので、この際、この件についてどうなっているのかをお尋ねをしておきたいというふうに思います。 5番目なんですが、ジェネリック医薬品の普及と医療費の抑制策についてなんですが、今回は福祉的側面なんですが、今申し上げました障害者医療費助成制度や生活保護の世帯の方、いわば芦屋市の公的な税金を使ってということで、そういう部分をバックアップしている人たちに対して、ジェネリック医薬品の使用推奨を求める提案を私はしたいと思っています。 ジェネリック医薬品は先発品よりも安価で効果には差がないとされています。これは厚生労働省のホームページを見れば明らかなんですが、実際、あえて申し上げておきますと、日本の目標の普及率は30%、今、22%ちょい超えなんですね。ちなみにアメリカでは70%、カナダでは65%、ドイツが60%。フランスは若干違うんです、35%。先進国ではほとんどこういう医薬品については先発品ではなくて後発品。 つまり、後発品というと、何かすごい粗悪品のようなイメージがやっぱりまだ日本で残っているようなんですが、特許が切れた部分、20年とか15年とか、長いのになるともっと長いんですが、それを情報が提供されていますから、それと同じもの--同等品をつくることが可能だという扱いになってます。 市民のほうには、国民健康保険加入者に対してジェネリックへの変更を通知サービスとして私は提案させていただいて取り組みをしていただいております。 取り組み方としての結果としては、そのデータが本来の目的を達成しませんよというふうに昨年度の決算特別委員会で申し上げましたが、今回は公的補助、支援を受けている皆さんにもぜひ協力をいただいてジェネリックの使用を求めていっていただきたいというふうに思いますが、お答えをいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(長野良三君) 答弁を求めます。 山中市長。 ◎市長(山中健君) =登壇=長谷基弘議員の御質問にお答えいたします。 初めに、「パーキングパーミット制度」につきましては、他府県や兵庫県内での共通した制度であることから、兵庫県が「兵庫ゆずりあい駐車場制度」として事業を担い、本年4月から実施されております。そのため、申請の受付は県が窓口となっており、本市におきましては、昨年度、県からの依頼を受けて公共施設での協力駐車場の届け出や広報の協力を行ったところでございます。 次に、芦屋市福祉事務所と保健福祉部の機能や違い、兵庫県健康福祉事務所の役割につきましては、福祉事務所は社会福祉法第14条第1項の規定に基づき設置を義務づけられており、福祉六法に定める援護、育成、または厚生の措置に関する事務をつかさどることになっております。また、保健福祉部は福祉事務所の業務に加え、他の業務も行っておりますので、職務遂行上の機能は果たしていると認識しております。また、芦屋健康福祉事務所は感染症の予防等の広域性や福祉サービス事業者の指定等の専門性を持った施策を担うとともに、市への連絡、調整等の役割がありますので、市との関係において不整合であるとは考えておりません。 次に、いずれの組織にも「福祉」の名がついて、市民の皆様にとってわかりにくく不便であるとの御指摘ですが、市民の皆様に施策についての御案内をする際には、担当所管を明記しておりますので、一定の御理解をいただいているものと認識しております。 次に、福祉行政での重要視すべき点につきましては、常に利用者の視点に立ち、その人らしい日常生活を営むことができるよう支援していくことと考えておりますので、長谷議員のお考えと相違はございません。 次に、パーキングパーミット制度の現在の状況につきましては、駐車区画が設置されている市の施設は学校を除いて10施設で20区画、利用証の発行数は35名で、内訳は身体に障がいのある方が16名、難病の方が18名、高齢の方が1名でございます。 次に、本市の取り組みにつきましては、制度に関する広報を行うとともに、市の公共施設における駐車区画の確保を図ってきたところです。しかしながら、制度開始から6カ月になりますが、特に民間商業施設等における駐車区画の確保がおくれており、制度の利用者も少数にとどまっている状況ですので、県と連携して制度の啓発、拡充に努めてまいります。 次に、保育所のバリアフリー化の現状につきましては、2階建ての精道保育所と岩園保育所にはスロープを設置して対応しております。保育所の施設内には、テラスと保育室やテラスと運動場の間に段差があるなど、バリアフリー化になっていない現状がありますので、引き続きバリアフリー化に向け改善に努めてまいります。また、エレベーターの設置につきましては、将来、保育所の建てかえ時には検討してまいりますが、現在の施設の中での設置は難しいと考えています。 次に、障害者医療費助成制度のトラブルの解消につきましては、この助成事業は利用者が受給者証を医療機関に提示することにより、市単独事業の有無や利用者の窓口負担額等の助成内容を医療機関が把握することができる仕組みになっていますので、市が正しく受給者証を交付し、医療機関が記載内容を間違いなく確認することにより、トラブルは未然に防げるものと考えております。 次に、ジェネリック医薬品の普及と医療費の抑制につきましては、これまでも各保険者が使用勧奨を行っているところですが、市としましても、福祉医療費助成制度の利用者に対し重ねて使用勧奨を行うよう取り組んでまいります。また、生活保護につきましては、国の通知に基づき、使用促進に向けて関係機関への協力依頼と保護者への啓発に努めてまいります。ジェネリック医薬品の普及に当たっては、国の通知に従い、今後もより積極的な使用に向けての啓発を行うとともに、関係機関の協力を得ながら医療費の抑制に取り組んでまいります。 その他の御質問につきましては、教育長からお答えをいたします。 ○議長(長野良三君) 福岡教育長。 ◎教育長(福岡憲助君) =登壇=おはようございます。長谷基弘議員の御質問にお答えいたします。 初めに、幼稚園のバリアフリー化の現状につきましては、現在、2階へのスロープが設置されているのは朝日ケ丘幼稚園、伊勢幼稚園、潮見幼稚園の3園でございます。残り6園のうち、特に宮川幼稚園、小槌幼稚園、西山幼稚園につきましては、議員御指摘のとおり、遊戯室が2階に設置されていることから、バリアフリー化の必要性が高いと認識しておりますが、小槌幼稚園、西山幼稚園についてはスペースの問題等から直ちにスロープを設置することは困難な状況でございます。 なお、宮川幼稚園については、現在進めております宮川小学校のプール、コミスク棟の建築工事の中でバリアフリー化を図る予定となっております。今後は、園の大規模な改修工事等のタイミングにあわせエレベーターの設置も含め、どのような方法がよいかを考えてまいります。また、宮川幼稚園の3階に設置しているコミスク室につきましては、宮川小学校のプールと一体化した施設として建てかえる計画で、現在、基本設計を進めております。今のところ、1階にコミスク室を、2階にプールを配置し、あわせてバリアフリー対策としてエレベーターを設置する計画で、このエレベーターを宮川幼稚園とも共用できる形で設計を進めているところでございます。 なお、この建てかえ工事が完了次第、宮川幼稚園の3階部分につきましては撤去する予定となっております。 以上でございます。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) それでは、一問一答ですね。保健福祉部……教育委員会もそうなんですけど、バリアフリー化については、これは幼稚園、保育所とも必要だという認識なんでしょうか。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 当然、そのように認識しております。 ○議長(長野良三君) 山口管理部長。 ◎教育委員会管理部長(山口謙次君) 教育委員会も同様に必要だと考えております。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 答弁の中には、大規模な改修で対策をということなんで、その改修ができないところも想定されてるというのは幼稚園、保育所側からお聞きしました。 改修で対応できなければ、これは当然建てかえという、バリアフリーが必要というふうに御認識ですんで、それを遂行するためには建てかえが必要なんですが、そういうことも含めてというふうに捉えさせていただいたら結構でしょうか。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 先ほど、市長からも御答弁をさせていただきましたように、当然、建てかえの際にはそういう対応をさせていただこうというふうに思ってございます。 ただ、福祉のつらい立場といたしましては、非常に待機児童が多い中で、しかも、今現在、保育を実施している施設を建てかえるとなりますと休業日もない中でどのような対応が図っていけるのかということを含めて今後の検討課題だと考えております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 山口管理部長。 ◎教育委員会管理部長(山口謙次君) 当然、大規模な改修で対応できなければ建てかえというような形になってくるかと思いますけれども、すぐに幼稚園の建てかえということにつきましてはなかなか財政面も含めまして難しい面がございます。 その中で、改修をする中で、例えば簡易なエレベーターなり、それから階段へのリフト設置なり、そういった方法がもし取れるのであれば、そういったところにつきましても考えていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) このバリアフリーの意味合いの中には、幼稚園も保育所も、実は芦屋の子供たちとして、一方、極端な例じゃないんですけど、バリアフリーをするということは、実際、生活安全面もあるんですが、最近よく言われているのは、やっぱり防災の一面もぬぐえないんですね。 子供たちのことですから、小さいお子さんですから、いざ避難ということや、例えばチャイルドカートを使うであるとか、いろんな方法で対応できるんでしょうけど、そういう命を守るという意味からも、これ安全対策上、バリアフリーと同列に存在してるものだということなんです。 そこで、この件については最後にしますが、議論の中身としてはバリアフリーが必要、大規模改修で向かっていく、できなければ建てかえも含めて考えるということなんですが、さて、そのスケジュールはどうなんですかね。バリアフリーの側面からでも結構です。この時期にこのめどがついてバリアフリー化が完全に実施されるというめどを明確にお答えをいただいておきたいと思います。 両方、よろしく。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 申しわけありません、現在のところ、保育所自身の建てかえ計画を策定するまでには至っておりません。 ○議長(長野良三君) 山口管理部長。 ◎教育委員会管理部長(山口謙次君) 今のところ、大規模改修の予定につきましては、まだ計画的なものはございませんけれども、建てかえに関しましては、市長公約にもございます岩園幼稚園の建てかえ、これにつきましては本年度、基本設計を予算計上しておりますが、まだ着手できておりませんけれども、岩園幼稚園につきましては将来的に建てかえをいたしますので、その中でバリアフリー化を図ってまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 今の話を聞いてると、若干、幼稚園のほうが何かちょっと進んでるのかなというようなイメージがあるんですね。全くないんやと、そんなこと言わないでね、さっきも言いましたけど、防災上の問題も、生活の基盤をなしているのは保育所でしょう。だったら、老朽化しているとこも進んできてますしね、逐一、順次建てかえていくんだと、そういうふうな方向をお出しいただけないものですかね。 でないと、いつまでたっても検討、検討、検討で、結局何もできなかったということじゃ困るんでね。御答弁できますか。 ○議長(長野良三君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 公的施設の今後の利用のあり方も含めまして、期間については明示をさせていただくことはできませんけれども、課題として取り組んでまいりたいというように思っております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 一問一答はなかなかシビアになってきた……じゃあ、次にいきましょう。 障害者医療費助成制度の件なんですが、50とか80とか、そういう言い方するんですけどね、1級、2級は82、3級は83、4級の時代があったときにも83なんて言ってました。これは申請者側、つまり、申請者というか、支払者側の話でなくて、こちらが、その受給をしてる側に等級変更があった場合、例えば3級から1級の障がいになりましたら、保険証も変わっちゃうんですね。 それわからずに請求書が、つまり病院側がわからなければ、83という番号を見ただけで、例えばそれが西宮市の病院やったら83はありませんから、宝塚市の病院やったら83がありますからわかったかもしれませんけど、そういうことっていうのがあり得るんですね。 これ一体どういうトラブルかと言うと、これはね、窓口で申請者、つまり障がい者の方に、この保険証は変わってますから、これはこうですよ、こうですよということを医療機関側に伝えてくださいねというやり方が今のやり方なんです、違いますか。 ○議長(長野良三君) 北川市民生活部長。 ◎市民生活部長(北川加津美君) 制度の中身のことで、利用者がこうですということはございません。受給者証の中で明記してございますので、医療機関がその中身を見れば等級、制度の変更がわかる仕組みになってございます。 以上でございます。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) そういうことを言ってるんじゃなくて、例えば、医療受給証が変わった場合、請求者、つまり病院側は保険証を使ってる方から請求書が変わらない限りというか、保険証が変わってるということを知らない限り、前の保険証の番号でいっちゃったりするよね。その可能性ってありますよね。 僕、何が言いたいかと言ったら、そういう保険を使ってる医療機関に、芦屋市の制度を紹介するぐらいの案内しなさいということです。おわかりですか。 ○議長(長野良三君) 北川市民生活部長。 ◎市民生活部長(北川加津美君) 市から医療機関に対する個別の周知ということに関しましては、県も含めまして制度の内容が変わりましたら、その都度、関係機関には周知してございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 周知ができてなかったんで1個トラブルがあったんですけどね、たった1個だけれども、やっぱり、それって医療機関側、どういうトラブルかと言うと、結局、支払いをとめちゃったんですね、市のほうがね。まあいいや、これまた別な機会にやりましょう。 次に、パーキングパーミットのところに行きましょう。 まず、現在の申請の数は35名、身体障がい者の方が16名、それから難病の方が18名で、高齢者1名と。これ、いつの時点のデータですか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 時点につきましては、本年の7月現在ということでございます。 交付実績が7月現在ということでございます。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 細かいことですけどね、県と連携がうまくいってないんじゃないかということを申し上げたい事例なんですけど、私、6月にもらったんですね。55番なんですよ。これ、僕、保健所で聞いたんですね、55番目ですかって言ったら、55番目や言うてましたよ。35名、7月やったら、これ35という数字、一体いつの数字なんですかね。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 交付実績のことでございますが、7月現在で、阪神南圏域で77人でございます。 したがって、芦屋市、西宮市、尼崎市を含んだ中での連番でございますので、35人とは矛盾していないというふうに思います。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) それと、県のホームページに阪神南圏域の市町村立施設登録駐車場、つまり、これの登録してる駐車場ということで、芦屋市も--20個ぐらいあるんかな。出てるんですね、これ。 これ、ちょっと私がもう指摘しましたんで調べていただいてると思うんですけど、載ってるんだけど、これ実際、何の表記もされてへんかったというのは何施設ありましたか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) そちらの県のほうのホームページにつきましては、区画の申請があった数について表示がしてございます。 私どもで、この間、実際に公表されているところについて現場の確認をさせていただきました。その数値が先ほどの市長の答弁の数値ということでございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) ということは、これに載ってるところに設置はされてなかったということですか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 学校のほうには確認をすることはできませんでしたが、その他の施設については確認をしましたところ、まだ表示がされていなかったということでございます。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) まだ表示がされていないというのもようわからん話ですな。 それと、先ほどの市長の答弁の中で、これは県の事業であったから県が窓口で市のほうが窓口やってなかったんだというお話でしたね。 これ、県の事業は県の事業なんだけど、じゃあ、阪神間、兵庫県下で市のほうで窓口やってる自治体はありませんか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 現在のところ、兵庫県下で16市町ございます。九つの市と七つの町でございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 阪神間は。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 阪神間は現在ございません。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 宝塚市はやっておられませんでしたか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 宝塚市につきましては、設置の予定というふうには聞いておりますが、まだ時期につきましては未定というふうに伺っております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) それと、広報の協力をしてたんやというふうに答弁なされてましたけども、広報の協力って、一体、具体的にどういう協力やったんですか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 先ほど答弁させていただきましたのは、広報あしやの3月号に載せていただいた記事内容でございまして、県のほうから依頼を受けて載せたということでございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 県の広報の3月号、私も一番初めに御紹介しましたけども、兵庫県からお知らせとしてということで、兵庫ゆずりあい駐車場を4月からスタートっていうことが載ってるんですね。申請先は兵庫県障害者支援課で、芦屋健康福祉事務所と、これは芦屋保健所だったんですけどね、実際は。 さっき言った保健所なのか、保健福祉事務所なのか、高年福祉課なのかようわからん言うたのはこういうことなんですよ。これ、本当にちゃんとこの事業というものを取り組む意識を持ってやってましたか、パーキングパーミット制度の取り組み。 広報あしやの3月号に、県のお知らせとして載せて、市の所管課も載っていない、何もない、案内も何もなかった。阪神間、宝塚市なんか積極的にやっておるんですけどね、見に行ったらわかりますわ。実際、県のホームページから見たら、これについては設置はされていなかった。 これで、常に利用者の視点に立って、何とおっしゃいましたかね、日常生活を営まれるように支援するんやと、私の考え方と一緒やって市長さん答弁してはるんですわ。その目線に立って、日常生活に支障を来さんように、支援した結果が先ほどから一問一答でやりとりしてる中身ですか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 今回の兵庫県のゆずりあい駐車場の制度につきましては、昨年の9月、兵庫県が補正を組まれまして、この4月から施行した制度でございます。 その間に、兵庫県におきましては、兵庫県の身体障害者福祉協会等の関係団体と、まずは制度設計ということで事務を進められております。 その制度設計の内容が明らかになり、また、それに伴うQ&Aも含めて、そのような内容について本市としては把握しておりませんでしたので、3月の段階ではそのような載せ方をさせていただいたということでございます。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) すっごくわかりにくいですね。3月から6カ月たってるじゃないですか、その間、何してたんですか、じゃあ。冗談なのもいいかげんにしなさいよ。 ちょっと一例ですけどね、福祉タクシー利用料金またはガソリン費用の助成の一部についてということ、これ芦屋市の物すごいいい事業なんです。御存じですよね。この事業の通知が来たんですね。これ、所得制限ありますから、私は対象外ですが。ちゃんとこんな封書で来よるんですよ。 私がこれを知ったのは、実は別なところの案内に入っておったんです、芦屋市違いますよ。別にネットでもオープンにしてますから、私は国の難病指定の患者ですので、その難病の申請の手続の御案内の中にこれが入ってました。それは何でかと言うと、難病の方も対象やいうことでなってたんで入っとるんですね。 ちゃんと議論して、ちゃんと内部で調整しとったら、こういうところに1枚入れたら行き渡るじゃないですか。違いますか。3月の時点の話を今持ち出してどうするんですか、そんな。それは福祉の責任は……そんないいかげんな話してもうたら困るわ。何もしてなかったんじゃないの。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) このパーキングパーミット制度につきましては、これまでも長谷議員から2回の御質問をしただいておりました。 そこで、市のほうとしましては、確保できる駐車場についての調査については前年度の段階ではやっております。 ただ、啓発方法につきまして、県のほうの詳細がわかってなかったということでありまして、これは県の事業ということですので、市はあくまでも協力していくというようなスタンスを取っておりました。しかしながら、現段階の進みぐあいで言いますと、大変進んでいない状況でございますので、これについては今後、県と協力して、積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
    ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 一問一答方式というのはなかなかエキサイトするものやなと、ちょっと冷静にいきたいと思うんですけどね。 本当にわかっていただいているのかどうかというのは、さっき私が言いましたね、助けが要るときは助けてください。車いすの利用者は車いすをおろすスペースがなければ、そこから一歩たりとも外に出ることができません。だから、こういうものができたときにすごく期待するんですね。ショッピングセンターに行くと、これはいろんな方がお持ちですから、指定除外車の証は出してはりますけど、元気に歩いていかれちゃうと、横の一つのスペースでいけるじゃないですか、譲ってくださいと、まさにこれが県の言うてるゆずりあい駐車場やったんですよね。 過去何回も私が言ったというのは2回言っておるんです。そのとき、何がしてほしかったかと言うたら、さすが芦屋、芦屋の福祉充実してるよねみたいなものを期待したんですね。 今の答弁を聞いてると、ちょっと3月までは制度わからんかったんや。でも、それがスタートして、やってて、この本会議に私が通告して、確認に行かれるようでは、これ一体何しとったんやというような気持ちになるのは理解いただけますよね。 さっき言いましたね、利用者だけがわかっとっても意味がないんです。こういうものをつけてるところには置いちゃだめですよ、罰則規定ありません、国家公安委員会も国もあかん言うてきとんですね。条例で取り締まったらええやん、そんなものでもないでしょう。ですから、まずは市民の人たちにこういうことを知ってもらわなあかんのですわ。 県と協力して、県が決めたんだから、県のほうは何て言ってると思います。自分たちがやっても普及せえへんのは各自治体が協力せえへんからやって言い出してるから言ってるんですよね。 それと、県の関係団体にお話をしてあったんやといっても、関係団体には結局何もおりてきてないんですよ、こういう制度の問題。 それと、さっき言ったように、今度、妊婦さんたちの申請がゼロやいうたら、その人たちも対象じゃないですか。みんなのものやないですか。そういうことも含めて考えなあかんの違いますか。障がい者だけのものじゃないんですよ。 今後の方針、方向。それとね、今までのちょっと答弁きちっとしてもらいたいんだけど、やってませんとはよう答えんのやけど、積極的であったか、積極的でなかったか。満足するようなことができたのか、できてなかったのか。それぐらいきちっと言うというてください。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 積極的であるかないかということにつきましては、あくまでも県の施策ということにのっとって協力していく形というふうに認識をしておりました。 そういうことであれば、結果として市のやっていることについては積極的でないというような表現になるかと思います。 ただ、私どもも今回のこれについては、不適正駐車の問題がやっぱり大きな問題やというふうに思います。そういった区画を対象ではない方が利用されることをやっぱり防いでいくというのは非常に大事やというふうに考えておりますので、これにつきましては今後、先ほど申し上げましたように、県と一緒になって市内に広めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) これ何回も同じ質問をこの場所でやるつもりもありませんから、具体的なスケジュールを聞いておきましょう。 半年間待って、いまだに何も使えてないようなものを県と協力してじゃなくて、芦屋市独自の施策としてプラスワンも含めて、前の答弁書見ていただいたらわかりますよね。 車いす用のスペースのあるところ、それ以外のところを用意して、そういう確保に努めてまいりたい、検討していきたい、いろんな話が答弁としては出ておりました。 そういうことも含めて、どうも頭の中に県の事業だからということが頭につくのはちょっと納得できないですね。 県の事業だろうが何だろうが、実際、こういう形で出てきたら、市民の障がい者に対して保健福祉部としたら積極的にやる姿勢を見せなあかんの違うんですか。 それがあってこそ、初めて市長がおっしゃった目線です、生活を保障していく……何とおっしゃいましたっけね。常に利用者の視点に立ち、ええ言葉ですわ、常に利用者の視点に立ち。車いすに乗って移動してごらんなさい。これに期待してる人たちは、これによって全然……買い物も行けるようになるし、いろんなとこに行けるんですよね。願いの一部ですよ。県の事業だからなんて言っちゃだめだわ、それ。 芦屋市としてこうやるんだ。これについては、市民の周知徹底するために、いかなる方法をとって、今現在の広報の仕方、それから周知の仕方、それについて具体例として挙げてください。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 県におきましては、県の施策だからというお話もあるんですが、方向性としましては、こういった現状が今あるということもありますし、具体的には戸別訪問ですね、まずは商業施設が芦屋市ゼロという実態でございますので、これは県と協力して戸別訪問とか、あと、県の考え方で言いますと、地域説明会を開いていきたいというようなこともございますので、それにも積極的に協力していきたいというふうに思っております。 それから、あと広報関係なんですが、今、県の施策につきましても、福祉のほうでは当然載せておりますので、その中で県の施策を紹介するということでページを設けていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) どうも平行線のようなので、県の施策だろうが何だろうが、ハンディーキャプトにとったらそんなの関係ないですよ。ここに住んでる、この地域に住んでる、芦屋市としてどうするかというような形のものに考え方が変わらなければ、どうも芦屋の障がい福祉の将来は危ういなというふうに指摘をしておきますね。 最後になりましたので、もう一つ、今回、駐車場の件を取り上げてるんで、あえて言うときますと、横わたりということで言うときますと、総合公園の北側の駐車場に、新しく障がい者用の駐車場ができてるの御存じですか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) 済みません、総合公園の北側でございましょうか。ちょっと私、今の段階では存じ上げておりません。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 総合公園、御存じですよね。あそこは芝生の駐車場になっていた、きれいな障がい者用の駐車場、8台分入ってたかな、あったんです。その前にバリカーがあって非常に使いにくかったんですよ。僕は、それで北側の駐車場ができたんかなと思ったんですけど、まだ南側の元あった駐車場はそのままなんですね。 元あった駐車場はどうするおつもりなんですかというふうな質問をしようと思うとったんです。知らないと言われちゃうとそれまでなんで。 そうなると、公園の管理事務所がない限り、市内の駐車場は一応、障がい者の人は無料になってますのでパスをもらわなあかんのですね。そうすると、時間によっては、例えば10月からやったら5時ぐらいに閉まっちゃうんで、夕方に行ったって、そんなのはとめられないというような状況になると。これも一つ、公平性を欠いてるやんかと、そういうのはどうするのやろなと思ったんだけど、さて問題ですよ、これ。 何でや言うたら、車いす用の駐車場、障がい者用の駐車場を公園緑地課、もしくは所管課、都市環境部がおやりになったんでしょうけど、保健福祉部知らんってどういうことなんですか、これ。部長が知らんのですか、保健福祉部とこういう話で打ち合わせとかして、前の駐車場どうしましょう、駐車料金はどうしましょうとか、保健福祉部との話し合いとかないんですかね。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) バリアフリー関係のことについては、保健福祉部が所管しておりますので話すことはございますが、駐車場整備について具体的な話ということは私の中では記憶はしておりません。 以上です。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 都市環境部答えたそうにしてるけど、今回、そのテーマじゃないんでね。 私がここの場所で言いたかったのは、実は前回の質問もそうだったんですね。オール芦屋でやりましょう、震災を経験した芦屋だから、本気ならできるよ。何ができてたか。みんなが一丸になってたんですよ。 残念なことに、これは一つの例ですよ。挙げたら切りないほどいっぱい挙げれること可能です。そんなことを一々あげつらって、あんた知らんかったやないかと、そんな話やないんです。横との連携がなさ過ぎると言ってるんです。 バリアフリーやったら検討しますけど、駐車場やったらしません、そんな話。移動するための手段に駐車場は非常に大事なとこ。そこから先に移動する先はバリアフリーが必要です。 障がい者用の駐車場つくったら、どういう形にしようか、古いところはどうしようか。そんなのは当然、所管課と連携して話すべきやないですか。きょうのテーマは、私はそういうテーマなんです。 芦屋市に望んでるのは、セクトをやめてほしいということです。セクトがある限り、今回の件では、県は県、市は市。市のやってる事業については丁寧に案内できるけど、県のやつは協力する姿勢しかない、そういうやり方じゃだめなんです。 受けてる受益者側、受けるサービスは市民ですから。相手が県とか所管課が保健福祉部か都市環境部か、関係ないじゃないですか。オール芦屋なんですよ。 このことをしっかりと認識した行政運営やってください。そのための一つの例として今回は挙げました。気を悪くしないでくださいね。そういうことが多々ありますということです。一日も早くなくしていただくように要望するとともに、答弁をいただいておきたいと思います。副市長も市長も、今のやりとり聞いてたように、こういうことではだめじゃないですか。これをよしとしますか。いかがですか。 ○議長(長野良三君) 岡本副市長。 ◎副市長(岡本威君) 長谷議員のほうからただいま御指摘をいただきましたんですけども、事業をやることにつきましては、できるだけ横の連携についても十分配慮してやっておりますが、テーマによりましては、それぞれの所管で対応せざるを得ないという事案もございますので、その辺はよく今後ともどういうやり方が一番適切であるかは検討しながら事業を進めてまいりたいと思っています。 ○議長(長野良三君) 長谷議員。 ◆1番(長谷基弘君) 何度も申し上げましたけど、どれがこうやった、全ての事情を知ってるか知ってないか、そういうことをあげつらって言うことでは私はありません。 ではなくて、一つの事象、さっきも幾つかの例を言いましたけど、そういうことに関してチーム芦屋でかかってほしい。常に私はそのことを言い続けなくてはいけないんでしょうかね。 芦屋市が、各所管課がやってた集合体ではなくて、一つのテーマをみんながヒアリングしながらやっていく、そういう行政にすることが市民サービスの何よりも一番の向上の方法やと、私は確信してます。 本日は御答弁、どうもありがとうございました。 以上です。 ○議長(長野良三君) 以上で、長谷議員の一般質問を終了いたします。 12時50分まで休憩いたします。     〔午前11時44分 休憩〕     〔午後0時49分 再開〕 ○副議長(平野貞雄君) 午前中に引き続き、会議を再開します。 一般質問を続行します。 次に、育男(イクメン)施策について、本件について、寺前尊文議員の発言をお許しいたします。 本質問は、一問一答方式により行われます。 2番、寺前議員。 ◆2番(寺前尊文君) =登壇=初めに説明を申し上げますが、今回の発言通告に当たり、育てる男と書いて「イクメン」という表記をいたしました。 お察しのとおり、これは当て字ですが、長野県、大分県、千葉市、秩父市など、幾つかの自治体ではこの漢字を使用した出版物も既に発行されており、あえてこの文字を採用したことを御理解ください。 それでは、通告に沿って一般質問をいたします。 イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと、または将来、そのような人生を送ろうと考えている男性のことを指します。イクメンがもっと多くなれば、妻である女性の生き方、子供たちの可能性、家族のあり方が大きく変わってくるものと期待されています。 国において、平成22年に「改正育児・介護休業法」が施行され、夫も育児休暇を取りやすくなり、育児に積極的な男性を後押しするイクメンキャンペーンを展開しています。今回の法改正のポイントは、「パパ・ママ育休プラス」です。これまで企業に義務づけていた育休期間を子供が1歳2カ月まで夫婦ともに取得を条件にしたことに大きなポイントがあります。改正前は、妻が専業主婦や育休中だと夫は育休が取れなかった点から見ても、男性の育児休暇取得に大きな期待がかかってきたものと評価できます。 このように、近年、育児・介護休業法の改正など、父親の育児参加を拡大していくための対策が進められてきましたが、まだまだ不十分な状況です。今から5年前、平成19年の厚生労働省のデータによると、育児休業取得率は女性が89.7%であるのに比べ、男性の取得率はわずかに1.56%です。父親の育児参加を阻んでいる要因については、子育て世代である私の見解からすると、「男は外で働き、女は家庭で育児に専念するものだ」との古い常識、これを変えなければ男性の育児参加は促進されないと強く感じます。 したがって、今回は育児休業のような雇用制度に着目したものではなく、行政として男性への育児参加意識をいかに啓蒙していくかに特化した質問をいたします。 高齢化率が阪神間で最も高い水準にある芦屋市において世代間バランスを適正化することは非常に重要な課題であり、子供を産み、育てやすい環境をつくること、子供を育てる世代人口をふやすことは大変重要な施策であると考えます。 本市における直近10年の人口動態を調べてみますと、子育て世代の中心となる30代から40代の人口構成比は平成14年10月は28.09%でしたが、10年後の本年6月現在では29.29%と1.20ポイント増加しており、人口数では約3,100人の増加となっています。 一方、子供人口といわれる15歳未満の人口も、構成比0.99ポイント、人口数にして1,800人以上増加しております。少子高齢化の傾向が著しかった直近10年間において、子育て世代と子供人口が増加したことは、我が芦屋市が誇るべき指標であると思います。 こうした現状を踏まえた上で、子供ファーストを具現化するために実施する施策、とりわけ男性の育児参加を支援することは重要な政策課題であると考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか。御見解を伺います。 また、男性の育児参加、イクメン施策について種々取り組まれたことと存じますが、その具体例と成果をお示しください。 さて、子育て世代が実際に子供をもうけ、育てていくには父親の存在が鍵になるといわれています。核家族化が進む中で、母親が1人目の出産以後、子育てのつらさと孤独感からこれ以上子供を育てるつもりはないと否定的に考える母親が多いことを私の周りでも耳にすることがよくあります。 事実、厚生労働省が実施した「21世紀成年者縦断調査」では、子供がいる夫婦において、夫が休日に家事、育児にかかわる時間が長くなるほど、第2子以降の生まれる割合が高くなる傾向があるとの調査結果を発表しています。 調査結果によると、子供がいる男性に、休日の家事、育児の時間を質問したところ、「なし」と答えた家庭に第2子以降が生まれた割合は9.9%、つまり10組に1組しか第2子以降が生まれていません。一方で、休日に夫が6時間以上、家事、育児にかかわる家庭では、67.4%、3組に2組で第2子以降が生まれています。休日に家事、育児にかかわる父親をふやすことで第2子以降の誕生する割合が高くなることがこの調査結果からも読み取れます。 一方で、近年の若い男性の間で、子供が産まれたら自分も子育てにかかわりたいという意欲を持つ人がふえる傾向にあることは非常に喜ばしいことです。父親が育児に積極的に参加することにより、少子化への歯どめがかかり、児童虐待や母親の産後うつの予防にもつながることが期待されます。 私事で恐縮ですが、我が家にも一昨年とことし4月に娘が生まれました。ここからは、実際に芦屋市内で子育てをする一人の父親として男性の育児参加を促すための四つの提案をさせていただきます。 まず一つ目は、母子健康手帳と父子手帳の同時交付です。父親をターゲットにした手帳を配ることで、父親としての意識を啓発することが狙いです。自分の体で変化を感じる母親とは違い、父親は子供が産まれるまでなかなか父親としての自覚が芽生えづらいものです。 昨年のちょうど今ぐらいの時期に、私も芦屋市発行の母子健康手帳を頂戴しました。そのときに、ふと感じたのは、母親には母子手帳があるのに、父親には何もない。子育てに父親の出る幕はないのだろうかという思いです。 父子手帳に関しては、平成7年に東京都で父親ハンドブックを交付して以来、これに倣って多くの自治体で父親向けのハンドブックが発行されるようになりました。既に交付している自治体では、父親の育児参加を促す仕掛けが上手に組まれており、多くの母親から育児に無理解だった夫と話すことができるようになり、精神的にとても楽になったという趣旨の報告が寄せられているようです。 お隣の西宮市でも実際に子育て真っ最中のイクメン職員5名による企画提案で、「みやっこの育て方」という父子手帳を発行し、交付を受けた父母から大変な好評であると聞いています。本市でも、ぜひとも父子手帳の発行に取り組んでいただき、男性の育児参加を促していただきたいと強く願います。御所見を伺います。 二つ目の提案は、子供が産まれる前段階で参加できる土日開催の両親学級を実施することです。これについては、現在、関東地方を中心として「両親学級」「ハローベビー学級」などの名称で自治体の企画により、積極的に推進されています。 東京都台東区で実施される「ハローベビー学級」では、平日コースと土日コースがありますが、土日の開催は、定員を超えるほど人気があるようです。また、土日のほうが父親の参加率が高いというデータもあります。比較的余裕のある平日開催を減らし、土日に実施する回数をふやすことで、より父親の参加を促進し、父親としての自覚を促すように努めているとのことです。 両親学級で指導されているのは、妊娠中に父親が援助できるマタニティー体操、新生児の抱き方、沐浴のさせ方など、実践的な内容です。妊娠時期、または出産初期の段階から父親が育児参加することで、母親の産前産後における精神的に不安定な時期を支え、子育てへの積極的な意識を醸成するものと考えます。産前の土日における両親学級の実施についての見解をお尋ねいたします。 三つ目の提案は、父親向け連続講座の開催とイクメンネットワークづくりのサポートです。 地方自治体レベルにおいても、東京都練馬区の「ねりまイクメン講座」をはじめ、長野県塩尻市における「パパ友企画」や大分県の「おおいたパパクラブ」など、子育て関連講座の中に父親をターゲットにした講座等を設けて、父親が育児に必要な知識や家事について学び、父親同士の交流やネットワークづくりも図れる機会を積極的に提供している自治体がふえてきています。 芦屋市においても、男女共同参画センターにおけるイクメン講座や保健福祉センターにおける親子参加イベントなど、父親が参加できるイベントがふえつつあるように認識しています。これらに加えて父親の育児参加やネットワークづくりを後押しし、父親たちも地域で楽しく子育てができる、そんな芦屋の育児環境が醸成されるよう、「ねりまイクメン講座」のような、父親を主たる対象とした子育てイベントの実施を提案しますが、市の見解を伺います。 イクメンの名にふさわしい父親になるためには、マインド、スキル、そして父親同士のネットワークの三つを同時並行して育てていかなければなりません。子供とどのように遊ぶのかなど、フィジカルな面はもちろん、体罰を使わずに教育する方法であるとか、産後のホルモンバランスの変化により不安定になりがちな妻をどのようにサポートするべきかなど、メンタルケアの観点からも父親としての自覚を促す必要があります。 また、母親に比べて育児ネットワークがつくりにくい父親にとって、父親同士のネットワークをつくるには1回の講座だけではなく、最低でも3回以上の連続講座が望ましいと考えます。 そして、その後のイクメンネットワークについて、活動場所の提供や活動方法のアドバイスなどの継続的な支援をすることで、イクメンネットワークが自発的に増殖し、講座参加メンバーだけではない父親を巻き込んだ活動になることが他の自治体の調査でも確認されています。 芦屋市でも、まだ父親のみの連続講座は実施されていないと伺っています。全庁的な形で父親の育児参加促進について取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 四つ目の提案は、保育士の1日体験プログラムの実施です。 東京都品川区が平成21年度からスタートさせた保育士の1日体験は、保育園で父母に自分の子供の様子を見てもらうとともに、父母自身が大勢の子供たちと触れ合うことを通し、育児に対する視野を広げてもらうためのものとして好評を得ているようです。品川区では、保育園、幼稚園の保護者を対象に、全ての公立保育園と公立幼稚園で1日保育士体験を実施しており、午前9時から午後5時までの8時間にわたって自分の子供がいるクラスに入り、保育士の仕事を体験します。朝の受け入れからクラス活動、給食、昼寝、おやつ、自由遊び、夕方の引き渡しまで子供と一緒に1日を過ごし、生活、遊び、学びを体験します。 1日保育士体験を実際に参加した方の感想として次のような意見があったそうです。父親からは、「子供の多様性や成長の過程がはっきりわかった」、「家族でいるときと集団のときとの我が子の姿の違いに驚いた」などの声。母親からは、「父親が子育てに関心を持った」との声。指導に当たった保育士からは、「自分の保育を意識して見直すことができた」などの感想が寄せられました。品川区の担当課によると、「保育のプロである保育士が子供とどう接しているかを見て子育ての参考にしてもらいたい」と期待を寄せています。 以上、四つの提案についての所見をお伺いいたします。 山中市政において「子どもファースト」を名実ともに実現するために、また、全ての人が働きやすく、暮らしやすい芦屋市をつくるために、きょうは一人の父親としての意見を交えて質問をいたしました。積極的な御答弁を期待いたします。 ○副議長(平野貞雄君) 答弁を求めます。 山中市長。 ◎市長(山中健君) =登壇=寺前尊文議員の御質問にお答えいたします。 初めに、男性の育児参加につきましては、子育て、育児においては父親も母親も主体的に子供を育てていくということが重要であり、子育ての基本であると考えております。 そうした趣旨のもとで、父親にも積極的に参加していただくことを考慮した現在取り組んでいる施策と、その成果につきましては、子育てセンターでは、家族そろって参加しやすい土曜日に毎年3回程度事業を行っており、今年度も5月に「わくわく冒険ひろば」を実施し、30組の親子が参加されました。今後は、「親子体操」及び講演会「パパの子育て・ママの子育て」などを11月以降に開催する予定です。男女共同参画センターでは、同じく土曜日、日曜日に開催する事業として、ことしは市民グループの企画運営による市民企画講座、「パパ・ママみんなで絵本でえがお」、「今日からイクメン お父さん・お母さん・家族で一緒に自然物を使って遊ぼう」を9月以降開催する予定です。また、保健センターでは、これから親になられる御夫婦を対象とした「プレ親教室」として、沐浴教室やパパママ教室を開催しており、8月末現在では、沐浴教室は36組、パパママ教室は51組の御夫婦に参加をいただいております。 次に、父子健康手帳の発行につきましては、議員御指摘のように、全国的に父子健康手帳を発行している自治体がふえていることは承知しておりますが、「プレ親教室」の参加者へのアンケートでは、特に父子健康手帳の要望はございませんでした。今後、他市の状況も参考にしながら検討してまいります。 次に、出産前において父親が土曜日、日曜日に参加できる子育てイベントの開催につきましては、先ほどの保健センターでの「プレ親教室」に父親の参加を促進するため、平成20年度より平日開催から土曜日開催に変更し、多くの御夫婦に参加いただいております。 次に、父親向け連続講座の開催につきましては、子育てセンターが行う土曜日の「ひろば事業」などの参加状況では、継続して参加される父親は少数ですので、連続よりも単発の事業のほうが参加しやすいものと考えております。 イクメンネットワークづくりの支援につきましては、イクメンに限らず、子育てグループとして活動を希望され、一定の条件を満たすことが見込まれる場合に限り、グループ結成に向けての支援を子育てセンターで行っております。グループ結成後は、遊び方などの訪問指導、絵本や備品の貸し出し及び交流会参加への案内など、活動のためのさまざまな支援を行っております。 保育士の1日体験につきましては、平成23年度から緑保育所において、在所する児童の保護者を対象に、半日ではございますが、体験型保育参観として新たに取り組みを始めたところでございます。 今後の取り組みにつきましては、事業の効果や課題を検証した上で判断してまいりたいと考えております。 ○副議長(平野貞雄君) 寺前議員。 ◆2番(寺前尊文君) 御答弁ありがとうございます。 今回の発言につきましては、実は、発言通告をしてから、芦屋市で取り組んでいらっしゃる種々の施策について詳しい調査をさせていただきました。本来なら、通告をする前に本市がどのように取り組んでいただいているのかを調べた上で質問をすればうまくかみ合った議論になるかと思いますが、今、御答弁いただいた内容からしますと、それぞれの講座に関しましてもそれ相応の参加者がいるのかなというような感想を持ちます。 ただ、実際に芦屋市で今、幼い1歳の子と5カ月の子を育てる父親である私の立場から言いますと、どこにそんな広報があったのかなというのが率直な感想でして、私も議員でありますから、芦屋市が取り組んでいらっしゃる種々の施策については事細かに見るようにはしてるんですが、申しわけないです、私が見落としてるのかもしれませんが、ちょっとそうしたイクメン企画であるとか、パパママプレ講座ですか、そういった取り組みをされていることは十分に私自身は把握してなかったところです。 朝から福井議員の質問であるとか長谷議員の質問の中で、他の自治体でどんな取り組みをしているかというような事例を引き合いに出させていただくことが多いですけども、こうした他市の事例を引き合いに出すというのは、職員さんに対しては非常に失礼かなと思って私も控えてはいるんですが、今回、1回目の質問で幾つかの自治体の事例を紹介させていただきました。 こうした他市の事例を引き合いに出さないといけないということは、言いかえてみれば、本市の福祉行政の施策が若干他市の進みぐあいに比べておくれてきているのかなというのを感じます。 山中市長が就任後、土木費を大幅に減らしつつ、一方でこういう福祉行政にかかわる予算は多く取っていただいていることは大変に評価するところなんですが、一つ一つの個別の施策を見ると、まだまだ十分な成果が上がっていないのかなということは感じざるを得ません。 質問なんですが、まず、父子手帳、父親向けハンドブックの交付についてなんですが、過去にも本会議で取り扱われたことがあるんですが、その後、具体的な父子手帳の交付に関しての議論であるとか、内部検討というのはなされたことがあるのかどうか、まず御答弁をお願いします。 ○副議長(平野貞雄君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 父子健康手帳そのものをつくるかどうか、それ単体での議論をしたものではございませんが、そうした全国的な動きがあることも承知をしておりますし、今後と申しましょうか、これまでの事業展開の中でそれぞれ御要望等をお聞きし、それの要望が、ある意味では強いものから取り組んでいるというのが実情でございます。 先ほど市長からも御答弁をさせていただきましたように、具体例といたしまして、そうした御要望というか、お声はお聞きをしてございません。 以上です。 ○副議長(平野貞雄君) 寺前議員。 ◆2番(寺前尊文君) 実際に子育てをされる保護者の皆さんというのは、私のような議員の立場と違って、他市でどんな取り組み事例があるのかというのは御存じないので、こういう父子手帳という着眼点がないのかもしれません。 そのアンケートというのが、もし、こういったものがあればどうですかというような具体例を示したものであれば、またニーズというものが違った回答が返ってくるんではないかなと思うんですね。 父子手帳に関しましては、平成19年6月議会で中島健一議員も提案をなさられまして、そのときには育児の知識については母子健康手帳や家庭教育手帳の中にも十分記載されています、父子手帳の配布までは考えておりませんという、完全に一蹴するような御答弁だったんですが、それから5年の月日が流れて、他市の取り組みであったりとか、時代の趨勢によって少し考え方が変わりつつあるのかなというふうに個人的には期待しておりますけれども、実際に、では母子健康手帳であるとか、家庭教育手帳、妊娠届をした際にいろんな副読本も頂戴しております。 今、幾つか手元にあるんですが、これを具体的に一つ一つ拝見しますと、母子健康手帳、これ、この4月に生まれた娘の母子健康手帳ですが、この中に父親のメッセージ、父親向けのメッセージがどの程度盛り込まれているのかと言いますと、わずか3項目程度しかありませんでした。 どんなことが書かれてあるのかなというのを注意深く読んでみますと、妊娠中の夫の役割という項目がございまして、その中では、夫は妻をいたわり、ねぎらったりするほか、家事も積極的に行いましょう。妊娠中からよく話し合い、準備しておきましょうといったような抽象的な内容です。 また、子育てのスタートという項目があるんですけども、こちらのほうでは、お父さんも積極的に子育てをという項目がございまして、その中を抜粋しますと、お父さんもおむつをかえたり、赤ちゃんをおふろに入れたりあやしたりなど、積極的に子育てをしましょうという、子育てを支援しましょうというような内容で、非常に漠然とした抽象的な内容しか書いてないんですね。 母子健康手帳に関しましては、ある程度厚生労働省のほうで定められたいろんな決まりがあるので、芦屋市オリジナルの制作ではなかなかできないんだというようなお話を聞きましたけれども、ぜひ他市のほうで取り組んでいらっしゃる、こうした副読本も充実してまして、特に父親向けのメッセージの強い副読本、子育て手帳を発行していただけないかなということを強く要望するわけです。 実は、きょうお手元にお配りさせていただきました資料には、こちらは「みやっこの育て方」というちょうどお隣の西宮市さんが3年前から妊娠届を出されました全ての保護者の方、もしくは希望される方に配布しておられるものの、私が気に入ってるページだけをちょっと、ページの印刷の関係でしたものなんですが、この中を見ますと、例えば、家庭の中でどんな場所で子供さんが事故を起こすリスクが高いのか、例えば、誤ってたばこの吸い殻を口に入れたりするおそれがありますよというようなメッセージ、または、暖房器具とかコンセントに触れて感電したりすることがありますよ、ドアの開閉や指詰めに注意してくださいよというようなことが非常にイラストでわかりやすく描いています。 また、おむつ交換とか、おふろに入れること、こんなのは基本的、初歩的なことなんですが、父親の立場から言わせていただくと、こういう本当に基本的な部分から御指導いただかないと、なかなかおむつ交換を積極的にしようとか、おふろに入れてあげようというような動機づけにならないんですね。 ですので、ぜひこうした西宮市さんもそうですけども、実は幾つかの自治体、千葉市とか長野県とか、幾つかの自治体から子育てハンドブックを送付していただいたんですが、やはり非常にイラストで図示した形でわかりやすく結集されています。 こうした他の自治体の事例などもぜひ参考にしていただいて、発行に向けて検討を重ねていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(平野貞雄君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 先ほど市長からも御答弁をさせていただきましたように、ニーズの取り方という問題は議員御指摘の問題があろうかと思います。 まず1点目の事業の広報的な問題でございますが、これは市の広報だけにとどまらず、各施設において実施する場所での事業案内等にも実は掲載をさせていただいたり、それから、母子健康手帳を配布する際に、そういう事業がある旨もお話をさせていただいているところでございます。 しかしながら、それが具体的な広報の効果という意味を考えますと、今後もそうした工夫を重ねていきたいというふうに思っております。 それから、父子健康手帳のほうでございますが、これは現在ある母子健康手帳、これは議員御指摘のように、医療にかかるようなもの、保険にかかるようなところと申しますのは、これは国で定められたもの、いわゆる医学的記録とか、保護者の記録については、これは省政令で定められているものでございまして、変更することはできません。しかしながら、一方、任意とされている部分については、もう少し記載についても検討はさせていただきたいというふうに思っております。 本来、この母子健康手帳については母子、父子の健康手帳であるべきということがあるようでございます。しかしながら、昨年11月の母子健康手帳に関する厚生労働省の検討報告書を見ますと、やはり名称の変更についても議論はあったようですが、その変更についてまでは至っていないということがございます。 最後になりますが、今後とも、今、御指摘ございましたように、十分と言えるかどうかということは別にいたしまして、そうした取り組みについても今後とも研究をさせていただきたいというふうに思っております。 以上です。 ○副議長(平野貞雄君) 寺前議員。 ◆2番(寺前尊文君) 母子健康手帳にしろ、こういった副読本にしろ、定期的に改訂される機会があるかと思います。2年に1回か、毎年なのか、ちょっとそのあたりは正確に把握しておりませんが、ぜひ次の改訂の機会でも結構ですから、その中身について、再度精査していただきまして、強く要望したいのは、父親向けのメッセージをもっと前面に出していただきたいなと思います。 先日いただきました、子供が4カ月健診と1歳半健診に行ってきましたので、その際に育児ブックという、大変子育ての参考書となるハンドブックをいただきました。ありがとうございます。 ただ、この内容を拝見させていただいて熟読させていただきますと、やっぱりお母さん向けのメッセージが中心なんですね。書かれているイラストも赤ちゃんのイラストかお母さんのイラストしかなかったりとか、それは簡易なことなんですけども、例えば、4カ月ぐらいになってきますと子供の成長に個人差が出てきます。お母さんは気になると思いますが、とは言いますが、当然お父さんも気になります。 また、4カ月ごろの変化としてお母さんの顔を覚えて声を聞き分けていますとありますけども、お父さんは全然覚えてもらえないんですかというような話になっちゃいますので、これは卑屈な私の捉え方かもしれませんけれども、少しお母さん向けのメッセージに偏った記載になってるように感じますので、ぜひ次の改訂のときに当たっては、男性向け、父親向けのメッセージを強く出していただきたいなと要望いたします。 きょうお配りさせていただきました西宮市の父子手帳なんですが、どういったところがすぐれているかなということを申し上げますと、イラスト入りですごくわかりやすく示しているとともに、こちらの表紙の左側に書いている父子手帳編集委員会というのがあります。ここをごらんいただきますと、「この手帳は市職員で構成される父子手帳編集委員会が保育士、保健師、市民の皆さんの意見を取り入れながら編集、作成したものです。」西宮市の担当課に聞きますと、実際に子育てに携わっていらっしゃる職員5名を募られて、職員同士でいろいろ議論をしてこういう副読本をつくられたそうなんですね。 こういった職員発案による企画提案によって形に残るものをつくるというのは、恐らく職員の育成にもつながってくるかと思います。ぜひ、いろいろ手間になることを芦屋市も習えと言ってるようなんですが、職員さんも大変有能な知恵を持った職員さん多いですから、職員さんの知恵をかりながら一度こういった制作にかかわってみられるのもいかがでしょうか。これはあくまで提案させていただきますので、御答弁は結構です。 この父子手帳なんですが、2年間で208万円の予算、1万2,000部発行しておられるということです。芦屋市でこれなぞらえば、恐らく5分の1程度の発行部数で足りるかなと思うんですが、5分の1にしたからといって西宮市が2年間で208万円使っている5分の1で済むわけではないですけれども、コストパフォーマンスからすると、投資して発行する値打ちはあるのかなと思いますので、ぜひこちらのほうも、内部のほうで御検討くだされば大変ありがたいです。よろしくお願いいたします。 それから、イクメン講座につきまして二つほど御提案をさせていただきました。保健センターのほうと男女共同参画センターさんのほうで数々のイクメン講座を実施しておられる。 実は、これ質問通告をするまで、私、存じ上げておりませんで、自分の調査が行き届かなかったなということで、職員さんには失礼なんですが、言い返してみれば、市のほうからの広報も若干不足しているんではないかなという印象を持ちます。 インターネットを通じて、芦屋市イクメンというような検索ワードで調べましたら出てきたことは出てきたんですが、なかなかこういったポスターであるとか、チラシを目にする機会は、この1年半の間ありませんでした。ですので、ぜひ積極的にPRしていただきたいと思います。 例えば、母子健康手帳を交付する際に、こういった男性向けの、お父さん向けの講座をやってますので、ぜひ御参加くださいというような一言をつけ加えていただくだけでも気づくんではないかなと思うんです。 先日いただきました、芦屋市子育てガイドブックの中にも「プレ親教室」という夫婦で参加型の、特にお父さん向けの内容が盛り込まれた教室のほうを開催しておられるんですが、ここに書いてあるだけで、ちょっと目立ちにくい感想を受けます。 ですので、芦屋市とすれば情報発信してるんですけども、なかなか受け手側はそこまで気づかないおそれがありますので、ぜひ、今後、広報されるときなどに、積極的にお父さん向けの講座をやっていますのでというようなお声をかけていただけますと、より今まで以上に参加率も高くなるのではないかなと思いますので、そのあたり、御努力をお願いしたいと思います。 イクメン企画に関してなんですが、過去3年分の情報提供をいただきました。ありがとうございます。 拝見していますと、一つ注文つけるとすると、絵本の読み聞かせに偏った内容になっているかなという印象を受けます。実際に子育て世代の父親の立場から言いますと、絵本の読み聞かせももちろんそうなんですが、やはり実践的な沐浴とか、おむつのかえ方とか、もしくは子供との触れ合いの時間をどう過ごすかというような、もっと多岐にわたった講座を開いていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。そのあたり、職員さんのお知恵を出し合っていただいたり、市民団体の皆さんに募っていただいたりして、もっと絵本の読み聞かせ以外の部分にもイクメン講座の種目を広げていただきたいと思うんですが、取り組んでいただけますか。 ○副議長(平野貞雄君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 講座の内容につきましては、議員御指摘のように、今後とも検討させていただきたいというふうに思っております。 ○副議長(平野貞雄君) 寺前議員。 ◆2番(寺前尊文君) 参考までに、これも他の自治体での事例になって恐縮なんですけども、1回目の質問で申し上げました、東京都練馬区のお父さん向けの連続講座の中では、今、芦屋市のほうで取り組んでいただいている絵本の読み聞かせのほかに、次のような講座を設けていらっしゃいます。例えば、ベビーマッサージの講座、もしくはデジカメ講座といって、子供たちとの思い出の写真をどんなふうにうまく撮るかというような内容らしいです。あと、お父さんとつくろう、木のおもちゃ。子供と一緒に遊べるような企画の提案ですね。それから、子育ての会話術、そういったテーマもございます。あと、長野県の塩尻市などでは、子供と一緒にクッキーやパンをつくるような企画。こうした企画などもあります。 ですから、対象を広げれば広げるほどきりがないとは思うんですが、魅力のある講座を引き続き参加していただくためにも、いろんな趣旨の講座があっていいと思いますので、ぜひこのあたりは知恵を出し合って取り組んでいただきたいと思いますので、そのあたり、前向きな答弁いただきましたので、御答弁は結構です。御検討ください。よろしくお願いいたします。 それから、1日保育士体験プログラムなんですが、実は、一般質問の発言通告した後に、幾つか、今回四つの提案を具体的にさせていただいたんですけども、この提案の中で一番保護者の方の受けがよかったのが、この1日保育士体験プログラムなんですね。ぜひこんなのがあったら参加してみたいなというようなお声をいただきました。私の身近なところなんですけども。 これに関してはどうなんでしょうか。今、緑保育所のほうで半日やっていただいているということで、それに対する保護者の方から、参加された方からの評判とか、もしくは職員さんの御負担もかなりあるかと思うんですが、そのあたり、どういったお声が入っていらっしゃるでしょうか。御存じでしたら御答弁お願いします。 ○副議長(平野貞雄君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 実は、まだ平成23年度から、先ほど申し上げましたように、半日で1カ所という状況でございますが、スタートさせてみました。 議員御指摘のように、まだ今後、参加をしていただくためには、まず受け入れ側の保育所の態勢ということもやはり非常に大きな問題となってまいりますので、今回、やっていることを実際にやはり検証し、課題解決に向けて対応させていただきたいというふうに思っております。 参加される方、まだ非常に実は少のうございまして、実際にそこまでの効果はどこまで見れるのかということまで判断できる状況にはございません。 しかしながら、取り組みをどう今後展開していくのかについては、現行のわかる範囲の中でまた検討もしてまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○副議長(平野貞雄君) 寺前議員。 ◆2番(寺前尊文君) 実施しておられる保育所が緑保育所だということを聞いて、正直言ってびっくりしました。 これから保育所をはじめ運動会シーズンになりますけども、保育所というのは受け入れ人数もいっぱいですし、キャパもそんなに決して広くはない。そうした中で保育士体験プログラムを、土曜日を保護者に開放しろというのは、非常に厚かましいお願いであることは承知しています。 先進事例として品川区の例を御紹介させていただきましたけども、品川区さんと芦屋市の実情というのは違うでしょうし、品川区がやってるから芦屋市がやれというのも乱暴な議論であると自戒の気持ちを込めて思っております。 ただ、親の立場から言うと、すごく興味深い企画でもありますし、実際に見て学ぶということのほうが一番やっぱり吸収しやすい学びの場であるかと思いますので、ぜひ緑保育所のそうした半日保育ですか、その事例をいろいろ研究していただきまして、もし対象を広げれるようでしたら、全保育所または幼稚園でも可能であれば御検討いただきたいと思っています。 最後にさせていただきますが、今回、イクメン施策につきまして言及させていただいたのは、少子化問題の改善という観点も含んでいます。 平成15年と最新のデータである平成21年の合計特殊出生率という、子供が何人生まれたら人口が維持できていくかというような一つの指標なんですけども、芦屋市において最も低かったのが平成7年、震災のあった年で、女性1人当たり1.08ポイントでした。これが、その15年後のおととし、平成22年の調査では1.32ポイントと0.24ポイントながら、若干増加する傾向にはあるようです。 ただ、同じ平成22年度における我が国、日本の出生率というのが1.39ポイントで、芦屋市より0.07ポイントまだ高い状態なんですね。ところが、日本もまだまだ少子化で、国として抜本的な手を打っていただけないといけない状態であるのに、まだ芦屋市も、それでもまだ低い水準である。これはやはり行政として一踏ん張り、二踏ん張りしていただいて子供がたくさん産み育てやすい環境をつくっていただかないといけない政策課題であるとの観点からも質問をさせていただきました。 ぜひ、今後も芦屋市が若い世代の御夫婦が集まりやすい、そして、芦屋市で育った子供たちがすこやかに育つように、そうした環境づくりを整えていただきたいと思いますので、甚だ僭越な要望もいろいろさせていただきましたけども、前向きに御検討いただきますようにお願いを申し上げて質問を終了させていただきます。 ○副議長(平野貞雄君) 以上で、寺前議員の一般質問を終了いたします。 次に、全国学力調査の結果について、介護支援におけるポイント制度の導入について、都市計画道路の見直しについて、以上3件について、松木義昭議員の発言をお許しいたします。 本質問は、一問一答方式により行われます。 17番、松木義昭議員。 ◆17番(松木義昭君) =登壇=それでは、通告に従いまして一般質問を行います。 まず、全国学力・学習調査の結果についてであります。 国語、算数・数学に初めて理科を加え、ことしの4月に実施された全国学力調査の結果が8月8日に公表されました。 県教育委員会によりますと、県内からは全体の約21%に当たる小学校162校と約37%に当たる中学校132校が抽出され、児童生徒合わせて2万8,620人が参加しております。 抽出から漏れた非対象校でも希望すれば調査当日に問題を提供してもらえる仕組みで、こうした希望利用も含めると、県内では小中学校ともに約81%が参加しております。 都道府県別の正答率では、秋田県や福井県がこれまでの調査と同様に、理科でも上位、沖縄県や大阪府が下位という状況は変わりませんでした。全国的には、中学生になると理科に対する関心や理解度が低下する傾向が見られました。国語、算数・数学では基本的な知識を問う問題に比べ、知識の活用を問う問題の正答率が低いという、そういう傾向が出ました。 今、皆さん方のお手元にも資料を配付しておりますけれども、兵庫県では、まず国語Aについては、全国の平均が81.7点に対して兵庫県では82.4点ということで、若干上回っております。それから、国語Bにつきましては、全国平均が55.6点に対して55.5点ということで、0.1ポイント兵庫県の正答率が低いと、そういう結果が出ております。これは小学校6年生なんですが。それから算数Aにつきましては、全国平均が73.3点なんですけれども、兵庫県では73.9点ということで0.6ポイント上回っております。また、算数Bにつきましては、平均が58.9点に対して、兵庫県では59.4点と、若干上回っております。 しかしながら、理科につきましては、全国平均が61.9点に対して59.7点と、兵庫県では、これは全国平均よりも下回っているのであります。 また、中学生につきましては、国語Aにつきましては、全国平均が75.1点に対して76.0点ということで若干上回っております。しかしながら、国語Bということになりますと、63.3点に対して62.2点ということで、1.21ポイント下回っているのであります。 また、数学Aにつきましては、全国平均で62.1点に対して63.8点と、これについては若干上回っているのであります。数学Bにつきましては、全国平均では49.3点、これに対して兵庫県では49.7点と、0.4ポイント上回っていると。 それから、理科につきましては、全国平均が51.0点に対して、51.9点ということで若干これにつきましては上回っているのであります。 そういう結果がこの表から読み取れます。 それから、兵庫県の子供たちの学力というか、小学校では、これは国語Aでいいますと、全国平均よりも若干上回っているということで、これは兵庫県では47都道府県のうち13位ということで若干上回っていると、これは小学校ですね。それから、国語Bについては、これは全国平均よりも下回っていると、18位ということになっております。 それから、算数A、これは知識なんですが、これにつきましては、兵庫県は全国平均よりも上回って19位であります。算数Bの順位については、これは全国平均よりも、上回っております。 しかしながら、理科については、全国平均よりも大幅に下回っておりまして、35位という、そういう結果になっております。 それから、中学校なんですけれども、中学校につきましては、国語A、これは知識なんですが、これにつきましては兵庫県では全国平均よりも上回って14位ということであります。それから、国語Bにつきましては、全国平均よりも大幅に下回っておりまして、34位というふうになっております。 また、数学A、これは知識なんですが、これにつきましては11位ということで、全国平均よりも上回っていると。それから、数学B、これは活用なんですが、これにつきましても全国平均よりも上回って17位と。 それから、理科についても、全国平均よりも兵庫県では若干上回っておると、こういう結果になっております。 この表で見ますと、大体、秋田県とか福井県とか、青森県、それから富山県ですね。そういったところが上位を占めているのであります。これは中学校も同じ傾向が出ております。秋田県、福井県、富山県というのが、それから山形県、そこら辺が上位1位、2位、3位を占めているのであります。 そういうことでありまして、そこでお伺いしますけれども、芦屋では小中学校、それぞれ何校がこの全国学力テストの調査に参加したのか、また、その結果についてはどうであったのか、教科ごとの結果はどうだったのかお答え願いたいというふうに思います。 また、同時に行われた生活質問紙調査で、芦屋の子供たちの学習意欲、学習習慣、生活習慣に課題はなかったのかもあわせてお聞きしますので、よろしくお願いをいたします。 次に、介護支援におけるポイント制度の導入についてお伺いをいたします。 平成12年に介護保険制度が導入されましたが、受給者の範囲が広く、国の財政負担も大きくなって、同時に、介護保険料も上昇を続け、今年度からは5,000円を超えております。高齢者の増加に伴い、今後も保険料はますます上昇していくものと思われます。 こうした中、65歳以上の高齢者が地域で介護支援のボランティアをすることで、介護保険料を軽減できる介護ボランティアポイント制度が導入され5年が経過しました。 全国の先陣を切って導入された東京都稲城市の介護支援ボランティア制度は、レクリエーションの指導、食堂の配ぜん、散歩の補助、話し相手などの8区分でなりまして、自由に選択できるようになっているものであります。1時間の活動を1回とカウントし、10回を超えるとポイントが蓄積され始め、年間50回の活動で5,000ポイントになります。1,000ポイントから交付金を受給できますが、上限は5,000円となっているのであります。 昨年3月末現在、稲城市では424人の登録があり、交付金を申請されたのが258人で、合計94万8,000円でありました。124人が5,000ポイントまで達しており、うち122人が交付金を申請されているのであります。 ボランティア登録者に対するアンケート調査では、ボランティア活動をすることによって半数の方が張り合いが出てきたとか、健康になったという回答を寄せられているのであります。また、ボランティアを受け入れている施設側の意見は、助かる、続けてほしいといった声がほとんどであります。稲城市で始まったこの制度は全国的な広がりを見せておりまして、ことしの4月現在では、約60市区町村で導入されているのであります。 そこでお伺いしますが、この芦屋市でもこの制度を導入されてはいかがでありましょうか、お答え願いたいと思います。 それと、この介護支援ボランティア活動への地域支援事業交付金の活用についてということで、国から通達が来ているというふうに思うのでありますが、その内容についてもお答えいただきたいというふうに思います。 最後に、3番目の都市計画道路の見直しについてお伺いをいたします。 都市計画道路は、交通、防災、街区形成など多様な機能を持ち、健全で文化的な都市生活と機能的な都市活動を確保する基盤的な施設であります。これらの多くは戦後から高度経済成長期に都市と都市活動の拡大、膨張を想定して計画決定されております。 しかしながら、兵庫県の総人口は2010年ごろをピークに減少し、自動車交通需要推計でも2020年ごろをピークにその後減少に転じると予測されているのであります。 一方、最近の厳しい経済情勢が続く中で、公共事業を取り巻く環境、地域のあり方などの変化も見られます。これらの社会情勢の変化により、県などは整備計画を決定しながら長年着工していない都市計画道路について、計画の廃止も含め、必要性の検証を始めております。 これまで、県などが都市計画決定した幹線道路の延長は1,850キロメートル、このうち、事業が進んでいない未整備区間は36市町の550キロメートル、1,358区間に及び、約9割は計画決定から30年以上経過しているのであります。 都市計画区域では、建物の建築に制限があり、土地の有効活用を阻害する要因となっているほか、人口減や高齢化など、社会情勢の変化から県などは見直しが必要と判断し、計画の廃止も含め、車線数の削減や幅員の縮小などを検討することにしております。 そこで、お伺いしますが、芦屋市内の都市計画道路で現在までに着工していない路線の名称、区間等、どれだけの延長があるのか、そのうち、見直しの対象となっているのはどの区間なのか明らかにしていただきたいと思います。 以上で、1回目の質問を終わります。答弁、よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野貞雄君) 答弁を求めます。 山中市長。 ◎市長(山中健君) =登壇=松木義昭議員の御質問にお答えいたします。 介護支援におけるポイント制度の導入につきましては、第6次すこやか長寿プラン21、第5期介護保険事業計画の中でお示ししておりますが、賛否さまざまな御意見がございますので慎重に検討してまいりたいと考えております。 また、国の考え方につきましては、厚生労働省から、平成19年5月11日付文書、「介護保険を活用した高齢者のボランティア活動の支援」において、市町村の裁量により介護保険の地域支援事業として事業実施が可能であると示されています。 次に、都市計画道路の状況につきましては、市内の都市計画道路は55路線、52.83キロ、そのうち一部完成している路線も含む改良済み延長は44.87キロとなっており、全区間供用開始となっていない路線は15路線、7.96キロ。整備率は84.9%でございます。 現在のところ、兵庫県が昨年3月に策定した「都市計画道路網見直しガイドライン」に沿って県内市町が一斉に県と共同して見直し作業を進めているところでございます。 具体的には、都市計画道路を主要幹線街路、都市幹線街路、補助幹線街路の3区分に分類し、現在、補助幹線街路のみを対象とした県の客観的な機能検証などの結果を用いて本市の地域固有要素を踏まえた検証を行っております。残る主要幹線街路、都市幹線街路については、県の検証が完了次第、引き続いて市のほうで検証を行う予定となっております。 本市の都市計画道路の存続、変更、廃止についての方向性につきましては、今後、県及び隣接する関係市等との協議がまとまった段階で市民の皆様にお示しできると考えております。また、検証中の対象道路につきましては、調査、検討等に関する情報であるため、公表は控えさせていただきますので、御理解をお願いいたします。 その他の御質問につきましては、教育長からお答えをいたします。 ○副議長(平野貞雄君) 福岡教育長。 ◎教育長(福岡憲助君) =登壇=松木義昭議員の御質問にお答えいたします。 本市における今年度の全国学力・学習状況調査につきましては、小学校3校、中学校1校が抽出校となっております。また、本市においては、他の小中学校についても全て希望利用校として調査に参加しております。 現在、教科に関する調査については、抽出校と希望利用校をあわせた市全体の調査結果が速報として教育委員会に届いております。それによりますと、本市においては、小中学校ともに全ての教科において全国、県の平均を上回っております。生活質問紙調査の結果については、まだ抽出校の個別のデータしか届いておりませんので、市全体の結果の集計・分析はこれからという状況でございます。 教育委員会といたしましては、今後、希望利用校の調査データが届きましたら、市全体の生活質問紙調査の結果を取りまとめるとともに、教科に関する調査結果と合わせて広く市民の皆様にお知らせしてまいります。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) ちょっと後先になろうかと思いますが、全国学力調査の結果についてからお伺いいたします。 ただいまの教育長の答弁では、芦屋の子供たちのテストの結果というのは、全て全国平均、あるいは県平均を上回っていたと、こういうことであります。 ただ、学習状況というんですかね、生活--正確には何て言うんですか、生活質問紙調査ですか、これについてはまだデータがそろっていないと、こういうことであります。 今回も、先ほども言いましたけれども、都道府県別のランキングを見ますと、秋田県だとか、福井県だとか、富山県、石川県が相変わらず上位を占めていると。これらの県でなぜそんなに成績がいいのかということをいろいろ調べますと、やはり、何て言うんですかね、これらの県では児童生徒が早寝早起きと言うんですかね、それから、ちゃんと御飯を食べているとか。それから三世代同居している割合が都市部に比べたら高いとか、いろんなデータが出てきてるんですね。 そういった中で、正しい生活習慣とか、それから生活のリズムをちゃんと身につけている、それがこういう学力の上位を占めるという、そういう主な原因になっておるんですね。 そういったことから考えますと、芦屋の子供たちはどういうふうになっておるんかなというふうに思うんですが、今年度のデータと言うんですかね、それはないということなんですけども、これまでのデータから推定しますと、そこら辺はどうなんですかね。やっぱり、富山県とか石川県とか、そういった上位を占めている県の子供たちと同じような、そういう生活環境と言うんですかね、生活習慣というのがいいのかどうか、ちょっとそこら辺のところをお答え願いたいと思います。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) 子供たちの生活実態について、ちょっと細かく数値を、今すぐちょっと出すことはできませんけれども、今おっしゃいましたように、規則正しい生活習慣を身につけることというのは、確かな学力を身につける上で非常に大切なことだということは言い続けております。 同時に、落ちついた学習環境をつくるということの構築にもつながると考えておりまして、引き続き、その取り組みを進めてまいりたいというふうには考えております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) これは、昨年度の質問紙調査の概要というのを持ってるんですがね。この中で、芦屋の子供たちが朝食を毎日食べているという割合が、全国平均よりも若干少ない。それから、ふだん、朝7時よりも早く起きている。それから、夜11時以降に寝ている。そこら辺が、早く起きているというところについては全国平均よりもかなり少ないんですよね。全国平均が77.1ポイントに対して、芦屋の場合は、小学校では63.9ポイント。それから、中学校では67.1ポイントに対して41.1ポイントと。朝7時より早く起きている子供の割合が非常に少ない。それから、夜11時以降に寝ているというのが、これは非常に多いんですよね、芦屋の子供たちは。これは全国平均でいきますと16.1ポイントなのに、これは小学校なんですが、それに対して芦屋の子供たちは37.1ポイントということで、非常に割合としては高い。特に中学生になりますと、全国平均で67.5ポイントに対して82ポイントという、非常に率としては高い、この夜11時以降に寝ているというのはですね。だから、早寝早起きというのが、芦屋の子供たち、残念ながらそれができていないと。 これは、なぜそういうふうになっておるのかなというふうに思うんですが、それは教育委員会としてはどういうふうにお考えなんですかね。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) 学校だけの取り組みではなくて、子供たちのやらなければいけないこと、家庭の状況も含めまして、たくさんな習い事等、そういったことも一つの状況には入ってきてるかなということは考えております。 以上です。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 芦屋の子供たちは、やっぱり塾に行く割合というのが非常に高いんですよね。今、明解におっしゃいませんでしたけどね。 その結果がここに出てるんですよね。3時間以上、いわゆる家で勉強する子供の割合というのが非常に高いんです。これは、全国平均で見ますと11.4%、小学校ですね。それが芦屋では39.9%という、非常に高い。それから、中学生になりますと、これが10.2%、全国平均が。これに対して26.3%という、非常に高い。これは、やはり塾に行っている子供の割合が高いというのがここにきちっと出てるんですよね。 私は塾がいいとか悪いとかいうことは、この場では差し控えさせていただきます。ただ、芦屋の場合は小学校から中学校へ上がるときに私学受験をする子供の割合が非常に多いものですからね、そのことがこういうふうな結果になっておるんではないかなというふうに思いますが、これはどうなんですかね、教育委員会として。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) 塾に行く子供の割合が高いということを認知しながら、私学に行く子供たちのパーセンテージが非常に高いということは同じように認知しております。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) これは、最近始まったことではなくて、ずっと以前からそういうふうな傾向が続いているのであります。 それで、教育委員会としては、このことについてどういうふうにお考えなのか。やはり、もっともっと公立の中学校の内容をよくして、私学へ行く子供たちの数をできるだけ減らすとか、そういうふうにはお考えになっていないのかどうか、ちょっとそれをお聞きしたいと思います。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) おっしゃるとおりでございまして、公立の小中学校の授業内容も含めまして充実を図ってまいりたいということは考えております。 先ほども教育長のほうの答弁もございましたように、今回の学力テストの状況の結果といたしましては、全国から県の平均を上回ったものですけども、まだまだ改善の余地があるというふうに考えておりますので、指導の改善等図ってまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 先ほども言いましたけども、秋田県や福井県、富山県、石川県、そういった学力の上位県では、塾に行ってる子供の割合っていうのはそんなに高くないんですね。高くないんだけれども学力では非常に高いという結果が出てる。 これ、いろいろ専門家に話を聞きますと、やはり、学校では答えだけではなくして答えを導き出す過程、その過程を非常に重視する授業が行われているということなんですね。要するに、考える力を養うと言いますかね、そういったことがこのやっぱり学力テストの上位県では、それが非常に重要視されていると、そういう結果が出てるんですよね。 そこら辺で言いますと、やはり芦屋もそこら辺学ぶところが多いんではないかなというふうに思いますが、どうでありましょうか。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) おっしゃるとおりでございまして、具体的な教科指導や、そういった実践につきましては国や県からのすぐれた実践について学ぶ機会も持っておりまして、指導例集等が公表されておりますので、そういったところを参考にして取り組みを進めなければいけないと考えておりますし、御承知のように、今回の学習指導要領の改善の大きな重要項目としまして、言語活動の充実ということが大きく挙げられておりますので、子供たちが知識注入だけではなくて、習った知識を実際に活用する場面を授業の中で取り入れるといったことを市内全体で研究の軸として進めておるところでございます。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) これは一般論として言われていることなんですけども、日本の子供は学校で知識を詰め込む授業を受けていると。したがって、応用力だとか、洞察力とか、発想力を豊かにする授業というのがどちらかと言うたら少ないというふうなことが言われてるんですけれども、芦屋ではどうなんですかね、そこら辺のところをやはりきちっとわかった上で応用力を養うような、そういう授業をきちっとやっておられるのかどうか、それをちょっとお伺いしておきます。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) ふだんの授業の中で、子供たちが実際に発言する機会をどれだけ設けてるかということも振興基本計画の中の指標にも掲げておりますが、そういったところは指標の数値に近づいていくように、おかげさまで、その指標の数値にも近づいておりますので、引き続き取り組んでまいりたいということを考えております。 それから、クラスの子供たちと実際に交わりながら、討論を重ねていくと、そういった授業づくりも目指しております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 今、手元に芦屋市教育振興基本計画、これ、一昨年の12月に芦屋市が編さんをして、それで今、取り組んでいる、その内容がここに書かれているんですが、今、学校教育部長が言われたように、この中で指標というのを数値目標と言うんですかね、私ら数値目標だというふうに思うんですが、その中で、例えば今、部長がおっしゃいましたように、ふだんの授業で自分の考えを発表する機会が与えられていると思う児童生徒の割合というのが、これは平成21年度に小学校で76%、中学校で58%。この割合を、いわゆる小学校で90%、中学校で85%まで上げるという、そういう数値目標を掲げられているんですよね。 それから、国語、算数・数学の授業がよくわかると答えた児童生徒の割合、これを現在、小学校で81%、それから中学校では70%、これを小学校で90%、中学校で85%まで引き上げると、こういうふうになっているのでありますが、これは取り組みを始めてからまだ2年目ですので、今どうだこうだと言うのはなかなか難しいと思うんですが、そこら辺はどうなんですかね。もう着実に成果が上がっているというふうに考えていいのかどうか、そこら辺どうなんですかね。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) おっしゃるとおり、取り組みの2年目でございまして、一例を挙げますと、先ほどの繰り返しになりますが、ふだんの授業で自分の考えを発表する機会が与えられていると思う児童生徒の目標数値は90%と提示しておりますが、平成21年度の小学校の例を取りますと76%から平成23年度は79.6%と、それから中学校のほうは58%が平成21年度に示しておりますけども平成23年度は72%ということで、全体を通して確実に成果はできつつあるというふうには解釈はしております。ただ、引き続き取り組まなければならないというふうに考えております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 引き続き、成果が上がるようにやっていただきたいと思います。 それから、これは以前から芦屋の学校現場での特徴といいますか、いわゆる教育界でよく言われるフタコブラクダですね。要するに、成績が上位の子供と、それから成績がふるわない下位の子供、その割合が両方にまたがってまして、真ん中が少ないという、いわゆるヒトコブラクダになったほうがいいんだけども、フタコブラクダに二極分化しているという、そういうことが言われてたんですけども、芦屋ではどうなんですかね。これ、もう大分前からそういうふうな傾向があるということを言われておったんですが、いまだにそうなんですかね。この学力テストの結果からそういうのがやっぱり読み取れるんですかね、是正されたんですかね。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) 今回のテストの結果を見る限りにおきましては、二極化という形は出ておりません。 ただ、その中では学力差ということは当然ありますので、引き続き、一つはこの間ずっと平成18年度から置かせていただいてます小中学校のチューターの利用支援であるとか、あるいは、今年度につきましては、理科の学習支援を小学校4校に配置することができましたので、そういったことで学力差といったものを防いでいこうということは考えております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 安心しました。 フタコブラクダだということで、非常に二極分化しているということを言われておりましたので、今回はそういったものがなくなったということで、大変喜ばしいんではないかなというふうに思います。 それで、学力が低位の子供、特に学校の授業についていけない、そういった子供たちが今ふえてるのかどうか、それはどうなんですかね。減ってるのかどうか、ちょっとそこら辺お聞きしたいと思います。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) 授業についていけない子供の人数と、その増減についてちょっとこの場で申し上げることはできませんけれども、先ほども言いましたように、授業についていけない子供が出ないように授業づくりをするという視点を持ちつつ、先ほどのチューターであるとか、それから、理科の学習支援員、あるいは学校全体の教育課程の中での補充、学習タイム等を利用しまして学力補充や学習の意欲の向上を図っているところでございます。 学習につまずきを覚えているというか、そういったことで困っている、困り感を持っている子供たちについておざなりにしないということは教師全体、芦屋市全体で確認をしながら進めていかなければならないというふうには考えております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 学力の低位な子供たちをどうやってすくい上げるかというのが、これは全体としての、やはり課題なんですよね。そこら辺のところで、まあ人数がふえてるか減ってるかということはなかなか教育委員会としては、恐らく言いにくいんではないかなというふうに思いますけども、一人でも多くの子供たちが落ちこぼれないように最大限の努力をしていただきたいというふうに思います。 それから、理科について、今回初めて学力調査で調査されたんですが、これについて、全国的に他の教科に、いわゆる国語、算数・数学に比べたら低いという結果が出ているそうなんですが、芦屋ではどうだったのか。 それから、もうこの際まとめて聞きますけれども、それらについてはちゃんと、なぜ低かったかという、そこら辺、原因までわかっておるのかどうか、ちょっとそれお聞かせ願いたいと思います。 ○副議長(平野貞雄君) 丹下学校教育部長。 ◎学校教育部長(丹下秀夫君) 今現在、分析中ではございますけども、先ほど言いましたように、全国平均と比べましたときには、算数、国語と同じように理科も高い数値というか、を残しておるわけですけども、正答率というパーセンテージから言いましたら、御承知のように少し落ち込んでいる傾向がございます。 それから、一つの例ですけども、国語も算数・数学と共通して言えることは、例えば理科で言いますと、観察に関する技能、知識を得まして推論をするような問題が出ておるんですが、そういった記述をする問題については課題があるかなということを思いますので、取り組みを進めてまいらなければならないというふうに考えております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) どの子供も、やはり学力がつくように、引き続き教育委員会として頑張っていただきたいというふうに思います。 介護支援におけるポイント制度の導入についてなんですけれども、市長のほうから答弁をいただきましたが、これにつきましては、いわゆる長寿プランと言うんですかね、それで検討してるんだけども、さまざまな意見があると。だから慎重にと、こういうふうに検討してるようなことを言われたんですけれども、私、手元に「第6次芦屋すこやか長寿プラン21」というのを持っておるんですがね、ここでこういうふうにはっきりと87ページに、「社会参加活動を通じた介護予防の推進」というところで、「介護施設等でのボランティア活動の実績に応じて換金可能なポイントを付与し、高齢者の介護予防や健康増進、社会参加活動への支援、介護保険料の実質的な軽減を図るポイント制度の導入について、関係機関との検討を行います。」と書かれてるんですね。 だから、さまざまな意見があるとか、それは当たり前の話で、それはさまざまな意見があるのは事実だというふうに思いますけれども、こういうふうにはっきりと書かれているのでありますから、やはり私は内部的には事務的な手続が相当進んでいるんではないかなというふうに思っておったんですが、今の答弁聞いて、何かえらい後退したような答弁だったんですけれども、実際問題どうなんですか、やる気あるんですかね、これ。 ○副議長(平野貞雄君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 先ほど、市長から御答弁をさせていただきましたように、策定委員会の中におきましても賛否両論がございました。 しかしながら、このポイント制度そのものが介護予防における一般高齢者の取り組みとして、その効果を否定するものではございませんので、今後、芦屋市としてどこまで対応できるものか、実際に導入が可能なのかどうかを含めて検討するものとさせていただいたものでございます。 以上です。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 導入が可能かどうかは検討だというふうに今、答弁されましたけど、ここにはっきりと「介護保険料の実質的な軽減を図るポイント制度の導入について関係機関との『検討』を行います。」「検討」ということは導入が可能かどうかということじゃないんですよ。もうそれは進んで、一歩先へ行って、もう関係機関との検討を行うと、やるということが前提じゃないんですか。何か一歩後退したような市長も、それから部長もそういう答弁をされてるんですが、これはちょっと意外。ここに書いてる以上はやはりもう進めてもらわないかんというふうに思いますよ。どうですか。 ○副議長(平野貞雄君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 本市における具体的なボランティアの現状を申し上げますと、市内の非常に多くの施設の中で既にボランティア活動をされてる方がいらっしゃいます。 ある施設におきましては、これは延べ人数でございますが、月間で言いますと350名から400名、年間で申しますと4,500名を超える、これ1施設でございますが、方がボランティアに従事されてるという状況がございます。このポイント制度を導入するという形になりますと、いわゆるポイントの管理という問題もあわせて生じてくるということになります。 しかしながら、各施設においては入所者を抱え、介護事業にやはり専念をしていただくことを踏まえて考えてみますと、実際にどこまで導入することが可能なのか、それから、これだけ多くの現在ボランティアがいらっしゃるところ、それから、今後このことをすることによって、その活動に参加される方が拡充していくということになりますと受け入れ側の態勢も踏まえ、私たちとしては課題が多いという認識をしておりいます。 全く何もしてなかったということではなくて、そうした事実確認等も踏まえながら検討していかざるを得ない状況にあるということを御理解いただきたいと思います。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。
    ◆17番(松木義昭君) この制度を導入するに当たってさまざまな壁があるというか、そこら辺のところは私も承知してます。いろんなところを調査しますと、思ったより、何て言うんですかね、施設側の協力が得られなかったとか、それから、やはりこのポイント制度を導入することによって、さまざまな施設で今現在働いている人たちに対してポイントを与えるということがいかに、何て言うんですかね、困難かという、その事務的な手続がですよ、困難かということも私は知っております。 つい最近、伊丹市が平成24年9月から導入をしたんですよね。私、ちょっと調査に行ったんですが、あそこは受け入れ機関を、私、社会福祉協議会か何かに委託してやってるんかな思ったら、直接市の窓口でこれをやっておるんですよね。 それで、今後どうなるんですか言うたら、ちゃんと、これはもう市のほうでやりますということで話を聞いてきたんですがね、やはり、今、介護の施設現場での人手不足というのはますますひどくなってきてるんですよ。 それで、この前、市長も喜楽苑の夏の夜の集いに来賓として来られてまして、私、ちょっと冷たいビールなんか売っとったんですけどね、市長ええなと思ったんですが、それはいいんですが。 あそこに来られておった人たち、ボランティアで来られておった人たち、大半がもう70代、80代の方やったんですよ。もちろん、一部学生さんもおられましたけどね。それで、あの施設長の話を聞いたら、もうこの喜楽苑はボランティアの方々の活動抜きにはここ運営できませんと、そういうふうにおっしゃっておられるんです。これはエルホームでもそうですし、それから聖徳園でもそうなんですよね。もうボランティア抜きにはとてももう運営できないと、そういうふうな状況になってるんですよね。 そういったことで、やはり私は皆さん方、お金が欲しいとか何とかじゃなくて、一つの何て言うんですかね、やっておられることに対して、やはり目標を持つというんですかね、それから、今現在、まだボランティア活動をしていない方々にも、やはりこういった制度がありますということを訴えることによってボランティア活動に参加していただく。 ただ施設だけのボランティア活動ではなくして、将来的には地域社会でお互いが支え合うと言うんですかね、助け合うと。そういう社会を実現するためには、その第一歩としての私はこのポイント制度を導入してはどうかということで今取り上げてるんですよ。 稲城市の場合、先ほども言いましたように、上限が5,000円というふうに決まっておりますので、そんなに予算的には多くなってないんです。100万円以内でおさまってるんですよね。そういうふうなことから、私はぜひともこの芦屋でもこのポイント制度を導入して、最終的には地域の中で元気なお年寄りの人がそうでもないお年寄りの人をやはり見守っていったり、いろんな形で支援をするというふうな、先ほど福井議員もそういうふうな形で、この芦屋でいろんな形で民間の業者さんも含めて見守りだとか、そういったことをしてはどうかというふうにおっしゃいましたけど、まさにそのとおりなんですよね。 このまま介護保険がどんどんどんどん上がっていって、もう負担しきれないというような状況が出てきますので、やはり元気なお年寄りをこれからどんどんふやしていくためには、こういったボランティア活動に参加する方をやっぱりふやしていかないかんというふうに思いますが、いかがですか。 ○副議長(平野貞雄君) 津村こども・高齢者・健康担当部長。 ◎こども・高齢者・健康担当部長(津村直行君) 先ほどもお答えをさせていただきましたように、この事業が介護予防に資する、いわゆる活動を助長することになると、拡大することになるということは、これは私どもも十分認識をしているところでございます。 しかしながら、芦屋市というのは非常にボランティアの意識が現在でも高い。これは、先ほどの議員の活動でもそうでございますし、地域の現在施設に入っているところでもそうでございます。 そして、それがかえってポイント制度になることによって、より多くの受入先を私どもとしては開拓をしていく必要がある。その中で、当然、その中では公平感というものも持っていかなければいけませんし、そうした取り組みを含めて考えたときには非常に課題が多いというふうに認識をしております。 また、全国的に確かにこのポイント制度が進みつつあることは承知をしておりますが、どちらかというと、やはり関西圏は非常に少ないという現状がございます。私ども、芦屋市内の状況から申し上げますと、任意のボランティア団体が過去このボランティアのポイント制度的なことの取り組みをされた経緯がございます。しかしながら、その会員の方々から、ボランティアは何かの対価をもらうために行うものではないと、本来の趣旨と違うということでそのポイント制度をやめられた経緯もお聞きをしております。 ですから、介護予防に資する効果は認めつつも、本市においてその取り組みが果たして効果をなすものなのかどうなのか、公平に運営していけるものなのかどうなのかも含めて検討させていただきたいと申し上げたものでございます。 以上です。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 稲城市で始まったこの制度が全国的に広がっておりまして、県内では姫路市、たつの市、三木市、赤穂市、それから伊丹市が、これを導入済み、または導入を検討してるんですよね。 そういったことで、私は今後このポイント支給制度というのは恐らく広がっていくと思います。それはなぜか言うたら、先ほども言いましたように、やはり元気なお年寄りの方をふやしいていく、そのためにはやっぱりボランティア活動に参加していただくと。そのことによって、介護保険料もそんなに高くなくても済むというね。 5,000円という、そういう上限が決められておりますので、だから対価がどうだこうだとかいうふうなことには私はつながらないんではないかなというふうに思います。 確かに課題が多いということも私は知っております。知っておりますが、やはり、これは何遍も言いますけれども、元気なお年寄りの方をどんどんふやしていく、そういう意味からも私は、これはその第一歩だというふうに思いますので、ぜひとも検討していただいて、芦屋市でもこのポイント制度を導入していただくように強く強く要望しておきます。 それで、最後の都市計画道路の件についてなんですけれども、これについては非常に答えにくいような内容の答弁をされましたけれども、私が議員になってすぐのころ、先輩議員がこの都市計画道路を終戦直後に戦災復興事業として決められた、これらの都市計画道路についていつまで網をかぶせておくんやと。一個も着工しとらんやないかというふうなことを先輩議員がよく言っておられまして、それに対して当局の答弁というのは、いや、一旦都市計画決定したものについて、確かに地権者の権利を阻害しているということについては理解しているけれども、見直しはできない、こういうことだったんですよね。 その当時は人口もどんどんどんどん右肩上がりでふえておりましたし、それから車ももっとふえると、そういう状況でしたので、見直しなんていうことは考えられなかったんですが、しかし、今日、人口も減少し、高齢化し、車そのものの台数もこれから減っていくというふうに考えられていますし、また、公共事業に対する考え方そのものも非常に変わってきている。 それで、今、全国的にこの都市計画道路の見直しの作業が進められてるんですよね。兵庫県内ではこれまでに20市町、35キロメートル、49区間が廃止に向けて今、手続が進められていると、そういうことなんですよね。 この中には、確かに芦屋市内の都市計画道路は含まれておりません。第1次のやつですね。今、市内のそういった未着工の路線について県と協議をしてるんだというふうなことなんですけれども、ガイドラインに沿ってやってるということなんですけれども、私のほうから逆に、JRの沿西線、これは鉄道沿西線とも言うんですが、JRのすぐ北側、いわゆる大正橋を越えた月若町からずっと西芦屋町、それから三条南町にかけて鉄道に沿って都市計画道路があるんですよね。 これなんかについては、すぐ北側に20メートルぐらい離れたところに駅前広場西線と言うんですか、あの外区画道路が走ってますし、その北側には、この前、山手幹線ができましたので、もうこれは要らないんじゃないかなというふうに思いますけれど、どうなんですかね。まだ、ずっとこれ都市計画決定したままずっと置いとくんですかね。 ○副議長(平野貞雄君) 林都市計画担当部長。 ◎都市計画担当部長(林茂晴君) ただいま議員のほうから御指摘のありました鉄道沿西線でございます。 確かに代替道路がすぐ北側にあること、このたび山手幹線が全部開通したということから見ますと、交通処理機能だけを考えますと、確かに議員御指摘のとおりかなというふうにも考えてございますけれども、ほかにも当然防災機能もあり、都市景観空間の形成という都市計画道路にも一端役割を担っておりますので、現段階では今、検討中というところで御理解いただきたいと思います。 何よりも周辺住民等の御意見を聞きながら、この廃止、変更については進めてまいりたいと市としては考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) これは昭和21年5月6日に都市計画決定されておりますから、もう66年もたっておるんですよね。いまだに着工してないということなんですが、やはり、私はそれだけの何て言うんですかね、必然性が、必要性がなかったからこれは着工しなかったんではないかなというふうに思います。 部長は今、検討してるんだということをおっしゃいましたけれども、はっきり言うて、いつまでもこのまま網をかぶせたままというのはよくないですよ。だから、こういった路線についてはもう廃止をするということをやったらどうですか。 それからもう一つ、これ大平線というのが、これは西宮市の酒蔵通りから堀切川をまたぎまして、芦屋市の大東町のロイヤル芦屋ザ・レジデンスですか、のところで今度、真っすぐ西へ行くかなと思ったら、斜めに大東公園まで横切っておりまして、今、ドーミー芦屋という建物が建っているんですけれども、なぜこの敷地に対して斜めに建物が建っとるんかなと思っていろいろ調べてみたら、ここに都市計画道路があるんですよね。これも昭和21年8月15日に決定されているんですけれども、それで私もいろいろ調べてわかったんですよね。 これなんかについても、大東町の部分ですね、廃止したらどうですか、これもう。どうですか。 ○副議長(平野貞雄君) 林都市計画担当部長。 ◎都市計画担当部長(林茂晴君) 繰り返しの答弁になりますけども、鉄道沿西線と同様に大平線につきましても検討路線ということで今、検討してございますので、今すぐに廃止ということをここで申し上げるわけにはいきません。 よろしくお願いいたします。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 検討路線ということですので、恐らく今後いろいろ事務的な作業が進められていくんではないかなというふうに思います。 その際、やはり市民の意見を聞くという機会は必ず設けていただきたいと思いますが、いかがですか。 ○副議長(平野貞雄君) 林都市計画担当部長。 ◎都市計画担当部長(林茂晴君) 都市計画を一旦決定したものを廃止、または変更する場合は、必ず都市計画審議会に諮問をすることといたしております。 その際に、法的に縦覧期間が設けられてございますので、まずはそこで市民の意見を聞く機会を設けるというふうに考えてございます。 ただ、都市計画道路につきましては、沿線の利害関係もありますので、そういう法的な手続だけではなく、あるいはパブリックコメント、もしくは地元説明会、丁寧な説明が必要だというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 今回はこの二つの路線について私が調査して、これは都市計画決定からもう外すべきではないかということでこの2路線について取り上げたんですが、ほかの路線についてまだこれから調査をしたいというふうに思っております。 それで、芦屋市内の全ての都市計画道路で着工していない、その部分について、必要であるのか、必要でないのかという、全体的な検討と言うんですかね、そこら辺はやるおつもりなんですかね。それはちょっと今、お聞きしたいと思います。 ○副議長(平野貞雄君) 林都市計画担当部長。 ◎都市計画担当部長(林茂晴君) 今回のガイドラインに沿って今、検証しているところでございますけれども、当然、交通量調査、今後も実際に廃止、変更につきましては、さらなる調査が、細かい調査が必要だと考えてございます。 市長が冒頭答弁しましたように、まだ未着手となっているのが15路線ございます。未着手と言いましても、全くの未着手ではなくて、全部供用開始区間ではない路線が15ということでございます。 一つの道路で、例えば西宮市と接続する場合、あるいは神戸市と接続する場合、いろんな条件を整備しながらきちっと検討していきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) 最後に、市のほうで芦屋の道路網の課題と言うんですかね、これは何だと思われますか。ちょっと、これをお聞きしたい。 ○副議長(平野貞雄君) 林都市計画担当部長。 ◎都市計画担当部長(林茂晴君) まず、私ども認識しておりますのは、やっぱり南北交通の道路網が不足してるのではないか。 宮川線が唯一南北として全線整備されておりますけども、ほかの南北についてはまだ未着手、あるいは供用開始ができてないところがございますので、その辺が芦屋市での課題かなというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 松木議員。 ◆17番(松木義昭君) そういった課題を解決するために、今後もやはり都市計画道路の見直しも含めてやっていただきたいというふうなことを申し添えて、私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○副議長(平野貞雄君) 以上で、松木議員の一般質問を終了いたします。 次に、市内随所に見られる危険な交差点と渋滞解消を、市内名所、旧跡及び生物自然の保護を、以上2件について、徳重光彦議員の発言をお許しいたします。 本質問は、一問一答方式により行われます。 6番、徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) =登壇=あしや新風会、徳重です。休憩まであとしばらくおつき合いください。 今回は、生活重視、地域主権の私のもう一つの政治的スタンスに基づきまして、身近な問題を取り上げさせていただきます。 実は、芦屋市の環境保全度、これは前回申し上げましたが、日経グローカル誌、昨年10月号によりますと、全国809市のうち、第279位と中の上位にランキングされています。美しいまちづくりを目指して景観形成に頑張っている芦屋市に働く者、また芦屋市に住む者にとりまして、もう少し高い評価を得ていただきたいなというふうに思います。 この日経グローカル誌でいうところの環境保全度というのは、大きく分けまして、一つは、環境保全に対する行政体制づくり、すなわち行政マネジメント。二つ目は、環境の総合的な質の向上、すなわち自然、公園、景観、こういったものでございます。三つ目としましては、交通マネジメントの分野などに分けられています。判定項目は実に61項目ということで、今回詳細は省かせていただきます。 今のところ、芦屋市の財政面は決して余裕があると言えませんが、そういった中でも交通マネジメントの観点から、人と車の交通安全確保、これは最低限必要だと思います。また一方、芦屋市における貴重な歴史と伝統ある史跡及び美しい自然、すなわち植物、魚類、生物の保護は大変重要なテーマだと思います。 それでは、通告に従い、質問をさせていただきます。 最初のテーマは、市内要所に見られる渋滞問題と、危険な交差点の解消についてでございます。 まず一つ目、JR芦屋駅南側に歩道の確保と信号機の設置をということでございます。     〔パネル提示〕 パネルが手づくりなもので非常に質素といいますか、お金をかけておりません。今回はほとんどわずかなお金で約10枚ほどつくってます。 まず1番目は、JR芦屋駅南側に歩道の確保と信号機の設置をという話です。このJR芦屋駅南地区は阪神大震災以後の再開発事業地区として大きな課題となっているものです。ようやく詳細計画が今年度末にまとまるといった段階にあります。ここで、地域住民からの代表的な声としてあがっておりますのでちょっと紹介します。 「再開発事業の実現まで待てない。どうしてもそれまでに解決してもらわないと危ないので、何とかしてもらいたい」という申し出があります。それは、この箇所です。     〔パネル提示〕 JR保全区のフェンスがありまして、この横に歩道がございますが、その幅はわずか90センチ、歩行者と車がすれすれになると、危険な箇所です。 しかも、この歩道を通行されるのはほとんどがJR芦屋駅を利用される方たちです。私たちもときどき駅の南側で朝ビラ配りをしています。同僚議員もたくさんいらっしゃいますのでわかりやすいかと思いますが、非常に幅が狭い。 そこで、JR側に歩道の拡幅とフェンスの隅切り、隅切りっていうのは角っこの隅ですね、これのセットバック、いわゆるもう少し後ろへ下げてちょうだいよと、こういうお願いをJR側に強く要望していただきたい。もともと敷地はJR側でございますが、要望としては市の行政としてお願いしたいと思います。 実際問題、私もJR芦屋駅駅長までお会いしました。しかしながら、非常に若い駅長さんで、私の息子と同じぐらい、40歳前後の駅長さんでした。やはり、行政からというお声でした。行政からの強いバックアップがないと前に進まないと思います。 いま一つ目は、この前にある日本堂さんの横の業平町T字交差点。そして、その東側のいかりスーパー側に信号機がございません。県警を通じ、公安委員会にぜひ要望していただきたいということです。 JRの芦屋駅北側には至るところに信号機があります。約50メートルおきとか10メートルおきとか、三井住友銀行の前、それからラポルテ、コープさんの前、そして、その次の交差点というところにありますが、南側は何と1カ所もございません。やや西側に100メートル行ったところに1カ所ございますが、そこまでの間ございません。それで、JR南側にどうしてなのでしょうかという住民からの申し出です。 さらに申し上げれば、平成24年8月5日、この場所で開催されたこども議会でも中学生の方から申し出があった同じ箇所でございます。 続きまして、次は昨年6月議会でも一般質問させていただいた場所でございます。それは、上宮川橋の歩道狭隘解消と段差解消問題です。御承知のとおり、あそこの橋は南側の橋で、歩道はわずか120センチ、そして、これを左側に曲がって南のほうに下るんですが、その幅は何と90センチ、車いすの長谷議員はもちろん、乳母車を押してる方、あるいは自転車等は通れません。こういった通行を余儀なくされてるという状況です。 実は、この北側にもう一つ、向かい側に歩道がありますが、ここは上って下ってという階段です。したがって、老人の方はもちろん、車いすの方は通れません。子供たち、子供連れ、こういう方はほかのルートまでわざわざ迂回されてます。南側歩道の拡幅工事、段差解消、これをぜひお願いしたいと思います。 続きまして、JR西日本打出村踏切の万年渋滞解消をという課題です。これも昨年6月取り上げさせていただきました。 実はこれ、最近JRは線路内人身事故が起きて電車が不規則な走行をしております。要するに、遅延してるわけですね。そうしますと、踏切がますますあかないという状況です。ひどいときには待ち時間が15分ぐらいということで、阪急バスが南宮町のほうから上がってくるんですけども、あるいは親王塚町から打出のほうに行く阪急バス、そして車の渋滞、これは踏切を挟みまして北は山手幹線まで、南は国道2号線にまで数珠つなぎになっていることもままございます。     〔パネル提示〕 今回の写真は、そんなひどくないんですけども、実は、この1週間ぐらいずっと、もちろん毎日通ってるわけですから見てますと、かなりこの渋滞がひどくなっております。 これは朝のラッシュ時はもっとひどくて、あるいは通学される市民の方、阪急バスの乗客には大変深刻な問題となっています。中にはかんかんと踏切が鳴り出して、そのバーをくぐっているというふうな方もいるという声を聞いてます。私が見たわけじゃないですけど。 それで、前回の交渉では、昨年、道路課の前任の課長さんとJR西日本近畿統括部というところに折衝に一緒に行ったんですが、その際の説明では、賢い踏切というので、以前に比べたら随分ましになったよと、こういう話だったんですが、あれからちょうど1年たちましたので、さらに賢い踏切はどうなってるんですかと、こういう折衝をしてまいりたいと思いますので、一つ、当局の方も前面に立っていただいて、御一緒に折衝をさせていただきたいということでございます。 道路関係で最後の要望です。実は、山手幹線通りまして、親王塚というところがありまして、親王塚町の交差点が上宮川とちょうど阿保親王塚のところにあるんですが、阿保親王塚の前の南北線は一方通行です。したがって、北側に上がろうと思いますと、上宮川まで出てくるか、あるいはこの真ん中、親王塚の中心部ですね、に1本南北に通れるところがありまして、ここを車が横断するわけですね。ここに信号機をつけてもらえないかという親王塚町の現在、新しく自治会長をされた方からの申し入れです。 ここは高齢者の方もつえを突きながら横断されるわけですけども、結構、幅がありまして、山手幹線の中で一番幅が広いというか長いところでして、途中でつまずいたり、あるいは車がうっかり来てるのがわからずに渡ってしまう、ひょっとしたら重大人身事故が発生する可能性もございます。本件も県警を通じて信号機の設置交渉をぜひともお願いしたいと思います。 それでは、二つ目の大きなテーマに移ります。二つ目のテーマは、市内名所、旧跡及び市内自然動植物の保存の要望です。 一つ目は、旧西国街道というのがございまして、この西国街道というのは京都から九州まで続いている、当時、江戸時代はもちろんメインの街道でございました。現在は茶屋之町と宮塚町と打出小槌町と春日町を東西に横断する旧西国街道、これは全国的にも余りにも有名な街道です。現在171号線、京都のほうには西宮市から171号線ということで西国街道になってますが、芦屋市でせっかく残ってる旧街道、これに対する表示がございません。     〔パネル提示〕 ここに写しているのは、打出小槌町の橋のところに西国橋という表示が唯一残っております。橋の欄干に西国橋が出てるんで、多分これが西国街道だろうという、市民は推定してるんでしょうけども、こういった名門の街道にぜひ街道沿いの表示をお願いしたいと思います。     〔パネル提示〕 次は、同じく表示の問題です。楠町にある大楠公戦跡、ここは1600年代に楠木正成と足利尊氏が戦った古戦場でございます。 この入り口に表示がございません。国道2号線を通られてる方は恐らく気づいてる方少ないと思います。自転車で横を通って、ちょっと見たら楠公園があって、それに奥のほうに大きな石碑があって、それが戦勝の石碑だということがわかるかもしれませんが、道路沿いには一切表示がございません。 次は、打出焼という話なんですが、これは我々が小さなころは春日町に打出焼工場の跡がありました。現在は一切ございません。     〔パネル提示〕 この写真のつぼは、実は芦屋市立美術博物館に現在展示中でございまして、その中の、ここから写真撮ってまいりました。11点ほど焼き物がございまして、こちらに工場の写真が掲示されております。そして、その場所はというのは、一応、番地までわかってますので、春日町の旧住所の番地でございます。どうしてこの場所に、ここに打出焼があったよという表示がないのか不思議でなりません。     〔パネル提示〕 次は、ナウマンゾウという化石の話です。 これも市立美術博物館に展示されているナウマンゾウの歯、奥歯ですね、きゅう歯の化石でございます。ナウマンゾウというのは、何万年前という質問ですけど、実は20万年前から2万年前まで生息していたというすごい古い貴重な化石なんですね。 これはどこで見つかったかと言いますと、芦有ゲートの料金を取るとこですけども、そのすぐ横の場所で見つかったということでございます。ところが、近くに行きましても何ら表示はございません。市立美術博物館で初めてこういう資料が写真で撮れるという状況でございます。 ほかにも各地区に古墳発掘箇所というのがいっぱいございます。実は国指定の会下山遺跡というのは、これは大々的に大きく紹介されていますが、芦屋にはいっぱい古墳もあり、遺跡もあります。 例えば大きなもので言いますと、岩ヶ平、八十塚橋バス停付近にございます八十塚古墳群という群があるんですね。ここはバス停からすぐそばなんですが、せっかくの場所に案内表示がありません。もったいない話です。近くに朝日ケ丘遺跡とかいっぱい遺跡があるんです。三条遺跡もあります、寺田遺跡もございます。大原町にも水のといが見つかったとかいう跡もあったり、業平町にも遺跡があった。ところが、何ら--市立美術博物館に行けば確かにありますよ、しかし、市内にそういう貴重な場所であったという表示が一切ございません。せっかくいい史跡ですので、そういったものをぜひPRしていかないといけないと思います。 そこで、まとめますと、芦屋市内に今でも残っている、あるいは以前にあった歴史的に貴重な名所、旧跡の維持保全のために、まずはそのことを周知させる案内板や表示、あるいは銘板、さらに充実していくことが文化財保護や社会教育教材においても大変重要かと思いますので、芦屋市の魅力発展という観点からもぜひ教育長の御見解をお伺いしたいと思います。 続きまして、芦屋奥池南地区にイモリ谷、イモリ池というのがございます。これはなかなか皆さん方も行かれたことないと思うんですけども、この夏、私、2回ほど行きまして、ようやくわかったんです。     〔パネル提示〕 この、まずイモリ池のそばのサギスゲという花なんですが、これは1万年前の氷河期から生存しておりまして、この環境が冷たい水、15度ぐらいの水があって、土とか、環境条件が備わっててやっと今でも残ってる。もう一つ同じくサギソウというのもあります。これが実は地球温暖化によって絶滅の危機に瀕しているということです。 確かに気温が毎年上がってきてまして、これが徐々に小さくなってきているという話でございます。一つは環境課の御協力で引き続き維持保全をお願いしたいというのと、もう一つは、実はこの8月、2回現地確認しに行ったんですが、イモリ池は写真に撮れましたけども、この周辺のイモリ谷湿地というのが見つかりませんでした。 9月に入りまして環境課の若手職員に案内していただいて、ようやく現地を確認することができました。極めてわかりにくい場所なんですね。普通、初めての人はまず絶対にわかりません。そこへ長靴履いて、やっと湿地帯を歩いて、入り口の鍵をあけてもらうという、そういう状況なんですが、この際、やはりこちらにも道路標示、それからイモリ池周辺にはこういった花があるよというパネル表示、こういったものをお願いできればありがたいなと思います。 三つ目、仲ノ池公園。御承知のとおり、岩園町にある仲ノ池公園です。ここも、私が小さなころ、同窓会でこの前話しましたけど、仲ノ池きれくしてくれてありがとうと。あそこは昔、よく池で泳いだねっていう話が出てまいりましたけども、この仲ノ池に実は外来種の悪い魚がいっぱい入ってます。名前を言いますと、ブルーギル、ライギョ、ブラックバス、最近ではアリゲーターガーというものはワニの種類らしいんですけども、こういった外来種の悪い魚、悪魚が国内の淡水魚を駆逐している、要するに食ってるわけですね。で、淡水魚がどんどん減ってきてます。という声が市民のほうからありました。私も近くですから行くんですけど、なかなかアリゲーターガーというのは会えなかったんですけども。 そこで提案します。この際、一斉に外来魚の排除のために池のさらい、池ざらいの実施をお願いしたいということです。できましたら、その際、一旦水を抜いていただいて、残ったところにいる国内淡水魚を仲ノ池へ復帰をお願いできればありがたいなと思います。仕分けしながら水を抜いていくわけですから、非常に難しい作業かとは思いますけども、ぜひそうして国内淡水魚類の保存をお願いしたいなというふうに思います。 そして、最後の項目です。     〔パネル提示〕 これは、目の前の芦屋川、市役所前にぼうぼうと生えてるツルヨシというんですね、名前のとおりつるでして、ヨシということで、アシじゃないんですね、アシのほうがいいというんです。ヨシのほうがだめなんです。アシというのは真っすぐ伸びるんだそうですけども、ヨシというのは横に生えている。これが余りにも伸び過ぎて、せっかくのいい国内の植物、セリとかクレソンとかいうのを食ってしまってるという話です。 それで、この悪性雑草処理の要望です。芦屋市のシンボルである芦屋川沿岸では松、桜の並木とともに周辺工作物はすぐれた景観の維持保全を図らなければならないと芦屋市の都市景観条例でうたっています。     〔パネル提示〕 芦屋シティグラフ、御存じのように、この写真を見ると大変美しいです。芦屋川はこのようにきれいに写っています。残念ながら、現実はこれです。 ことしは温暖化のせいで余計に草がぼうぼうということで、伸び放題ということになってるらしいです。この際、JRの南側、特に国道2号線より南、これは芦屋川南特別景観地区ということで指定されておりますが、低水敷の砂地中央流水部の雑草処理をお願いしたいと思います。 学識経験者の意見、この後で紹介しますが、「芦屋の自然」という本をつくられた古市先生の御意見では、このツルヨシというのは刈ったほうがいいよという話でした。なぜならば、一つは大洪水が発生したときに、やはり治水対策上、スムーズな流れが困難になりますよと。ことしは幸い大洪水がなかったんで問題なかったんですけど。 二つ目は、ツルヨシが横に張ってきますと、路肩を散歩してる人が境目がわからなくてつい足をずぼっといっちゃって、子供なんかは潜ってしまうともう上から見るとどこにいるかわからない、こういう歩行上の視野を妨げてますよという観点。 三つ目は、生態系のバランスを崩す。すなわち、他の良性植物、生物の成育できる環境のバランスを妨げてると、こういった観点から刈ったほうがいいですよという御意見でした。 以上、芦屋市内における環境保全度を向上するため、まずは交通要所の抱えている問題解消に向けての質問を、続いて、市内名所、旧跡案内表示、市内自然生物類の保存など、環境保全への要望を中心に質問をさせていただきました。 誠意ある御答弁をお願いいたします。ありがとうございました。 ○副議長(平野貞雄君) 答弁を求めます。 山中市長。 ◎市長(山中健君) =登壇=徳重光彦議員の御質問にお答えいたします。 初めに、JR芦屋駅南側の北側歩道におけるJR用地内隅切りの拡大につきましては、平成14年10月に地元からの要望を受け、市からJRに対し隅切りの新設を要望し、工事は完了しております。さらに、隅切り部分を拡大することにつきましては、JRには要望内容を伝えておりますが、用地使用等に伴う協議が必要となり、早急に実施することは困難であると考えております。 また、JR芦屋駅南側の西交差点とロータリー部の横断歩道に信号機を設置することにつきましては、芦屋警察署を通じて兵庫県公安委員会に要望してまいります。 次に、上宮川橋の歩道部の改良につきましては、他の議員からも御指摘を受けておりますので、現在、拡幅及び段差解消に向け、河川管理者及び県道部分の占用者との調整を行っているところです。今後は、電柱及び橋に添加しているインフラ設備等の移設の調整を行い、早期に改善できるよう努めてまいります。 次に、JR打出村踏切の渋滞解消につきましては、昨年、渋滞対策についてJRと協議を行ったところ、打出村踏切は遮断時間を最小限に制御するシステムを導入済みと聞いておりますが、再度、JRに対して踏切の遮断時間をさらに短縮する方策等の検討をしていただくよう要望してまいります。 次に、山手幹線の親王塚町中央部への信号機設置につきましては、山手幹線整備事業の際にも兵庫県公安委員会と協議してまいりましたが、横断する交通量が少ないことから、設置には至りませんでした。改めて地域からの御要望を踏まえ、芦屋警察署を通じて兵庫県公安委員会に要望してまいります。 次に、イモリ谷の湿地の保全につきましては、平成18年3月に、生息環境の保全に向け、自然保護団体の方々のアドバイスをいただきながら土地所有者や兵庫県と協議を重ね、むやみに人が湿地に入り込まないよう、兵庫県においてフェンスが設置されました。市としましては、サギソウをはじめとする湿地内の貴重な動植物の保全を図るために、自然保護団体の方々に御協力いただき、湿地内の継続的調査を行うとともに、保全していくためのフェンスの適切な維持管理に努めてまいります。 また、兵庫県版レッドデータブックの貴重性のAランクに区分されているサギスゲの群生が見られるイモリ池では、土地所有者の御協力のもと、周囲に高さ約2メートルのフェンスの取りつけが施され、サギスゲの保存に努めていただいているところです。市においても、昭和49年に植物学術調査やボーリング調査を実施した結果を踏まえて、国、兵庫県及び所有者と保存協議を行うとともに、各種団体の御協力を得て保存対策を講じてきました。今後とも、土地所有者の御協力のもと、貴重な財産として継続的な保存と保護に努めてまいります。 サギスゲの写真と解説を載せたパネルの設置及びイモリ谷やイモリ池への道路標示板の設置につきましては、土地所有者や地元の方々の御意見をお聞きした上で判断してまいりたいと考えております。 次に、仲ノ池の国内淡水魚の保存につきましては、芦屋市環境づくり推進会議により、平成19年から平成21年にわたって仲ノ池の生物調査が行われており、魚類についても一定の調査がなされております。調査結果によりますと、外来種としてオオグチバス、ブルーギル、カムルチーを確認し、また近年ではアリゲーターガーの生息も確認しております。外来種の排除につきましては、今年度末に池の漏水対策として石積みの改修工事を予定しており、工事に伴い池の水位を下げますので、それにあわせ専門家やコンサル等と協議をし、排除作業を行い、国内淡水魚類の分別と池への復帰に努めます。外来種を排除した後は、池に外来種の放流を行わないよう注意看板の設置や広報による周知を行ってまいります。 次に、芦屋川のツルヨシの処理につきましては、河川管理者である兵庫県に確認したところ、ツルヨシ等の繁茂により河積断面を阻害している状況とはなっておらず、現状では百年に一度の確率の大雨にも対応できており、治水上、特に問題がないとの回答を得ております。芦屋川の除草は年2回行っており、除草の仕方につきましては、冬場は景観を考慮し、水辺の背が低い草を残して全面を除草しておりますが、夏場は生物保護の観点と市民の皆様の御意見等を踏まえ、安全性を考慮して、高水敷と低水敷の境が見えるように、高水敷と石積みは全て除草し、低水敷は石積みから1メートルの範囲までを除草して川の中の緑を残すようにしております。しかし、夏場は草の成長が早く、除草してもすぐに伸びているのが現状ですので、今後は市民の皆様の安全性を考慮して現地確認の上、対応してまいります。 その他の御質問につきましては、教育長からお答えをいたします。 済みません、訂正をさせていただきます。 市においても、昭和49年に植物学術調査と申し上げましたけれども、植生学術調査の誤りでございます。おわびして訂正をいたします。 ○副議長(平野貞雄君) 福岡教育長。 ◎教育長(福岡憲助君) =登壇=徳重光彦議員の御質問にお答えいたします。 市内名所、旧跡及び国内自然動植物の保存につきましては、教育委員会といたしましては文化財や郷土史の観点から市民に広く知っていただく価値があると判断したものにつきましては、これまでも市民センターや公民館、美術博物館での展示や講座などで取り上げ、その由来や歴史的意義、及び位置等について周知を図ってきているところでございます。 今後も、市のさまざまな資産を市民に周知するという観点に立ち、議員御指摘のポイントも参考にマップの改訂等、引き続き息の長い取り組みとして努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) 回答は50点というとこでしょうね。 後ろのほうからいきますと、芦屋川の悪性雑草というのは確かに見方がいろいろありまして、緑があっていいよねと言う人もいるし、一方では雑草、これは外来種ですから、国内の植物をいじめるよという見方、先ほどの古市先生の御意見では危ないよというところ、そして、生物の環境バランスを崩すよという話がありまして、相対する意見があるわけですけれども、先ほどの御答弁では冬やってて、夏もやってるよという話ですが、現実問題、8月29日の写真なんですよ、これ。     〔パネル提示〕 夏場やってると言ったって、梅雨の後やってるだけで、2カ月でこれだけ伸びるわけですね。今、9月の何日ですか、もう2週間たってるからここからまださらに伸びてて、この一番でっかい雑草3メートル超えてるんです。 だから、全面的に刈ったって、これ多分何百万円--300万円、400万円の世界らしいんですけども、例えば市役所の前のところから阪神まで、そしてもうちょっと下までやる、そしたら何百万円もかかりません。何十万円の世界になると思うんですね。 そういった、ちょっと頭をやわらかくしていただいて部分刈り取りという、そういうことも考えていただいたら、せっかく特別景観条例を4月に発足したばかりなのに、何だ、来てみたらこんなんじゃ、芦屋市外の人はきっとそう思うと思うんです。いかがでしょうか。 ○副議長(平野貞雄君) 安田水道部長。 ◎水道部長(安田孝君) ツルヨシの件で御回答させていただきます。 議員がおっしゃいましたように、確かに賛否両論ございまして、なかなか過去から物議を醸してるところでございます。 いわゆる河川管理者である県とも協議をしておりまして、先ほどのツルヨシの件につきましては古市先生の御見解なんかもいただいたわけなんですけれども、やっぱり、こういったいわゆる学識経験者の方々とともに、県と一緒になってどうあるべきなのかという部分について研究していきたいなというように考えております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) 今おっしゃった研究していきたいというのは、どういう形で、いつごろからというふうなことをイメージされてらっしゃるんですか。 ○副議長(平野貞雄君) 安田水道部長。 ◎水道部長(安田孝君) まだ具体的にいついつからそういった研究なり、会議を始めるかというような部分は日程的にはまだ決まっておりません。 西宮土木等の関係で言いますと、まず西宮土木は河川環境や景観の保全と、そういった観点から支障があるというふうには考えられないと。ですけれども、いわゆる市民の皆さんの幅広い御意見とか御提言を尊重して河川行政を進めると。芦屋市とともに、そういった専門家の方々の御意見を聞きながら研究をしていこうということで、そういった御意見をいただいておりますので、私どもとしては、早々にそういった部分について協議を進めたいなというふうに思っております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) 安全面からいって、絶対大丈夫だと思えないんですけど、まあまあ今の状況だったら路肩からずぼっと足を踏み外してという可能性は非常に少ないかもしれないですけど、もっともっと伸びてくると、あそこを散歩してる人、本当に危ないですよ。つるが横に張ってきてるわけですからね。子供さんなんか連れて歩いてる人いっぱいいらっしゃいますけれども、万が一ものを落として、お母ちゃん落ちたから僕が取りに行くって落ちてしまったら今度上がってこれませんよ。そういうことも、万が一ということも考えておかないといけないと思います。 今回、私が申し上げてるのは、むしろ、それよりも美観上の問題ということを言ってるわけで、この芦屋シティグラフの写真の至るところに芦屋川の写真が出てくるんですけども、一番きれいなときだけの写真なんですよ、これ。お化粧して、刈り上げして、散髪した後なんですね。現実はそうじゃないよということをしっかりと認識していただきたいと思うんですね。市長、いかがですか。どう思われますか。 先ほど教育長からいただきました文化財のPR、市民に広く知らしめないといけないよという御回答いただいたんですけども、では具体的に、当局の方は案内板についてどのようにお考えになっていらっしゃるか、予算措置は講じていただけるんでしょうか。 ○副議長(平野貞雄君) 青田行政経営担当部長。 ◎行政経営担当部長(青田悟朗君) 私のほうから案内板の表示ということで、芦屋の魅力という観点から申し上げます。 文化的遺産を大事にするということは当然のことかとは思います。ただ、現在のところ、銘板とか案内板をお金をかけてまで設置する考えは持っておりません。 芦屋の魅力のPR方法としては、先ほど教育長の答弁がございましたように、機会がございましたら広報、それから広報番組、マップもそうですし、ホームページ等でも紹介したいと思います。 紹介に当たっては、当然、教育委員会の意見も聞きながらPRに努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) PRというのはもういっぱい出てるんですよ、この芦屋自然、そして、このシティグラフ、広報、もろもろにいっぱい出てます。仲ノ池に関しては仲ノ池の自然というのも環境課から出されてるし、芦屋市内の自然って、こういうのが出されてるんです。 でも、一体出してても、どこに、現地に、そばに行ってみても表示がなければ、これがそうなのというのはわからないわけですよ。現に、サギスゲというこの花を私探しにいきましたけど、2回行ってやっとわかって、今度、湿地帯がわからずに、3回目は環境課の若い人に連れていってもらって、やっと見ることができました。同僚の議員の寺前議員も一緒に参加してくれました。全然2人とも、場所、あ、こんなとこだったの、こんな奥深いところにイモリ湿地帯があるのということがわかったわけですね。 普通の一般市民にこれをどうして、せっかくいい場所があって、いい自然があるのに知らしめることを市としてやらないのか、本出しときゃそれでいいよということで済むのでしょうか。教育長、もう一度、これ御答弁いただけませんか。 ○副議長(平野貞雄君) 西本社会教育部長。 ◎社会教育部長(西本賢史君) おっしゃるように、市内には多くの由緒あるものとか、文化的なものがございますけれども、教育委員会といたしましては、当然、その全てに案内板等を設置することはできません。 ただ、これまでも文化の保護に必要があると判断したものにつきましては、保全や周知につきまして積極的に努めておりますし、その中で案内板等の必要があると考えられるものにつきましては設置をしてきております。この姿勢はこれからも続けてまいりたいと考えております。 以上です。 ○副議長(平野貞雄君) 徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) やや前向きの御答弁をいただきましたので、次の質問に移らせていただきます。 JR西日本芦屋駅前の話なんですが、JR側の一発回答は難しいよという話ですが、こういう話は非常に難しい話でして、再開発が計画されてるわけですから、そこでまたやり直しをするわけでしょうから今どうこうというのはできにくいよということはわかりますけども、当面、あそこでT字路のところで交通事故が起こったらどう対処されるんですか。中学生でも議場で質問されたじゃないですか。あのT字路に何で信号がないんですかと。バスがいっぱい通るんですよ。早朝は阪急バスが下から上がってきます。それから、線路沿いにずっと東向きできます。それから、神戸市にあるマ・マーマカロニという会社ですね、そこの大きなバスが通ります。芦屋学園のバスがあそこにとまります。通勤客が目の前いっぱい通るわけですね。さらにタクシーが待機していまして、8台、9台待ってるわけですね。そういった狭いところにJRの敷地があるわけですけども、1回で諦めずに、これはまたもう一回ちょっと再折衝をお願いしたいと思います。私も、先ほども申し上げましたとおり、踏切の件でも行きましたし、今回、芦屋駅長、さっき言いましたけど若手の駅長さんにもお会いしてますんで、やっぱり1人、あるいは別々で行政が行政で、あるいは議員が議員で行くよりか、やっぱりまとまって大きな力となって何度も足を通わせないと、汗を流さないとこういった大きな難しい問題は解決しないと思います。 実際問題、あそこにあった境界石が道路課長に言っていただいて、私が言って、取れるじゃないですか、今度。やっぱり言っていけばできるんですよ、JRとの交渉もね。1回だめですからという答弁で終わらないでいただきたい。いかがですか。 ○副議長(平野貞雄君) 答弁を求めます。 林都市計画担当部長。 ◎都市計画担当部長(林茂晴君) 先ほど、隅切りの問題についてJRとの協議には時間がかかるということで申し上げました。 JRにつきましては、これまでもいろんな工事でかかわって協議を進めてきたわけですけども、まずは用地の処理をどうするかというところからJRはスタートラインでございます。目前に開発を行うあの区域において、先行して市が用地の処理で出費と言いますか、買い取りができるのか、財源の問題もございます。事業化すれば補助金の導入、あるいは起債というような形でできるんでしょうけども、今の時点で仮にそれを進めますと、まず一般財源での支出が余儀なくされる。それと、今後、この再開発という意味では事業区域も含めて進めていくわけですけども、今の形態のままでは当然ないわけで、先に今やったものがすぐにまた改修ということになろうかと判断しておりますので、今の段階でJRに御要望は伝えております。JRからも9月の初めに回答いただきまして、協議は進めていきましょうということになってございますので、今すぐにということは市長答弁にありましたように、そういう理由から実施は困難と申し上げたものでございます。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) おっしゃるとおりだとは思うんですけどね、この住民の代表の方がおっしゃってるのは、自分も八十数歳になって残り人生わずかなんだけども、あそこに、孫を連れてJR芦屋駅南側を歩くときに狭くて怖いと言うわけですね。 先ほどの境界石は取れて本当に喜んでおられるんですけども、取れる予定になってるんで喜ばれてますけども、現時点で再開発やるんだやるんだと言っても、実際に5年、10年先にできるとしても、仮に5年先だとしても、この5年間にあそこで接触事故とか人身事故、T字路で信号ないところで起こってしまったら、それは誰の責任になるんでしょうかね。 そんなことを考えれば、まずもってやっぱり最初に申し上げた人の命というか、交通環境のマネジメントがやっぱり最優先されると思いますけど、いかがでしょうか。 ○副議長(平野貞雄君) 北田都市環境部長。 ◎都市環境部長(北田恵三君) 先ほど、議員のほうからもこども議会のことに触れられたんですけれども、私どものほうもこども議会からの要望も踏まえまして、その時点で芦屋警察のほうにも要望いたしております。御検討いただいてるというふうに思っております。 それと、今回、議員のほうからも御質問いただいております。それらも踏まえまして、警察のほうで、やはり交通量であるとか、あるいは現状の地形とか、そういった状況を見ていただきながら、また改めて私どものほうからも要望していきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○副議長(平野貞雄君) 徳重議員。 ◆6番(徳重光彦君) もう最後にしますけども、今回、いろんな担当される課に私、折衝してまいりましたけども、午前中の質疑がありました長谷議員のおっしゃる話になるんですが、芦屋市の中で行政がどんどんどんどん縦割りがかなりきつい。 表示一つにしても、環境課でやるのか、道路課でやるのか、生涯学習課でやるのか、公園緑地課でやるのか、下水道課でやるのか、一定全部違うんですよね。どうして横のつながりで調整ができないのか。仲ノ池公園は公園緑地課です、イモリ池は環境課です、川の真ん中は下水道課です、これをやってたら議員はもちろんですけど、一般市民の人も大変困ると思うんですね。 こういった問題は、やっぱり課題としてちょっとお願いしときますけども、余りにもやっぱり市の行政、縦割り行政、これは国から言っても全く、県もそうでしょうけど、縦割り行政によってなかなか物事が進まないなということを今回痛感しました。それは大きな長期的な課題かと思いますんで、また次回、質問させていただきたいと思います。 本日はありがとうございました。 ○副議長(平野貞雄君) 以上で、徳重議員の一般質問を終了いたします。 3時40分まで休憩いたします。     〔午後3時18分 休憩〕     〔午後3時39分 再開〕 ○議長(長野良三君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。 一般質問を続行いたします。 次に、駐輪場対策について、市役所夏期閉庁について、以上2件について、青山暁議員の発言をお許しいたします。 本質問は、一問一答方式により行われます。 7番、青山議員。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) =登壇=休憩を挟みまして、本日、初日の6番目の登場となりましたイーブンあしやの青山暁です。傍聴に来られた皆様、またインターネット中継をごらんの皆様、ありがとうございます。 やっと秋らしい気配となってまいりました。来月には「あしや秋まつり」や「だんじり巡行」、また「第1回芦屋バル」、「あしや・いち」や「芦屋ブランド食べつくしグランプリ!」など、芦屋の魅力を市内外の皆様に改めて知っていただく機会のふえる季節です。芦屋を訪れた皆さんから、やっぱり芦屋はいいまちだなと言っていただけるよう、今回も芦屋の未来のため、市民の皆様にもわかりやすい質問内容を目指し、しっかり精いっぱい務めてまいります。 それでは、通告に従い質問させていただきます。大きくは二つの質問をさせていただきます。 1、駐輪場について。 A、自転車利用増加に関して。芦屋というまちの利便性、またエコの観点からも、今後ますます自転車の所有と利用がふえる傾向にあるのは間違いありません。ただ、それに伴い、放置自転車や無断駐輪などの問題も拡大してきております。一方で、今や自転車は所有するだけではなく、JR西日本が事業拡大しておりますレンタサイクル店「駅リン君」や神戸市が実験運用した市内の指定箇所で乗り捨てできるレンタサイクル「KOBEまち・ちゃりシャトル」などの事業もふえてきております。 また、視点を変えると、エコの観点からも、自家用車利用を少なくする目的もあるコミュニティバス事業として、例えば神戸市では「くるくるバス」や実験運用中の「森北社会実験バス」など、脱マイカー事業も最近では多く展開されてきております。そんな中、芦屋市として、今後の自転車利用施策はお持ちなのでしょうか。 ちょうど昨日、東京都では自転車のナンバープレート制度導入や廃棄時のためのデポジット制度などが検討されていることがニュースになったばかりです。芦屋市でもこれぐらいの検討はあって当然のことと思います。そして、そのための分析として、そもそも現在の芦屋市民の自転車保有台数は掌握されているのでしょうか。また、今後どのような伸び率で推移するといった想定はあるのでしょうか。それに対する駐輪場や自転車道路などの対策の展望として、何か取り組もうとしておられる計画はあるのでしょうか。あと、ちなみに違法放置自転車の回収台数は月何台ぐらいなのでしょうか、市長にお伺いいたします。 B、エコサイクルに関して。上記のとおり、今後の自転車対策にはさまざまなアプローチがある中で、今回は駐輪場に絞ってさらに話を進めたいと思います。 私も以前、この一般質問の場にて、自転車専用道路やJR駅前北コイン式駐輪場の増設などを訴えてまいりましたが、場所の確保ができないこと等を理由に及び腰な回答でした。ならばと、今回は全く新しい画期的な駐輪システムを調査、視察してまいりましたので、皆さんに紹介するとともに、ぜひとも芦屋市で導入していただきたいと紹介したいと思います。 それがエコサイクルという、地下に収納し、地上部分が非常にコンパクトな耐震型駐輪場ユニットシステムです。パネルで用意いたしました。     〔パネル提示〕 大分大きくして見やすくしてみました。 ここに見てわかりますとおり、この部分の小さな部分が地上部分、ごぼんと大きく地下に収納するタイプでございます。 それでは、このエコサイクルの特徴を説明したいと思います。 一つ、省スペースである。地下部分は、これが深さ約12メートル、そして、この横幅は8メートル。実際には地上部分にはほんの数メートル部分しか見えませんので、この12メートル掛ける8メートル部分は全く地下に収納された部分でございます。そして、この1基の収容台数が204台。 一つ、景観を損ねず環境に配慮したデザイン。地上の部分が何度も言いますとおり、コンパクトです。 一つ、出し入れが簡単。入出庫は自転車に取りつけたICタグ及び出庫時のICカード式で簡単に操作できます。また、出庫も平均13秒、最短で8秒と、驚異的に早くストレスを感じません。 一つ、盗難の心配もなくセキュリティーが万全。当然のことながら、雨にぬれることもございません。 一つ、市販されているほぼ全てのタイプの自転車の収納が可能。もちろん、電動アシスト自転車もオーケーです。 一つ、無人運転システムにより、ランニングコストが安い。定期利用、一時利用も1基ごとに管理ができます。 一つ、工期が短い。画期的な圧入工法により、約2カ月で完成とのことです。 一つ、自転車駐輪整備に関する助成金を受けられます。導入実例として、全体事業費の約50%程度が受けられてる実績がございます。 一つ、既に多くの自治体、学校等も導入しております。 このようなすぐれたシステムであるエコサイクルを、私自身も実際に見てまいりました。吹田市の阪急南千里駅前には、5基のエコサイクルが既に導入済みで、実際に下校時の中学生やサラリーマンの出し入れを見てまいりました。そのような方々が余りに簡単に出し入れしていている姿を目の当たりにして大変驚きました。何より、駅前に1台も自転車の不法駐車の姿がないすっきりとした景観に感動をも覚えました。 世界一きれいな景観のまち芦屋を目指しておられる山中市長のもと、ぜひとも芦屋市でも多くの場所で早期に導入すべきと考えますが、市長のお考えはいかがでしょうか。 次に、2、市役所夏期閉庁について。 A、効果と問題点検証に関して。山中市長の肝いりで県内でも初の取り組みとして今回実現した市役所の夏期閉庁、当初、職員の休暇取得方法などで混迷し、また、議会への説明も不十分で疑問点もありながら、とにかくこの夏、8月13日から15日のお盆3日間に実施されました。今回、この一般質問として同様の通告が多く出ていることからも、市民の皆様の関心の高さがあらわれていることと思います。 まずは、その効果と問題点についてどのように検証されているのかをお伺いいたします。 B、節電対策に関して。確かに節電効果があったと新聞記事にも発表されていますが、夏場に3日間閉庁したらそれなりの効果があるのは当然のことでしょう。それより重要なのは、そもそも節電のためなら、この夏は計画停電のおそれさえあった緊迫した状況の中、その計画停電の対象日でないお盆の3日間という、夏中でも一番消費電力の少ない期間になぜ閉庁を設定したのかということです。 また、市民全体の節電のためなら、かえって市の施設をしっかりとあけ、積極的に、昼間ここで過ごしてくださいとアピールすることで、昼間の家庭の電気使用量を抑えるといった他市の取り組みのほうがしっかりと全体の節電を推進していると思われる例もあります。デパートなど商業施設の少ない芦屋市にとって、このほうが有効な施策とは考えられなかったのでしょうか。改めて節電の効果と、なぜこの日程を選んだのか、市長の見解を求めます。 C、今後の展開に関して。来年以降、今後も続けていくおつもりなのでしょうか。また、今回の閉庁の振りかえとして、年末や3月年度末の開庁に関しても、既に実施すると記者発表されておられますが、その実施要項について、職員の出勤形態など、詳細決定事項がございましたらお教えください。 以上で質問を終わります。 ○議長(長野良三君) 答弁を求めます。 山中市長。 ◎市長(山中健君) =登壇=青山暁議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、駐輪場対策につきましては、駅周辺の駐輪場定期利用者数が、平成19年度から平成23年度において4,200台から4,300台で推移しており、横ばい状態であることや、放置自転車の台数が平成18年以降から減り続けていることなどから、当分の間はこの傾向が続くと見ております。 そのため、人口の増加等により自転車の利用者数が増加した場合でも、駅周辺の駐輪場の利用率が平均80%弱であることから、当面は既存の駐輪施設で需要を賄えると考えております。 なお、自転車の保有台数につきましては、自動車のように確立された登録制度がありませんので、保有台数の把握は難しいと考えます。 また、駅周辺の自転車等放置禁止区域における自転車等の移送台数につきましては、平成23年度は2,052台、月平均にして171台で、平成22年度と比べて20%の減少となっております。 次に、機械式の地下立体駐輪場につきましては、省スペースで大量の自転車を保管でき、しかも施設のほとんどが地下となるため、景観上にもすぐれることから、駅周辺で設置するメリットは大きいと考えられます。しかし、現在、駅周辺の駐輪場で必要台数を確保できていることや、設置場所の確保が難しいことから、機械式の地下立体駐輪場については検討を行っておりません。 次に、8月13日から15日までの本庁舎閉庁についての効果と課題につきましては、去る6月8日に関西電力から平成22年度の電力使用量を基準として15%以上の節電の要請を受けたこともあり、本市として、8月13日から15日までの本庁舎の閉庁をはじめ、照明器具のさらなる間引きや、ノー残業デーの徹底として午後6時の一斉消灯など、さらなる節電対策に取り組むことを決定したところです。 節電効果としましては、お盆を閉庁したことにより、3日間の電力使用量が昨年8月の平日の平均に対して52.7%の削減効果があったことをはじめ、その他の取り組みも含めて、8月の月間電気使用量は平成22年8月と比べ22.6%の削減となり、目標としていた13.5%を大きく上回ることができましたので、節電効果があったものと考えております。 今回の閉庁につきましては、7月1日号、15日号、8月1日号の3回にわたり広報あしやのトップページに掲載したことをはじめ、7月2日からはホームページにも掲載、庁舎の主要8カ所に案内表示板を設置いたしました。また、8月2日からは市内75カ所の広報掲示板に周知ポスターを掲示したほか、日に3回、庁内放送で市民の皆様にお知らせするなど、さまざまな方法で周知に努めてまいりましたが、それでもなお、3日間で約100人の方が閉庁を知らずに来庁されておりますので、今後に向けて周知方法などのさらなる検討を加える必要があると考えております。 閉庁の実施時期につきましては、庁内でもさまざまな検討をいたしましたが、市民の皆様に節電を呼びかけ、率先して取り組まなければならない行政の対応として比較的来庁者の少ない時期に実施することにより、少しでも市民の皆様の御不便を抑えることができるのではないかと判断し、この時期に実施することとしたものでございます。 議員御指摘のとおり、市民の方に市の施設を御利用いただき、家庭での電気使用を抑制する取り組みが他市で行われていることは承知しております。本市でも美術博物館や谷崎潤一郎記念館などの本庁舎以外の施設は通常どおり業務を行いましたが、来年度以降は、料金設定や催しなどを工夫することにより、より多くの方に御利用いただけるよう検討してまいります。 来年度以降の閉庁の取り組みにつきましては、今回、市民の皆様からいただいた御意見等を十分に検証し、実施時期や待機態勢などの検討を行ってまいります。 また、今回のお盆3日間の閉庁にかわり、市民の皆様のニーズの多い年末、年度末、年度初めの土曜日に窓口業務を中心に開庁し、市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えておりますが、開庁する窓口や待機態勢などの詳細については今後検討してまいります。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) それでは、順を追って、まず自転車関連のことから。 駐輪場稼働率が80%なので賄えてるんじゃないかということですけど、この80%というのが私自身非常に数字のマジックのような気がしてなりません。と言いますのが、特にJR北側の駐輪場というのは、どっちかと言うと非常に不便なところ。確かに駅前ではあるけど、不便なところにありまして、前回、私が取り上げたとおり、コイン式パーキングのほうが駅の目の前にあるので急いでる方がどれだけ置いても1日300円ですから、本来一時利用の方が中心に使うべきほとんどのものが1日利用の人で埋まってしまってて、前も申しましたとおり、私なんか日中使おうと思ったら本当に15分、20分待たないとあかないというような中で、片一方でレギュラーのほうがあいてて稼働率が80%だというところに、どうも数字のマジックがあるような気がしてならないんですが、そのような、例えばこっちにも駐輪場がしっかりあるんですよとかアピールがなかなかないように思われるんですが、その辺の見解はいかがでしょうか。 ○議長(長野良三君) 北田都市環境部長。 ◎都市環境部長(北田恵三君) 先ほど、稼働率が80%ということで申し上げたんですけれども、JR芦屋駅の北側につきましては収容可能台数が1,316台でございます。そのうち、現在使用されておりますのが1,057台ということになってございますので、この率を計算しますと80%近くなると。 議員のほうから昨年でございますけれども、ラポルテの買い物利用客が使っておられるということで御指摘がございまして、この件につきましては芦屋都市管理株式会社とも協議をさせていただいたんですけれども、昨年の1月に駐車時間の短縮と、それから料金の改定を行ったということで、回転率が上がってるんですということでお聞きしておりますので、現在のところ、そういう対応で芦屋都市管理株式会社のほうもラポルテの買い物客の駐輪場についてはそういう対応をしているのが現状ですということでございます。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) 当然、今の数字というのは、いわゆる月決めの方ですね。もちろん、その月決めの中で、何度も言いますとおり、ちょっと遠い分、意外と使いにくいという声をよく聞きます。 その中で、我々も、そんなに駅には離れてないけど一時利用で使う分が非常にもう切迫してるなというのは事実でございます。当然、これは南側も同じですよね。大きかったものがなくなりましたので、小さいところで本当にとめようがないというのが、各所各所で起こってる。 その中で全体の数字、芦屋市民の自転車の台数は当然掌握されてないということなんですけれども、この芦屋市の統計書ですね、これによりますと、もちろん自転車の数字は書かれてませんが、乗用車で平成22年度で約2万6,000台ですね。それから原付が5,600台、バイクが4,400台。大体これから推定すると、私も本当に想像がつかないんですが、車以上あるのは間違いないと思われますし、お子様の乗られるような自転車、一家に1人1台あってもおかしくないわけですから、もしかしたら四、五万台あるんじゃないかというぐらいまで私、推定したりもするんですね。 そうなると、本当に東京都がちょうどタイミングよく発表したとおり、ここまで来たら、芦屋市は世界一、日本一景観のきれいなまちを目指す上で、いち早くナンバープレート制なり登録制を導入して、しっかりと管理するということも全体の景観条例の中で検討していく材料じゃないかと思われるんですね。単体単体で考えるのではなくて、いつも言ってます、プロジェクトチームの中で絶対にこれは検討しないといけない内容じゃないかなと考えるわけです。 この東京都のナンバープレート制度とか、デポジットとか、ちょうど見られたと思うんですけど、何かこれに関して見解とかお持ちじゃなかったでしょうか。 ○議長(長野良三君) 北田都市環境部長。 ◎都市環境部長(北田恵三君) 東京都がナンバープレート制を導入されようとしていることの一つにつきましては、やはり、自転車等の事故が多いとか、マナーが悪いとか、そういうふうな観点も入ってるんではないかなというふうに思われます。 ただ、なかなか私ども、議員のほうからの御質問をいただいたときに、芦屋市の保有台数が把握できるのかなということで調べてみたんですけれども、一つは防犯登録という制度がありまして、その中で台数についてある程度確認できるのかなというようなことでも調べてみたんですけれども、なかなかそれだけでは把握できないというようなこともございました。 そういうことから、現状ではなかなか議員さん先ほどおっしゃいましたように、4万台から5万台ぐらいが推計かなというふうに触れられたんですけれども、私どものほうはそこまで実はつかまえられてないというのが現状でございまして、東京都のナンバープレートについては、そういうふうなことでございますので、もう少し推移を見させていただいて状況を見たいというふうに考えてございます。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) お互いが推定で話してたら確かに次には進まないんですが、それぐらい本当に実態がわからない中で、間違いなくふえ続けてる。私個人の話にもなりますが、通常乗ってる自転車と、やっぱり最近では、いわゆるロードレースカーと言うんですか、そういうスポーツ自転車も非常にブームになってきてまして、芦屋市でも多く、ある意味では市内を横切る形になりますが、国道2号線や43号線にいわゆるスポーツ自転車がどんどん休みの日とかに横切ってるように、私自身も1台、それを別途に購入しまして楽しんでるという中で、そういう需要も含めてますますふえてきてるわけです。だからこそ、その管理と駐輪というものがしっかり重要になってくると思います。 違法駐車の回収が少なくなってきていること自体は本当に評価するし、しっかり管理されてるからとは思いますが、これね、なれてる人からしたら、何日おきとかある程度わかってるんですよね、大体この場所が。本当に悪い人なんですけど。そうなると、転々転々といつも駅前、そうじゃないとこにとめられてるような例も本当に耳にする、悲しいことなんですけど。やっぱり、そんなのが本当に1台もないんだというための抜本の発想をしてもらいたい。だからこそ次につながるこの地下駐輪場のことになるんですけど、いつも聞きますが、市長、これは御存じでしたか、このエコサイクルというのは。 ○議長(長野良三君) 山中市長。 ◎市長(山中健君) かつて議会でも御質問いただきましたし、私もテレビで見まして、自転車入れたらすぐ回転で中へ入っていくということでございますが、ただ、設置する場所が市内4駅周辺にあるか、どうでしょう。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) 私は十分あると考えております。 例えば、現実にJRの南側の、あの地上の駐輪場ですね。あそこなんか十分掘れるんじゃないかなと、あの場所でそのまま掘れるんじゃないかとも考えますし、例えば阪神芦屋駅のとこでも旧消防署の、今、跡地ですね、みたいなあたりを大きく改良できると思いますし、今からでも間に合うんであるならば、今度、購入された市民活動センター、男女共同参画センターのところも駐輪場を何か中途半端につけるとおっしゃってましたので、あそこなんかでも簡単に掘れるんじゃないかなと思いますし、この方式、さらに調べてみますと、圧入式という、周りをしっかり板で、円でくくってやることで工期も早いかわりに、それを抜いて土を埋めたらもとどおりにできるという、今までの基礎の発想じゃないこともやられてますので、もちろんそんな数年で改修するようなことがあったら非常にロスにはなりますが、そういう部分も含めますと、非常に設置しやすいように考えますし、将来的にJRの南の再開発なんか、もちろん取り入れていただきたいです。それこそ、これはいつの話になるんだということになりますので、どんどん積極的に場所を見つけられるんじゃないかと思えて、何でそんな簡単にないないとおっしゃるのかがよくわからないんですが、いかがでしょうか。 ○議長(長野良三君) 北田都市環境部長。 ◎都市環境部長(北田恵三君) 先ほど議員のほうから、例えばということで、この消防署の前の跡地とかいうことで御提起あったんですけれども、実はこういうところについては、私どもの所管のほうでは検討しておりませんでして、実は検討させていただきましたのは、既存の駐輪場施設の中でそういった用地が生み出されて施設ができるのかどうかというふうな観点で調べたんですけれども、やはり、それぞれ駅の周辺に設置されております駐輪施設の中で設置しようとすれば難しい問題がございましたので、やはり設置するとすれば新たな用地を確保しないとできないのかなというふうなことで、そういう意味で既存の施設の中で検討させていただいた中では非常に難しい用地の問題があるのかなというふうに考えてございます。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) ぜひ、私もさらにもうちょっと調査もしまして導入ができる方法はないか。やはり、まず1台導入することによって、より芦屋の市民の方にも知らしめて、利便性がわかればここにもできるよというような民間の声もあがってくる気もいたしますし、本当にやはりぜひ皆様、関係者も南千里に行かれた方もいらっしゃると思いますが、機会があれば行っていただきたいと思うんですけど、ほとんど自転車をとめる場所とわからないぐらいの窓口がちょこっと地上に出てるだけで、本当にすっきりしてて、しかも先ほども言いましたとおり、10秒で出てくるって、ふだん、普通にそこの駐輪場とめるだけでも何分もかかるわけですけど、とんでもない早さなんですよ。それに皆さんなれられて、さっさと出し入れされてる姿が非常に印象的でしたので、本当にやっぱりこの芦屋というものの景観を考えたときに、何がしか導入できる、本当にそういうものの先陣を切れるまちであってほしいと考えます。 もちろん、何もここのメーカーを推してるわけじゃないですから、それ以外にでもいい方法があればそれでいいんでしょうけれども、今、私が調べた限り、ここが本当に画期的な、今のところ推進されてるようですので、ぜひとも検討していただきたいということで、私もさらに調べていきたいと思います。 では、質問を変えます。次に、市役所の夏期閉庁に関してです。 節電効果が当然ありましたということは、私も最初の質問でも認めてるところでございますが、要は、一番言いたいのは、節電節電って本当にうたって、それが休む目的だったのかなという疑問を含めてなんですね。 と言いますのが、私は市民サービスの、例えば先ほど市長も御答弁の中で、一番来庁の少ない時期だからこそこの日程にしたと、そっちを優先にしたアピールで私はいいんじゃないかなと。要は、年間の中で一番来庁が少ないんで、もともと少ないからちょうど節電のこともあるし、思い切って休むことにしましたと、そのかわり、繁忙期に市民サービス向上のために、今後、年末やら年度末やらにしっかりあけていきますということで市民に認知されないと、何か節電というのがこの夏、いろんな部分で大事な冠になりましたけど、本当に節電が目的だったのか、それのためにいろんな宣伝を打たれて節電節電って打たれたけど、どうも根本が違うんじゃないか。 休まれること自体を否定するんじゃなくて、それより、ちゃんとしっかりと世の中で初めてのことしました、市民サービスの向上のためですということで言うほうが、しっかりと今後につながる。極端に言うたら、来年一切節電ありませんと。大丈夫になりましたと言ったらもうやめますというものじゃなくて、継続される理由を含めて、しっかりと市民サービスの向上だからこそ、今後、芦屋市はよそに先駆けて取り組んでいってるんですということを、どっちかと言うと確認したいなという思いがあったんですが、全くそういう思いは市長はじめなかったんでしょうか。 ○議長(長野良三君) 山中市長。 ◎市長(山中健君) かねてより、私はそうした意味で、市民サービスの向上という意味から、このお盆の3日間、世間様が休んでるお盆の3日間はやはり休む、御先祖のお墓参りを皆さんする時期は職員にもしてもらおうと、それから、やはり市民が一番あけてほしいと思う12月29日、あるいは年度末、年度初めの土曜日にどうしてあけられないのかなという疑問はずっと持ちながら、ことしは国中挙げての節電ムードでございましたんで、ちょうどそういう意味で二つ重なったいいチャンスだと思って実施をしたものでございます。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) 予想もしなかったぐらい、ドンズバの答えが返ってきましたんで、うれしいやら本当にびっくりしたんですけど、本当にそうだと思うんです。それでいいと思うんです。 それが、何か私ら議員も、また市民に対しても、節電節電ばっかりが余りに表に出て、看板なんかも全て節電のためと。そうじゃなくて、堂々と市民サービス向上のためとうたっていくべきじゃないかなと思いますし、そうなったら、例えば今回でも、それでももちろん最低限、窓口業務は休むわけにいかないですから、出られた職員の方もいるんですけども、それはあるとしても、本当に思い切って全部3日間振りかえなんだと、職員の給与もですね、ぐらいに徹底されてもいいんじゃないかなというふうに、やっぱり考えるわけですね。 そこを含めて、やっぱり3日間開庁されることを発表されてますので、そこも含めて今後も市民の皆さんにもっとさらなる周知としっかり目的をうたわれたほうが皆さん納得していただけるんじゃないかと思います。市長からそういう御答弁いただきましたので、もうこれ以上は言う必要ないかと思います。 それと、私がもう一つ提案しました他市での取り組みの、かえって節電のためだったら市の施設をあけてということに関して、これも市長のほうから、来年はよりこういうとこを使ってというPRをしていただける、もしくは値段設定も変えるということで、これも非常にいい御答弁をいただいたと思って感謝します。 本当にそうなんです。やっぱり、子供らが数少ない芦屋市の施設の中で過ごすことで、他市でも実際になかなかはかり知れないものですけども、家庭で日中のクーラーをとめて遊びに出るわけですから、大きな効果があったと。こっちはどっちみちあけてるわけですからということで聞いておりますので、どうもそれも、芦屋がそんなんやってるというのを近隣市に含めてアピールすべきだと思います。そうすると、ふだんだったら来れないような方も、じゃあ、こういう機会に芦屋の美術館でやってるものを見に行こうかとかいうことで、いつも言ってる芦屋の文化とかの向上ですね、周知ということにもつながると考えておりますので、ぜひともこれは来年、より大きな芦屋が取り組みしてるというプロジェクトにしていただきたいと思います。 それに、数少ない商業施設等も巻き込めれば、先ほど冒頭の枕詞でそういう、来月もいろんな芦屋もイベントがあって、市内外の方、来られますが、夏場に芦屋に涼みにこようという一大イベントというかキャンペーンみたいな形でできるんじゃないかというふうに思いますので、これに関して、最後にもう一度何か見解ございましたらお伺いしたいと思います。 ○議長(長野良三君) 山中市長。 ◎市長(山中健君) 先ほどお答えをいたしましたように、美術博物館とか谷崎記念館の料金設定とか、本庁は閉めましても、やはり市の施設、特にこういった社会教育施設はどんどんウエルカムのような方法を取るべきだと私も思っておりますので、来年度はいい企画展をこれにあわせるとか、あるいは料金を半額にするとか、こうしたことにあわせて、ぜひそうした企画を期待しております。 ○議長(長野良三君) 青山議員。 ◆7番(青山暁君) 行革の中長期計画の中でも、前回の反省として、いろんなプロジェクトチームがなかなかできなかったという、ちょうどその報告を聞いたばかりでございます。いつも私しつこく申し上げますが、やはり若手の方を中心とは言いません、もちろん先達の知恵も必要でしょうし、そんな方々が、いろんな形で、必要のあるときにはトップダウンも重要でしょうし、あるときには、そういうどんどん新しい発想でのプロジェクトチームを立ち上げていただいて、いろんな市民サービスの向上を図ることが結果として節電なり景観なり、いろんなことの市民の役に立つ、市内外の方のアピールに役に立つというようなグローバルな発想を持つようなチームづくりとプロジェクトづくり、ぜひとも進めていただきたいですし、この駐輪場のことに関しても、一つのポイントとして地下駐輪場を申し上げましたが、やはりどういうふうに対策していくんだと、冒頭言ったとおり、全体の施策を持つことが一番重要なことで、そのためのプロジェクトチームをぜひともいろんなつながりの中で考えていただきたいということを要望いたしまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(長野良三君) 以上で、青山議員の一般質問を終了いたします。 最後に、生活環境について、本件について、徳田直彦議員の発言をお許しいたします。 本質問は、一問一答方式により行われます。 19番、徳田議員。 ◆19番(徳田直彦君) それでは、最後になりますけれども、一般質問をさせていただきます。 ちょっと体調不良で声ががらがらなのをお許しいただきたいと思います。 環境衛生については、昨年の6月定例会でも質問をしました。行政も一生懸命取り組んでいると思いますが、本日は再び取り上げたいと思います。 全国的にも問題となっているごみ屋敷の問題ですが、解決のための方策を考えたいと思います。 ごみ屋敷についての国交省の調査があります。これによりますと、全国におけるごみ屋敷の発生場所は、既成市街地が多く、郊外の市街地がそれに続きます。また、発生の原因も、当該不動産の維持管理の担い手がいなくなったため、あるいは地域住民の関心が低下したためという回答も多いのですが、圧倒的にその他の要因、つまり、ごみ屋敷当該の所有者に帰するところの問題、これが最大の要因となっています。近隣とのつき合いがない、あるいは近所づき合いはあるが、仲が悪いといった状況が酌み取れます。 そして、周辺への影響ですが、1番目に、衛生上の問題が発生する、これはつまり病害虫、悪臭が発生するという問題です。 2番目に、火災の発生のおそれがある。無防備なごみの露出は放火の可能性を高め、もし万が一火災が発生したら、当該住宅のみならず、近隣の住宅も多大な被害をこうむり、人命に及ぶことも想定しなければならないということです。 3番目に、景観上も大変好ましくない。これは、割れ窓理論じゃありませんけれども、ごみの不法投棄を誘発するということもあります。 4番目に、土壌汚染や場合によっては水質汚濁の可能性もある。そのことによる防犯、防災機能も低下しかねないという問題もあります。 5番目には、近隣不動産の価値の下落を招くということがあります。周辺にお住まいの方は、自己所有の不動産を売却して移転しようと思っていても、ごみ屋敷が残念ながら嫌悪施設とみなされるために不動産価格が大幅に下がるといった不利益をこうむる、このような問題が挙げられております。 一方、市町村の対応はどうなのかということでありますけれども、全国的に見ても手つかずの状態、あるいは解決に向けた方策を実施しているが、これといった決め手がない状態がほとんどです。 しかし、中には前回の質問でもお示ししましたように、大阪府の豊中市、ここは民間の福祉団体や市の職員、市民ボランティアの方が一体となってごみ屋敷リセットプロジェクトを立ち上げて、これまでにおよそ50件のごみ屋敷問題を解決しています。 豊中市では再びトラブルが起きたケースがなく、その実績が全国的に注目されています。豊中市では、ごみをためた人に社会とのきずなを取り戻してもらう、また、孤立がごみ屋敷を生み出す要因だと考えているので、そのごみの片づけ自体は手段にすぎない、どうやってその人と接していくのかということをこのプロジェクトの大きな課題として取り組んでいます。 福島県の郡山市の事例も同じような方法をとり、行政の粘り強い対話の結果、120人のボランティアによりごみの搬出を行っています。詳細は前回の質問で紹介しておりますので、ここではこれ以上申し上げません。 この二つの事例に共通することは、行政内部において環境を所管する課だけではなく、ほかの部署との連携体制が取られているということです。 これは埼玉県のNPOのデータですが、ごみ屋敷に対しての自治体の対応として、内部で連携している部署は、廃棄物の所管課、福祉、公害、道路、消防、防犯、建築といった部署が挙げられています。そして、担当者間の情報交換のみならず、合同で現地調査、指導、片づけを行っています。外部組織との連携については、民生委員、自治会、社会福祉協議会、警察、病院が挙がっています。しかし、一方、県は挙がっておりませんでした。私は、基礎自治体レベルではこのごみ屋敷に対します情報交換、また解決事例が少ないので、ぜひ県に情報の吸い上げと相談窓口を設けるべきと考えていますので、このことも県会議員のほうにもお願いしております。 次に、このごみ屋敷に対応する法的根拠を考えてみたいと思います。 廃棄物の処理及び清掃に関する法律という法律があります。以下、略して廃掃法といいますが、この法律の目的は、生活環境の保全及び公衆衛生の向上です。つまり、この目的に照らせば、ごみ屋敷問題にアプローチできる可能性があるわけです。廃掃法の規定を適用する場合、対象物が廃棄物でなければなりません。廃掃法による廃棄物の定義は、「ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの」という定義がされております。つまり、廃棄物は今ありましたように、不要物のことです。 そして、不要物であるかどうかは、総合判断説によれば、一つには物の性状、2番目には排出の状況、3番目には通常の取り扱い、4番目には取引価値の有無、5番目に占有者の意思、これらを総合的に勘案して判断するとされています。総合判断説による判断は、監督行政庁、つまり都道府県知事、あるいは市町村長が行うこととされています。つまり、ごみ屋敷の堆積物が不要物と市長が判断した場合、廃掃法が適用できることになるわけです。この廃掃法からのごみ屋敷対策について、本市はどのように評価するのか御見解をお伺いいたします。 廃掃法の第5条では、土地または建物の占有者に対し、土地または建物の清潔保持義務を定めています。これは努力義務ですが、これを根拠としたごみ屋敷に対する対処方法はどのように考えているのか、これについてもお示しください。 次に、ごみ屋敷におけるごみの状態は、大量の不要物を堆積させている状態であるので、不法投棄の可能性を疑います。不法投棄とは、定められた場所以外に廃棄物を置く、または投げ捨てるということですが、実は、自分の所有地であっても不法投棄は成立するという判例があります。廃掃法の第16条にも、「何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。」とうたわれております。「みだりに」とは、社会通念上、公衆衛生及び生活環境の保全に支障が認められる行為を指すことですが、この不法投棄という観点からのごみ屋敷対策は考えられないのか市のお考えをお伺いいたします。 次に、悪臭防止法の見地からお伺いいたします。悪臭防止法は、その目的として事業活動において発生する悪臭について規制し、対策の推進と国民の健康保護をうたっております。つまり、総論的には一般家庭は規制の対象とならないわけです。しかし、同法の第14条には国民の責務として、「何人も、住居が集合している地域においては、飲食物の調理、愛がんする動物の飼養その他その日常生活における行為に伴い悪臭が発生し、周辺地域における住民の生活環境が損なわれることのないように努める」このように定められております。また、第17条には、地方公共団体は、「悪臭の防止のための住民の努力に対する支援、必要な情報の提供その他の悪臭の防止による生活環境の保全に関する施策を策定し、及び実施するように努めなければならない。」と規定されています。いずれの条文も努力義務でありますけれども、明確に規定されているわけです。市長にお伺いいたします。この悪臭防止法を根拠としたごみ屋敷に対するアプローチは考えられないのかお示しください。 次に、消防法の観点からお伺いいたします。消防法では、第3条で、屋外における火災予防の措置命令と屋外物件に対する除去等の措置権が規定されています。これは火災の危険が認められる行為の停止や物件の除去を命じることを意味します。代執行も規定されていますので、廃掃法、悪臭防止法と比べてもかなり強力な内容です。この消防法からのごみ屋敷問題解決に対する方策は考えられないのかお伺いいたします。 ごみ屋敷住人が集めてきた不要物が公道、あるいは私道を占拠している場合、道路交通法の適用はどうでしょうか。道路交通法では、「何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。」と規定され、この規定に違反した場合、第81条で警察署長が除去、移転等、必要な措置を命ずることができるようになっています。さらには、命令に違反した者に対する罰則規定、代執行もうたっております。道路交通法によるごみの除去は幾つか実例がありまして、埼玉県の行田市では、逮捕という事例もあるぐらいです。もちろん、道路交通法によるごみの除去は道路上に限られますが、これを生かしたごみ屋敷対策を本市は考えたことがあるのか、また、今後どのようにしていくのかお伺いいたします。 さらに、ほかの法律からごみ屋敷にアプローチしていく手法としては、東京都の豊島区では、建物内のごみが大量に堆積し、かつ建物の倒壊のおそれがあったため、建築基準法の第8条、建物の維持保全の義務に抵触する、このように判断し、建物の解体撤去の費用を融資し解体したという事例があります。建築基準法を適用して解決しようとした事例です。また、周辺被害者が生理的機能障害を生じた場合、刑法の傷害罪の適用も考えられます。このように、既存法律を適用した糸口は幾つかあるわけです。 お伺いします。ごみ屋敷対策として国の法律を生かした、つまり根拠とした対処を本市は行っていく考えはあるのかお示しください。 次に、ごみ屋敷に直接対応するのは、まさに現場の基礎自治体ですが、市町村が独自に条例を制定し、解決に向けて努力している事例もあります。さきの私の一般質問で紹介していますので多くは触れませんが、おさらいの意味で申し上げます。東京都の大田区では、清潔で美しい大田区をつくる条例を制定しています。この中でごみ屋敷を「不良状態」という言葉で定義しています。それは、「廃棄物又は雑草等が放置されている状態で、次に掲げる場合の一以上に該当する場合をいう。」ということで、一番目には、「人の健康を阻害するおそれがある場合 廃棄物又は雑草等が、はえ・蚊その他の害虫及びねずみの発生原因となり、又は雑草等が開花し、その花粉が人の健康を害するおそれがある状態をいう。」このように定めております。2番目には、「火災の予防上危険と認められる場合 廃棄物又は枯れ草が火災の原因となり、付近の家屋に類焼する危険がある状態をいう。」3番目に「ごみの不法投棄を招くおそれがある場合 廃棄物が非衛生的な状態で放置され、ごみの不法投棄を招くおそれがある状態をいう。」4番目に「交通の障害となっている場合 廃棄物又は雑草等が道路上にはみ出し、歩行者並びに車両の通行及び視界の妨げとなっている状態をいう。」最後に5番目に、「その他著しく公益に反する場合 周囲の美観を著しく損ない、廃棄物又は雑草等の臭気が人の健康又は生活環境に障害を及ぼしている状態」を指します。そして、この条例では、区長の責務、区民の責務等を定め、区長の附属機関として環境美化審議会を設置しています。さらに、「区長は違反した者に対し、改善のため必要な助言、指導又は勧告をすることができる。」と定め、最終的に区長は、「違反者が助言等に従わないときは、審議会の提言に基づき、改善命令その他必要な措置をとることができる。」と定めた後、この条例の第11条においては「行政代執行法の定めるところにより、自ら義務者のなすべき行為をなし、又は第三者をしてこれをなさしめ、その費用を義務者から徴収することができる。」と、このように規定しております。さきに紹介しました福島県の郡山市では、郡山市廃棄物の適正処理、再利用及び環境美化に関する条例を制定しています。本市でも制定されましたごみの持ち去り禁止の規定がうたわれております。これによりまして、ごみ屋敷所有者がごみを集めてくるということに対しては一定の防止策となることが期待されているわけです。ほかにも、荒川区、埼玉県毛呂山町などが条例を定め、ごみ屋敷問題解決に対する法的根拠としています。 さて、お伺いいたします。芦屋市としては、ごみ屋敷問題解決のための法的根拠ということをどのように考えているのでしょうか、お伺いいたします。法的根拠などは要らない、なくても解決できるという自信があるのでしょうか。もちろん話し合いのできる人間関係の構築、信頼の醸成といったアプローチが基本であることは言うまでもありません。その上で、次善の策として条例の備えも考える必要があるのではないでしょうか。例えば、今後、悪質なごみ屋敷が発生した場合、立ち入り調査に関する権限の付与ということも法的根拠の面から考える必要があるのではないでしょうか。このことについて、本市の考えをお示しください。 さて、ここまで一般論としてごみ屋敷問題について質問してまいりました。本市では、平成16年9月に不衛生きわまりないごみ屋敷の排除に関する請願、この請願が全会一致で採択されています。当該物件所有者に対して、昨年、私が質問して以来、当局の取り組みは一定評価するものでありますが、御存じでない市民の方も多数いらっしゃいますので、現在までの取り組み状況を差し支えのない範囲内で御紹介いただければと思います。 1回目の質問を終わります。 ○議長(長野良三君) 答弁を求めます。 山中市長。 ◎市長(山中健君) =登壇=徳田直彦議員の御質問にお答えいたします。 ごみ屋敷問題に対する各種の法的根拠による対応につきましては、まず、廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、廃棄物であることを前提としており、そのためには、所有者の意思等も考慮して総合的に判断しなければならないことや、同法第5条は、土地、建物の占有者が清潔に保持するよう定めた努力義務規定であり、強制力を伴わないこと、また、第16条では、不法投棄であるかどうかについては、事前に廃棄物であることの判断をしなければならないこと等から廃掃法の適用は難しいと考えております。 その他、悪臭防止法の趣旨は、事業場における事業活動に伴う悪臭を規制しているため、一般住民に対して規制する制度ではないこと、また、消防法では火災発生の危険性が著しく高いとは言えないこと、さらに道路交通法では、道路上に置かれた物件が通行の妨げになっている場合を対象としているため、その適用が限定的であり、これらの現行の法律を根拠とする対処につきましては難しいと考えております。 ごみ屋敷に対する法的根拠の面での市の考えにつきましては、現在のところ、対応する条例の制定までは考えておりませんが、問題解決を図るため、関係部署との連携を図りながらそれぞれの事案に応じて対応してまいりたいと考えております。 現在の取り組み状況につきましては、継続的に現地を確認し、環境課、地域福祉課、道路課などが連携し、平成23年6月以降御本人の立ち会いのもとに空き地部分や家屋内のごみを処分したところでございます。最近では、御本人と話し合いを行う中で、今まで以上にごみ処分に応じていただけるようになりましたことから、引き続き解決に向けて粘り強く取り組んでまいります。 ○議長(長野良三君) 徳田議員。 ◆19番(徳田直彦君) 市長の御答弁ですが、廃掃法をはじめとする国の法律をよりどころとした対処は難しいということでした。 実際、今の全国の状況を見てもそう思いますし、国の法律を根拠とするということは難しいという側面は私は否めないと思います。今の法律からは、公共の福祉をよほど害しない限り私有財産は保護されるべきものであり、例えば、堆積物が硫酸ピッチとか強アルカリ性排液でもない限り代執行によるような処分はなかなか行えないというのが実情だと思います。であればこそ、1回目の質問でも紹介しましたように、条例を制定して対策の根拠とする以外ないと私は思います。 全国では、さまざまなごみ屋敷の事例がありますが、例えば当該所有者の方が亡くなった後、13人の所有者に相続され、話し合いが全く暗礁に乗り上げてしまったと、このような事例もあります。また、さきの例でも示しましたように、建物が傾いてきたので解体する費用を行政が融資したけれども全く返済されていない。このように、時間が経過すればするほど問題は複雑化、困難化をしていくと思います。 これは福岡県に大野城市という市があるんですけれども、ここの事例ですけれども、自宅空き地からはみ出した空き缶などで市道を不法に占拠している男性を相手取って、これ道路管理者として訴訟を昨年行った事例があります。議会に訴えの提起としてこの件が議案で出されまして、全会一致で可決し、珍しい形ですけども、近隣住民も同時に提訴するというふうな同時提訴という形になったそうです。大野城市は周辺住民の生活を守るために根本的解決を目指して法的手段に踏み切ったわけであります。 いずれにせよ、このごみ屋敷問題は形態も本当に個々の事例でさまざまでありますので、一律の対処法でいかないことは明確ですけれども、基本的なアプローチの仕方というものは私は今後定めておく必要があると思います。今後も発生する可能性のあるこの問題に対しまして、行き当たりばったりではない対策をぜひ本市は講じていってほしいと思います。 先ほど申しましたように、基本は対話がベースであることは論をまたないと思いますけれども、その上で、今後、私はそれらの根拠となる条例、例えば足立区のような生活環境の保全に関する条例を芦屋市も制定すべきと思います。 そして、市長のほうでごみと認定できないのであれば、その条例の中で第三者の公平公正な判断を仰ぐという形を私は整えればいいのではないかと思います。つまり、有識者とか住民の代表とか市の関係部署職員などから連なる生活環境審議会、さきの大田区の条例の中にもありましたように、そのような審議会なるものを設置して、そこの意見をもとに行政が指導、勧告、あるいは必要な措置を講じるようにしていくべきと思います。 そして、個々の事案ごとにスケジュール管理も行い、現在、うちの市では一つだけだと思いますけれども、基本的には対話によるソフトランディングを図っていくわけでありますけれども、解決の糸口が一向に見えないという場合には、この条例を根拠とした命令、必要な措置、場合によっては代執行、訴訟、こういったことを行うようにしていっていただきたいと思いますけれども、再度、条例の制定についての御見解を求めます。 ○議長(長野良三君) 北田都市環境部長。 ◎都市環境部長(北田恵三君) 条例化につきましては、先ほど市長のほうから御答弁させていただきましたが、現在のところ、条例化するという考えは持ってございませんけれども、これまで条例化されている自治体、これ全てではございませんけれども、実態としては、やはり行政代執行までいかずに、話し合いで解決されてるというふうな事例がございますし、また、やはり先ほど議員も触れられましたけれども、関係課との連携した取り組みというのが非常に大事かなというふうに考えております。 本市の場合、件数が少ないということもございますけれども、それらについて事案ごとにやはり関係部署と連携しながら解決に向けて取り組んでいきたいというふうに考えてございますので、現在のところ、条例までの考えは持ってないということでございます。 以上でございます。 ○議長(長野良三君) 徳田議員。 ◆19番(徳田直彦君) 芦屋市では循環型の環境社会という観点から、再生資源の重要性を考えて、ごみステーションからの再生資源であるごみの持ち去りを禁止する条例を制定しました。この7月から施行されております。 持ち去り禁止の対象となっているのが紙類、段ボール、雑誌、広告紙、新聞、飲料のそういった容器、紙パックですね、その他紙類、缶、瓶及びペットボトルとなっておりまして、一応違反者には禁止命令、禁止命令に従わなかった者に対しては20万円以下の罰金、このようになっております。 本市に隣接する神戸市においては、このごみの持ち去り禁止条例はありませんし、西宮市においても同様です。芦屋市の事例では、自宅から出るごみの堆積というよりも、この方は周辺地域から集めてきてるように私には見えます。 このごみの持ち去り禁止という条例の周知を当該住民に行っているのでしょうか。神戸市、西宮市まで行かれては仕方がないかもわかりませんけれども、こういった持ち去りは禁止ですよというふうなことを指導されているのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(長野良三君) 北田都市環境部長。
    ◎都市環境部長(北田恵三君) ごみの持ち去り禁止条例が7月から施行しておりますが、これにつきましては、やはり再生資源でございますけれども、一定の防止策になってるかというふうに考えてございますが、当該者のほうにこのことについて周知したかということにつきましては、具体的には行っておりません。 ○議長(長野良三君) 徳田議員。 ◆19番(徳田直彦君) せめて、やはり行っていただきたいと思います。少なくとも、神戸市、西宮市はこういった禁止条例ありませんけれども、うちの芦屋市内においてそういった段ボールとか持ち去っていって段ボールが相当堆積しているのを当然行政も知ってるでしょうし、私も目にしておりますけども、そういった事例がありますので、よろしくお願いしたいと思います。 この問題はやはり--平成何年から始まったのか、僕もつぶさには--周辺の方に聞いてもわかりませんし、最初は軽微な段階から始まって今の状況になっておりますし、行政のほうも一生懸命努力しているのはヒアリングの中でも聞いております。 2回、空き地の部分のごみの、そういった除去もしたと、家屋も1回やったということでお聞きしておりますけれども、いかんせん、状況は改善するどころか、以前にも増してごみの集積量が多くなっているわけでありまして、本当に雨が降った後の段ボールの腐ったようなにおいとか、わざわざ遠回りをして歩かなければならないというような住民の方のお声も聞いておりますし、本当に御近所にお住まいの方は悲痛な叫びです。 このことにつきましては、やはり私はきっちり、きょうは少なくともこの点だけ行政にお願いしたいんですけれども、ゴールを定めた取り組みをお願いしたいということです。少なくとも、これ10年から15年以上ぐらい続いてる状態であるわけですから、これから行政のほうとしては一生懸命、福祉サイドも含めて当該所有者の方と対話してるといったことが続いていっても、5年たっても10年たっても20年たっても全然改善されなかったということでは、私はやはり意味がないと思います。 行政も一生懸命やってるのはよくわかりますけれども、決意発表の答弁じゃなしに、こういったことをしたと、具体的に解決したという結果発表の御答弁を数年後以内には聞きたいと私は思いますけれども、今後、この問題に対するスケジュール的な何か目標は今持っているのか。持っていなければ、今後どのように考えていくのか、この点についてお伺いいたします。 ○議長(長野良三君) 北田都市環境部長。 ◎都市環境部長(北田恵三君) スケジュールを持ってゴールを定めてということでございますけれども、この件につきましては、現状がやはり一度処分をされるんですけれども、また繰り返し持ってこられるというふうなことが繰り返されております。 そういった要因がございますので、そういったところについては、やはり私どもの環境課だけでは対応できないということもございますので、福祉部門も含めた関係する課と連携しながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ゴールなんですけども、なかなか繰り返し行われてるということもございますので、最終的な解決のめどというのはなかなか立たないんですけれども、私どもとしてはできるだけ早く解決できるように関係課と連携を取りながら取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(長野良三君) 徳田議員。 ◆19番(徳田直彦君) 私どもは頑張りたい頑張りたいと言って、もうそれが2年たち、3年たち、5年たち、10年たったんでは周辺住民は困るんです。 今のは現状の説明です。決意発表にもなっておりません、私から言わせたら。いつまでにやるんだと、この問題解決するんだと、そのためには本当にある意味、今の時点で答弁できないかもわかりませんけれども、備えとしてある程度強制力持たせた条例の制定ということも、これはやはり私はもうそろそろ検討してもいい時期には来てるんではないかと。 もし、条例の制定が要らないというんであれば、徹底した濃密な話し合いを行っていただいて、集中的に期限を決めて対処していただきたいと思いますけども、どうですか。 ○議長(長野良三君) 寺本保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(寺本慎児君) それでは、私のほうから、ゴールの話なんですが、実は、先ほど市長答弁しましたように、福祉部門が本格的にかかわりましたのが平成23年6月でございます。 ごみの廃棄等の処理を行ってまいりました。これは、環境課とも連携をしてですね。ただ、当初がこの方、やはりごみ屋敷の問題で特に多いのは、自分の敷地内にあるものは所有物だという考え方でございます。それがこの間の支援とか、ごみの廃棄の過程の中で本人さんがこれは不要物だと認識をしまして、当初は公費で支払ってたものについて自費で支払いますというところまで今、価値観が変わってきております。 そういった自発的にごみを片づけたいというニーズに対応しまして、我々も目標にしてますのが、この問題はそもそも社会的な孤立から始まっているという理解をしておりますので、いろんな専門職でありますとか行政の職員が入りまして、その方を支援する中で、地域住民の一員として社会生活を取り戻していただく、これが私どもの考えているゴールというふうに考えております。 以上です。 ○議長(長野良三君) 徳田議員。 ◆19番(徳田直彦君) 寺本部長のところの福祉的なアプローチについてはヒアリングのときにお話も伺ってますし、評価します。ただ、それはことしに入ってからですね。だから、逆に言ったら、今まで一体何してたんだと。 環境課だけで処理できると思ってやってたのかと、そういったきちっと全庁横断的な形で情報共有して、何で福祉的な取り組みを今まで行っていなかったんだという、逆に反問したくなるんです、こっちは。 ですから、そのアプローチを崩す気は毛頭ありません、それはそれでやっていただければならない大事なことですからね、それはそれでその部分は評価しますけれども、かといって、もう2年も3年も5年も10年もたって、10年後に私いるかどうかわかりませんけど、この問題がまだ議会で取り上げられているようなことでは、これはちょっと余りにもお粗末過ぎますんで、そういった意味で私は目標を決めた、ゴールを決めた、いつまでに解決するんだというふうな決意を持った取り組みをしてほしいと思ってるんです。 これ、悪いですけど、今まで本当に必死にやってきたのかというふうなことはもう疑わざるを得ないようなことも多々あるわけですので、そこら辺含めた各所管が今、一緒になってお伺いしてると聞いておりますけれども、きちっと情報を共有した上でのそういう計画、スケジュール計画といったことをやはり私は最低でも考えていかなければならないと思いますけど、その計画すら考えられませんか。 ○議長(長野良三君) 北田都市環境部長。 ◎都市環境部長(北田恵三君) これまで市の内部で環境課あるいは地域福祉課、道路課と情報共有ということで連携しながら会議を持ち、また、昨年の6月以降、5回当事者と立ち会いしながら処分させていただきました。 ただ、先ほどなかなかゴールが見えないということで申し上げたんですけれども、先ほどスケジュールを持って取り組むべきということで御指摘いただいておりますので、それにつきましては、スケジュールの計画を立ててということで関係課と一度相談してみて、計画を立てるような方向で検討してみたいというふうに考えてございます。 ○議長(長野良三君) 徳田議員。 ◆19番(徳田直彦君) 自治体によっては、ごみ屋敷問題、地域福祉計画、この中に入れてアプローチしているような自治体もあるんですね。 ですんで、最低限、そういう計画に入れると同時に、決着目標を定めた形での、途中経過の説明は、今後一般質問していくと思いますけども要りません。結果の発表の、そういった御答弁を次回以降に期待しまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(長野良三君) 以上で徳田議員の一般質問を終了いたします。    --------------------- ○議長(長野良三君) 以上をもちまして、本日の日程は終わりましたので、これをもって散会いたします。 あす9月13日に再開いたします。午前10時に御参集願います。 どうも御苦労さんでした。     〔午後4時53分 散会〕...